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冬山登山における注意について
冬山登山必見!!
近頃、新型コロナウイルスの蔓延による三密回避として、自然の中で行うレクリエーション活動が見直されています。
皆さんの中にも、コロナ禍になって初めてハイキングや登山を始めた方がいるのではないでしょうか。
南河内では、大阪府内において最も標高が高い地点を有する金剛山をはじめ、900mを超える山々が連なっており、その年の気候次第で12月中旬には積雪が見られることがあります。
また、厳寒期には樹氷ができるなど、冬季であっても登山者に人気なスポットとなっております。
しかし、積雪や路面凍結は転倒、転落等の事故リスクを高める可能性があり、登山前の準備を入念に行う必要があります。
本ページでは、南河内の山を対象とした冬山登山について、必要な準備物や注意事項をご紹介いたします。
※標高や気候、周辺の地形により登山時の対策は異なります。登山を検討する際は、目的の山における情報をご確認ください。
登山は常に危険が伴うスポーツです。入念な準備と注意を行うことが、金剛山系の美しい冬景色を楽しむ秘訣となります。
【心得その1】事前準備を怠ることなかれ
冬山登山は何より気温が低いこと、暗くなる時間が早いことに注意が必要です。
※令和3年12月2日では、正午の気温が0度でした。
具体的には下記について準備が必要です。
必須となるもの
- 登山靴(ハイカットのもの)
- ヘッドライト(予備の電池も忘れずに)
- 地図(アプリでもOK)
- 計画書(どのルートをとおり、何時に下山を始めるかを事前に決めておく)
- 軽アイゼン(登山用チェーンスパイクでもOK)
- 肌着は速乾性のもの
- アウター
- 雨具(アウトドア用ではアウター兼用のものも!)
- 手袋などの防寒具
※計画は15時には下山完了できること、体力に自信がない人にあわせることがポイントです。
冬の林内では16時には暗闇となることがあります。
あると望ましいもの
- ストック(トレッキングポール)
- スパッツ(ゲーター)
- お湯
- モバイルバッテリー
- 保温カイロ
【心得その2】登山当日も油断するべからず
冬季に限ったものではありませんが、登山中の体調不良により自力で下山できなくなることが、年に数件報告されています。山頂は登山の目的であり目標地点ではありますが、下山までの折り返し地点でもあることを念頭に、下記について注意することが自身を守る上で大切になります。
- 当日、体調に違和感がある場合は延期する
- 登山中に体調に違和感が出た場合は休憩を挟み、無理せず引き返す
- 息を上げない、汗のかかないペースで歩く(肌着が濡れると体温の低下につながります)
- 積雪や凍結、疲労等によるスリップ、転倒事故に注意(特に下りで起こりやすい)
- 子供や疲れた人とバラバラにならないよう、まとまって歩く
- 可能であれば経験者の同行が望ましい
【参考】金剛山頂国見広場にて登山における注意喚起を実施しました!
金剛山の標高1,125mにちなんだ令和3年11月25日に、大阪府富田林警察署、金剛警備隊、金剛錬成会、千早赤阪村役場および大阪府南河内農と緑の総合事務所合同で、遭難事故防止キャンペーンを実施しました。
金剛錬成会事務所よりキャンペーンの実施について放送を行い、山頂周辺にいた登山者約80名に対し、登山に関する注意事項等を記載したチラシを封入したティッシュを配布しました。
また、大阪府警のシンボルマスコットであるフーくん、ケイちゃんもキャンペーンに参加し、金剛山ライブカメラ等で記念写真を撮影しました。