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コッホ現象(疑)事例への対応
このページは、大阪府藤井寺保健所管内の保健・医療従事者(医師、保健師、看護師等)向けです。 このページは、コッホ現象(疑い例含む)の患児を診療する医療機関および行政機関に向けた情報提供を目的としています。
あなたは、大阪府藤井寺保健所管内の保健・医療従事者(医師、保健師、看護師等)ですか。 |
目次
1.コッホ現象とは
結核既感染者にBCGワクチン接種を行った場合に、接種後の早期に接種局所に強い反応が認められ、その後2~4週間で治癒します。
こうした反応を「コッホ現象」と呼びます。
コッホ現象の特徴
- 局所の反応は通常よりも早期(接種後1~7日以内)に強く起こります。
- コッホ現象は接種後2~3日で出現することが多く、その数日後に反応は最も強くなり、徐々に消退します。
- 通常のBCG接種の局所と同じように扱い、特別な処置は必要ありません。
- ただし、コッホ現象が見られたときは、結核感染を調べる検査を行います。この時点で結核を発病していることもあり、また発病していなくても結核に感染していると判明した場合、潜在性結核感染症の治療が必要です。
- コッホ現象が疑われる場合には、できるだけ接種後2週間以内にツベルクリン反応検査を行います(2週間以降では、今回のBCG接種の影響を受けていることが否定できません)。
出典:日本ビーシージ製造株式会社ホームページ「コッホ現象」(令和6年9月11日時点)(外部サイトへリンク)
2.コッホ現象(疑)事例への対応
コッホ現象(疑)事例の対応について行政上の手続きを含めて、フロー図を作成しています。
ご対応の際の参考としてください。
下の画像をクリックするとPDF形式で表示されます。
大阪府藤井寺保健所管内コッホ現象(疑)事例への医療機関における対応について
コッホ現象(疑)の患児が受診した医療機関では診察の上、コッホ現象かどうかのご判断をお願いします。その結果、コッホ現象と判断した場合はコッホ現象事例報告書(外部サイトへリンク)を保護者の同意を得てBCGワクチン接種時に居住していた市町村へ御提出ください。
詳細は、最新の予防接種実施要領をご確認ください。
また、自院にてコッホ現象との判断が難しい場合やコッホ現象と判断したが、小児結核の診療が困難な場合は結核病床を有する専門医療機関等へご紹介ください。
紹介に際して紹介先医療機関より、受診時に同伴する保護者の胸部レントゲン写真の提供を求められる場合がありますので、紹介先医療機関に事前にご確認ください。