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EV・FCV普及拡大に向けた取組み
1.EV・FCV優先ゾーンの拡充
大阪府では、電気自動車(EV)及び燃料電池自動車(FCV)の普及拡大に向けた取組みの一つとして、公共施設や民間施設等の駐車場への「EV・FCV優先ゾーン」の設置を働きかけています。現在、8箇所の府営公園駐車場の他、4箇所の民間施設に設置されています。更なる設置拡大に向けて、公共施設や大型商業施設、事業所等への設置にご協力いただける方を募集していますので、ご興味ございましたらご連絡ください。
設置手順
ステンシルシートを固定
スプレーの吹きつけ
乾燥すれば完成
設置箇所
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注)駐車場が混雑している場合は、他の車種を誘導する場合がございます。
2.BCP対策としてのEV・FCV導入促進
EV・FCVの中には、移動可能な電源として外部に給電できるものがあります。例えば、EVのバッテリー容量が40kWhの場合、一般家庭の消費電力の3、4日分の電力を供給することができます。また、FCVには電力量60kWh相当の水素を蓄えることができますが、この量は一般家庭の消費電力量の約6日分に相当します。
災害時に停電となった場合は、EV・FCVのこうした高容量の電力供給能力により、色々な電気製品を動かすことが出来ます。
電力復旧まで 「走る蓄電池・燃料電池」として、災害本部や避難所でも多目的に活用できます。
電力復旧後 緊急車両として使用し、貴重なガソリンを温存できます。
大阪府では、普段は乗用車として、災害時には非常用電源として活用できるEV・FCVの導入を促進しています。
※ BCP(事業継続計画 Bussiness Continuity Plan):大規模災害発生時において、業務中断による影響を防ぐため、優先業務を事前に決めておき、利用できる資源が制約を受ける状況において、資源確保に努め、限られた資源を効果的に投入して、業務の継続と早期復旧を図るとともに、それに備えた事前対策について定める計画
3.ラジオ番組でのEV・FCVの普及啓発に係る取組紹介
産業創造課職員がラジオ大阪の「ハッピーカーライフ」に出演し、大阪次世代自動車普及推進協議会で実施しているEV・FCVの普及拡大に向けた取組みを紹介しました。平成30年11月24日(土曜日)及び12月1日(土曜日)に放送されました。
収録風景(左側)高橋 征二パーソナリティー
(中央)藤原 宏美アナウンサー
編集作業 製作スタッフ 杉浦 広計 氏
産業創造課ホームページ「大阪次世代自動車普及推進協議会」
4.燃料電池自動車(FCV)の活用事例
平成30年10月29日、大阪トヨペット株式会社・大阪トヨタ自動車株式会社から、FCV(燃料電池自動車)「MIRAI」を寄贈いただきました。この車両を活用し、水素・燃料電池分野への中小企業の参入促進に向け、府内で開催される見本市や商談会等で展示するほか、防災関連イベント等において、非常用電源としての給電機能のPR行うなど、FCVの普及拡大に取り組んでいます。
【活用事例1】特別防災地区総合防災訓練の訓練車両として活用しました
令和元年9月19日にDIC株式会社 堺工場内で実施された「令和元年度 堺・泉北特別防災地区協議会 総合防災訓練」(府消防保安課、堺・泉北臨海特別防災地区協議会の共催)において、訓練車両として、大阪府石油コンビナート等防災本部現地連絡所で使用するパソコンやプリンターに給電を行いました。
【活用事例2】企業BCPセミナーで施策紹介と給電デモを行いました
中小企業を対象とした企業BCPセミナーにおいて、EV・FCVのBCP対策としての有効性について説明するとともに、MIRAIを使った給電デモをセミナー参加者に見ていただきました。
東大阪商工会議所(令和元年11月)高石商工会議所(令和元年12月)
経営支援課ホームページ「事業継続計画(BCP)」
【活用事例3】企業向けの普及啓発活動
<令和元年度>
令和2年2月4日に開催された、独立行政法人 中小企業基盤整備機構 近畿本部・MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)が主催する「ものづくり中小企業のための各種公的支援(補助金)説明会」にて、FCVを展示し、給電デモを行いました。
<平成30年度>
平成30年11月28、29日に開催された、ものづくり企業を対象に公益財団法人大阪産業振興機構が開催するマイドームビジネスフェスタにて、EVと合わせてFCVを展示し、給電デモを行いました。
【活用事例4】府民向けの普及啓発活動
<令和元年度>
令和元年8月24日に、大阪環境施設組合 東淀工場 オープンデーにおいて、FCVおよび水素エネルギーの特性について紹介するほか、大型ミスト扇風機に給電を行いました。
令和元年10月5日に、万博記念公園にて開催されたセーフティドライブフェスタ(大阪府交通対策協議会、大阪地区トヨタ各社共催)において、FCVの特性について紹介するほか、携帯電話や扇風機への給電デモを行いました。
令和元年11月3日に、花博記念公園鶴見緑地内にて開催されたECO縁日(大阪市環境局主催)において、FCVの特性について紹介するほか、噴水ステージの音響設備等への給電デモを行いました。
<平成30年度>
平成30年11月10日に、万博記念公園にて開催されたセーフティドライブフェスタ(大阪府交通対策協議会、大阪地区トヨタ各社共催)において、FCVの特性について紹介するほか、携帯電話に充電するなどの給電デモを行いました。
5.電気自動車(EV)の活用事例
日産自動車株式会社の「e-NV200無償貸与プロジェクト(EVをもっと身近に!プロジェクト/電気自動車活用事例創発事業)」のモニターとして、日産EV(e-NV200)を平成28年度から3年間無償で貸与いただき、EVの特徴を活かした幅広い活用方法を検討してきました。庁内での特長的な活用事例は以下のとおりです。
【活用事例1】実際の災害対応に活用しました-EVを停電した施設で初めて使用-
平成30年9月4日の台風21号の影響により、岸和田保健所が4日間停電しました。電話のデジタル交換機が使えなくなったため、外部との連絡が取れなくなるとともに、保健所への問い合わせの電話を受けることができなくなりました。そこでEVからデジタル交換機へ給電を行いました。
停電したデジタル交換機
屋内のデジタル交換機へ給電中のe-NV200
【活用事例2】特別防災地区総合防災訓練の訓練車両として活用しました
平成30年9月21日にJXTGエネルギー株式会社堺製油所内で実施された「平成30年度堺・泉北臨海特別防災地区総合防災訓練」(府消防保安課、堺・泉北臨海特別防災地区協議会の共催)において、訓練車両として、大阪府石油コンビナート等災害対策本部現地連絡所で使用するパソコンやプリンターに給電を行いました。
【活用事例3】原子力防災に関する訓練において放射線測定装置へ給電しました
平成30年11月30日に大阪府熊取オフサイトセンターで実施された「平成30年度緊急時モニタリング研修及び実習訓練」(府防災企画課、(公財)原子力安全技術センターの共催)において、放射線測定装置(可搬型モニタリングポスト)に給電を行いました。
【活用事例4】企業BCPセミナーで施策紹介と給電デモを行いました
中小企業を対象とした企業BCPセミナーにおいて、EV・FCVのBCP対策としての有効性について説明するとともに、e-NV200を使ってポットでお湯をわかしたり、スマホに充電をすることができることをセミナー参加者に見ていただきました。
経営支援課ホームページ「事業継続計画(BCP)」
【活用事例5】屋外の作業に活用しました
EVは電源を確保できない屋外での作業に最適です。佐野漁港では、樹木管理の際、チェーンソーにEVで給電をすることで、フレキシブルな作業が可能となり、業務の効率化が図れました。その他、航空機騒音測定で騒音計などの機器へ給電を行うほか、鳥インフルエンザ防疫訓練では、照明器具へ給電を行うなど、様々な用途に活用しました。
樹木管理【水産課】
騒音測定【事業所指導課】
鳥インフルエンザ防疫訓練【動物愛護畜産課】
【事例6】イベントでの普及啓発活動
様々な普及啓発イベントにおいて、EVの特性について紹介するほか、携帯に充電するなど給電デモを行うなどの普及啓発を行いました。
熱中症普及啓発【地域保健課】
こどもミュージアムフェスタ2018
【環境保全課・エネルギー政策課】
中河内防災フェア【八尾土木事務所】
くろまろの郷防災フェア【富田林土木事務所】
大阪府・泉南地域5市3町合同防災訓練【産業創造課】
河南町総合防災訓練【富田林土木事務所】
富田林市総合防災訓練【富田林土木事務所】
マイドームビジネスフェスタ【産業創造課】