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妊娠している方や妊娠している可能性のある方へ「魚介類を食べるときの注意事項」
妊娠している方や妊娠している可能性のある方へ
キダイなど16種類の魚介類を食べるときは注意が必要です
魚介類は、良質のたんぱく質やカルシウム、生活習慣病の予防や脳の発達などに関係する栄養成分を多く含んでいて、私達の健康な食生活に重要な食品です。
しかし、一部の魚介類では、子供や一般の方々には影響はありませんが胎児に影響を及ぼす恐れがあるレベルの水銀を含んでいます。
そこで、妊娠している方や妊娠している可能性のある方は、次のことに注意して、魚介類を摂食するよう心がけてください。
食事1回に食べる量を切り身1切れ80gとすると、次の回数を目安にしましょう。
週に2回まで
キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ
週に1回まで キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ
2週間に1回まで コビレゴンドウ
2ヶ月に1回まで バンドウイルカ
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1回又は1週間の食事で注意事項にある魚介類を食べ過ぎた場合は、次回又は次週の食事で食べる量を調整してください。
マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶は水銀含有量が低いため、これまでどおり安心して食べてください。
この16種類の魚介類は、魚介類約450種、約16,400検体の水銀含有量の調査結果と、日本人の魚介類の摂食状況をもとに検討されたものです。
水銀Q&A
Q 通常の食生活で魚介類を食べても大丈夫?
多くの魚介類は微量の水銀を含んでいますが、人の健康に影響を及ぼすものではありません。
ただし、子供や一般の方々には影響を及ぼさないわずかな量でも、胎児に影響を及ぼす恐れのあることが分かっています。
子供や一般の方々はすべての魚介類について、これまでどおり安心して食べてください。
また、妊娠している方や妊娠している可能性のある方も、食べるときに注意が必要な16種類以外の魚介類については、これまでどおり安心して食べてください。
Q 水銀はどのように魚介類に蓄積されるの?
水銀は、土壌や河川、海など自然に広く存在します。
また、化学燃料の燃焼やごみ焼却場などから発生し、降雨などにより川や海に流れ込みます。
その後、細菌の働きにより有害なメチル水銀に変化し、食物連鎖を通じて魚介類の体内に蓄積されます。
Q 魚介類に含まれる水銀の規制はあるの?
国は、昭和48年に水銀の暫定的規制値を設定しています。
魚介類の検査により、この規制値を超える魚介類が発見された場合には、汚染魚の流通防止が図られています。
【暫定的規制値】
総水銀0.4ppmを超え、かつメチル水銀0.3ppmを超えるもの。
ただし、マグロ類、河川産の魚介類(湖沼産を除く)や一部深海性魚介類を除く。
妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項についてのパンフレット「これからママになるあなたへお魚について知っておいてほしいこと」(厚生労働省)