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更新日:2023年1月11日

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トラックからのポイ捨てごみ削減に向けた取組み

背景・目的

大阪府では、令和3年3月に「おおさか海ごみゼロプラン」を策定し、大阪湾に流入するプラスチックごみの量を、2021年度を100として、2030年度に半減するという目標を掲げ、海洋ごみによる汚染の防止に向けた取組みを行っています。

目標達成に向けては、府民・企業・行政等が連携し、プラスチックの使用量削減や、リサイクル・適正処理の徹底、散乱ごみが海に到達する前に回収するなど、陸域におけるできる限り早い段階での取組みが重要です。

海洋プラスチックごみ発生プロセスのイメージ図

海洋プラスチックごみ発生プロセスのイメージ

トラックからのポイ捨てにかかる現状と課題

  • トラックからのポイ捨てごみの散乱は、全国各地で問題となっており、啓発看板の設置等は行われているものの、顕著な改善が見られていないのが実態であり、トラック運送事業者が主体となったポイ捨て防止対策を促進することが必要です。
  • 対策の推進にあたっては、トラックは府県間をまたいで移動することから、全国で連携した取組みが必要ですが、効果が上がっていないのが現状です。
ごみの散乱状況の写真1 ごみの散乱状況の写真2

令和4年度に実施した取組み

令和4年度、大阪府は、環境省ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業の実施自治体に採択され、一般社団法人大阪府トラック協会と連携し、トラックからのポイ捨てごみ削減を目的とした事業を実施しました。

(具体的な取組内容)

トラックドライバーの行動スタイル(食事方法、ごみの処理実態等)や、トラック運転室内のごみ箱に求める仕様等をアンケート調査で把握し、運転室内に搭載しやすいごみ箱を選定・配布。

モデルエリアでの啓発看板の設置、ごみ拾いの実施

デジタルサイネージ・ポスターを活用した啓発

大阪府トラック協会会員事業者への啓発ポスターの配布、取組みの依頼

(1)トラック運転室内搭載ごみ箱のモニター配布

ドライバーへの事前アンケート結果では、搭載したいごみ箱の条件として、「汁がたれない」、「取り外しが可能なごみ袋をセットできる」ごみ箱との回答が最も多く、ニーズを踏まえたごみ箱を選定・配布。

ごみ箱のモニター配布

モニタードライバーへのアンケート結果

  • 「汁がたれない」など概ね高い評価が得られ、「今後も使いたい」との回答が84%。
  • サイズは、「ちょうどよい」が57%、「小さい。2倍サイズがよい。」との回答が26%。

アンケート結果

(2)啓発看板の設置・ごみ拾いの実施

トラックからのポイ捨てごみが多く見られるエリアに、一般社団法人大阪府トラック協会・株式会社大阪港トランスポートシステムと連携し、大阪府立水都国際中学校・高等学校の生徒のイラストを活用した啓発看板を設置しました。

看板 : A1サイズ計60枚を設置
(約300mの区画に、約5mに1枚ずつ設置)

看板設置・ごみ拾いの様子

啓発看板

啓発看板デザイン

(3)デジタルサイネージ・ポスターの作成

大阪府内各所の高速道路のPA・SAでデジタルサイネージ・ポスターを活用した啓発を実施しています。

また、大阪府トラック協会会員事業者に啓発ポスターを配布し、取組みを依頼しました。

デジタルサイネージ デジタルサイネージ・ポスター

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