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更新日:2024年10月30日

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肝炎対策について

ウイルス性肝炎とは?

ウイルス性肝炎は、A、B、C、E型などの肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。A型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して感染し、B型、C型肝炎ウイルスは血液・体液を介して感染します。中でもB型、C型肝炎ウイルスは、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因ともなります。
肝炎になると、肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。一部の方では、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚が黄色くなること)などの症状が出る(急性肝炎)ことがありますが、全く症状が出ないことも少なくありません。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスによって引き起こされる病気です。
輸血用血液などがB型肝炎ウイルスに汚染されているかどうかを調べる方法がなかった時期には、輸血で感染する例が多くありましたが、現在では性行為で感染するか、出産時の母子感染が主な感染ルートになっています。
日本人の110万から140万人がこのウイルスに感染していると考えられています。
性行為感染の場合は、急性肝炎を引き起こすことがありますが、大部分の人は1から3か月で自然に治ります。
しかし、母子感染の場合は、肝炎ウイルスがそのまま体内に住みつくキャリア(持続感染者)になりやすく、大半の人が慢性肝炎になります。
慢性肝炎の一部は、30から40年かけて肝硬変や肝臓がんに進行することもあります。

C型肝炎

C型肝炎ウイルスによって引き起こされる病気です。
過去の感染経路としては、輸血や血液製剤、注射器の連続使用などが挙げられておりましたが、現在は日常生活で感染することはほとんどありません。
日本人の190万から230万人がこのウイルスに感染していると考えられていますが、自覚症状がほとんどないため、感染していることに気づかないケースも多く見られます。しかし、感染すると60-70%の人がキャリアになり、放置すると慢性肝炎から肝硬変を経て、肝臓がんに至る場合もあります。

肝炎ウイルス検査を受けましょう!

《注意》医療機関を受診される際には、事前に医療機関にお問い合わせの上、受診されることをお勧めします。

B型肝炎は9割、C型肝炎は3割の割合で自然治癒します。しかし、慢性化した肝炎は、20年から30年かけて肝硬変や肝がんに進行していきます。
肝臓はとても我慢強い臓器なので、かなり状態が悪くならないと症状が現れません。症状が現れたら手遅れという場合もあります。また、B型、C型肝炎ウイルスに感染された方の多くは自覚症状のないまま病態が進行するため、肝臓がんに移行する確率が高いことが明らかになってきています。
これを防ぐため、大阪府では、委託医療機関において肝炎ウイルス検査を実施し、陽性者に対して、医療機関との連携によるフォローアップにより、肝炎の重症化予防に取り組んでいます。
まだ、肝炎ウイルス検査を受けたことのない方は受けていただくとともに、結果が陽性の場合は、すぐに医療機関を受診し、精密検査を受けましょう。

「肝炎ウイルス検査の実施について」のページへ(別ウィンドウで開きます)

肝炎ウイルス陽性者の初回精密検査費用助成について

大阪府では、肝炎ウイルス検査の結果が陽性であった方を対象に、大阪府肝炎専門医療機関で受けた初回の精密検査費用の一部を助成します。

肝炎ウイルス検査陽性者の初回精密検査費用助成のページへ(別ウィンドウで開きます)

肝炎ウイルス陽性者の定期検査費用助成について

令和3年4月より、肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎・肝硬変・肝がん(治療後の経過観察含む)の方が、大阪府肝炎専門医療機関で定期的に受ける検査費用の自己負担分の一部助成を行っています。

肝炎定期検査費用助成のページへ

【健康手帳エル(肝炎治療促進啓発資材)
大阪府では、保健所や医療機関の肝炎ウイルス検査で陽性と判定された方や、現在肝炎の治療を継続的に受けている方を対象に、肝炎患者支援手帳として「健康手帳エル」を作成しています。保健指導や患者さんへの情報提供等にご活用くださるようお願いします。

健康手帳エル(2020年3月31日改訂)(PDF:1,496KB)

専門的な医療を行っている医療機関はどこ?

(1)肝疾患診療連携拠点病院

肝疾患診療連携拠点病院は、

  • 肝疾患診療に係る一般的な医療情報の提供
  • 府内の肝疾患に関する専門医療機関に関する情報の収集や紹介
  • 医療従事者や地域住民を対象とした研修会や講演会の開催や肝疾患に関する相談支援

等を行っています。
また、各肝炎専門医療機関等の支援を行い、府内の肝疾患の診療ネットワークの中心的な役割を果たしています。
大阪府では、肝疾患診療連携拠点病院として、大阪医科大学附属病院、大阪大学医学部附属病院、関西医科大学総合医療センター、大阪市立大学医学部附属病院、近畿大学病院の5病院を指定しています。
各拠点病院では、肝疾患に関して一般的な相談や地域の専門医療機関の案内等を行う肝疾患相談支援センターを設置しています。

(2)肝炎専門医療機関と肝炎協力医療機関

大阪府では、ウイルス性肝炎の専門的な治療を継続的に行うことができる医療機関の指定を進めています。
ウイルス性肝炎の専門的な診断、治療方針の決定、抗ウイルス療法の実施を行う「専門医療機関」と、専門医療機関の治療方針に沿った、抗ウイルス薬の維持投与を含む継続診療を行う「協力医療機関」を指定しています。

肝炎専門医療機関一覧(エクセル:119KB)

肝炎協力医療機関一覧(エクセル:218KB)

肝炎治療医療費助成について

B型・C型肝炎のインターフェロン治療、B型肝炎の核酸アナログ製剤治療及びC型肝炎のインターフェロンフリー治療にかかる医療費を助成する制度です。

肝炎治療医療費助成のページへ

医療機関のみなさまへ

肝炎専門医療機関、肝炎協力医療機関の募集について

肝炎専門医療機関及び肝炎協力医療機関の令和5年度の新規募集を開始しました。
詳しくは以下の募集ページをご参照ください。

肝炎専門医療機関・協力医療機関募集ページへ(別ウィンドウで開きます)

肝炎専門医療機関の現況報告について

大阪府肝炎専門医療機関に対し、令和5年度実績の報告をお願いしております。
下記報告書様式にて、令和6年12月2日(月曜日)までにご提出ください。
※調査対象期間:令和5年4月1日から令和6年3月31日まで

《報告書様式:令和5年度実績》
大阪府肝炎専門医療機関現況報告書【令和5年度実績】(ワード:78KB)(別ウィンドウで開きます)

また、申出事項の変更若しくは肝炎専門医療機関の指定の辞退の意向がありましたら、下記の届出書をご提出ください。

《申出事項の変更若しくは肝炎専門医療機関の指定を辞退する場合の様式》

変更・辞退届出書(ワード:41KB)(別ウィンドウで開きます)

肝炎治療受給者証をお持ちの患者さんに係る公費負担医療費の請求について

大阪府医師会や大阪府薬剤師会に加入していない医療機関・保険薬局及び、大阪府以外の都道府県の医療機関・保険薬局において、患者さんによる受給者証の提示に基づき医療の給付を行った場合の公費負担医療費の請求について、大阪府と医療機関・保険薬局間で契約を締結することにより、請求の取扱いが可能となります。

肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について(参加者証の申請)

B型・C型肝炎ウイルスが原因の肝がんで入院・通院された場合、又は重度肝硬変で入院された場合には、医療費の助成が受けられます。助成(申請)には、過去の入院歴や所得制限等の条件がありますので、下記事業ページをご確認ください。

「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」のページへ

大阪府肝炎医療コーディネーター養成研修について

大阪府では肝炎に関する普及啓発や肝炎患者等を支援する大阪府肝炎医療コーディネーターを養成しています。詳しくは下記事業ページをご確認ください。

大阪府肝炎医療コーディネーターのページへ

フィブリノゲン製剤を投与された方々に対するお知らせ

1994年(平成6年)頃までに、出産や手術で大量に出血された方等には、血液からつくられた医薬品(フィブリノゲン製剤・血液凝固第9因子製剤)が使用された可能性があります。このような方々に対するお知らせのページです。

「フィブリノゲン製剤等について」のページへ

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