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瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク(瀬戸プラネット)の取組について
増え続けている海のプラスチックごみは、わたしたちの生態系や観光、漁業などに影響を及ぼしており、世界全体でこの問題に取り組むことが求められています。
大阪湾を含む瀬戸内海は日本で最も大きな閉鎖性海域であり、陸から流れ出たごみが蓄積しやすい海でもあるため、関係する府県が協力し合い、地域全体で効果的な対策を進める必要があります。
そこで、環境省と大阪府をはじめとする関係14府県で、2023年10月に、「瀬戸内海プラごみ対策ネットワーク」(瀬戸プラネット)を立ち上げ、海洋プラスチックごみ削減についての課題の共有、実態の把握、共通アクションやモデルとなる取組を一緒になって行い、きれいで豊かな瀬戸内海を守るための活動に取り組んでいます。
令和6年度の取組
瀬戸プラネットの重点アクションとして、環境省と大阪府が連携し、以下のとおり実証実験を実施しています。
1.事業概要
大阪湾の浮遊ごみ(個数ベース)の約9割がペットボトルや容器類等のプラスチックごみです。
食品・飲料のプラスチック容器は、リサイクルや使用抑制など企業・団体の取組が推進されていますが、ポイ捨てや回収物以外のリサイクルボックスへの誤投入など、消費者による適切でない捨て方によって街中に散乱してしまうと、雨風によって川や海に流出し、海洋プラスチックごみとして景観を悪化するだけでなく、海に住む生き物を傷つける原因になります。
そこで、海洋プラスチックごみ削減のために、アジア太平洋トレードセンター株式会社と連携し、アジア太平洋トレードセンター(ATC)への来場者に対し、次の実証実験を行っています。
2.内容
(1)テイクアウトカップ専用回収ボックスの設置検証
近年、コンビニやカフェでのコーヒーなどの飲料テイクアウトが盛んになっていますが、適切でない捨て方によって、プラスチックを含むテイクアウトカップが川や海に流出する可能性があります。そこで、テイクアウトカップ専用の回収ボックスを、店舗外に設置し、どれくらい回収できるのか調査します。
あわせて、ATC ITM棟2階にある「カフェ・ド・クリエATC店」と連携し、12月22日(日曜日)から28日(土曜日)まで、テイクアウトカップ回収について消費者へ働きかけを行った場合、どのような効果があるのか検証を行います。
<テイクアウトカップ回収専用ボックス>
設置個所:ATC ITM棟 2階 3箇所
設置期間:令和6年12月15日(日曜日)~28日(土曜日)
※設置期間のうち、12月22日(日曜日)~28日(土曜日)については、「カフェ・ド・クリエATC店」でテイクアウトドリンク購入者に対し、先渡しの特典(ドーナツ)をお渡しするとともに回収への協力を呼びかけ、働きかけの効果検証を行います。
(2)ペットボトルリサイクル「ボトルtoボトル」推進啓発ポスターの掲示
ペットボトルの水平リサイクルの取組である「ボトルtoボトル」推進のため、ATC ITM棟とO’s棟の2階にあるペットボトルリサイクルボックスに、正しい捨て方を案内するポスターを掲示し、回収状況を調査します。
<ポスターの掲示>
設置個所:ATC ITM棟・O’s棟 2階 8か所
期間:令和6年12月22日(日曜日)から令和7年1月10日(金曜日)まで