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平成24年度第8回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題3】
議題3 最先端がん医療施設の整備について
資料名 |
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資料3 最先端がん医療施設の整備について | ||
参考資料 最先端がん医療施設整備検討委員会報告書 |
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※資料に基づき、健康医療部から説明
【政策企画部長】
- 具体的な計画地について、新成人病センター計画地の東側は具体的な候補地なのか、候補地の一つなのか。
- 大手前・森之宮地区の土地利用計画との整合性はどう図っていくのか。
【総務部長】
- 議会でも議論をいただいて、健康医療部において検討を進めておられるものであるが、大手前まちづくりを所管している総務部としても意識して見守っているところ。
- 大手前のまちづくりについての議会での議論の経過もあり、当該地区はにぎわいと先端医療というコンセプトでまちづくりを進めていこうという基本方針が出ているので、それを具体化していく作業は残っているが、一方で咲洲の問題もあるので、我々としては並行して議論を進めて行く必要があると思っている。なので、大手前のまちづくりの具体化そのものについては、もう少し時間がかかるのではと思っている。
- あわせて今議論している粒子線治療施設の設置場所について、現在は、東側ということで検討を進めておられるので、我々としてもそれを前提とした上で、まちづくりの具体化の中でさらに詳細な検討を進めたいと思っている。
【小河副知事】
- 首都機能バックアップについて国と話をしているときに、大手前地区は利便性が高く、国立大阪医療センターや大手前病院などの病院も、災害拠点もあるという話をこの地区の売りにしている。まして、成人病センターが来ることで、医療関係も集約するということを言っている。
- 成人病センターはがん治療などで特色ある病院であるが、災害のとき拠点病院となるような機能が果たせるのか。そういった余地はあるのか。
【健康医療部長】
成人病センターは、災害時における拠点医療施設と位置付けられており、災害時にがんの高度医療を担保する病院として、ここが拠点であるとの位置付けになっている。
【小河副知事】
今後、このことをきっちり発信してほしい。
【綛山副知事】
- 府内で2,400人の潜在患者、治療適応患者が毎年出る。重粒子線施設であれば、年間1,400人治療ができる。収支採算では870人程度でもトントン又は黒字になる。前提は8時間で、240日稼働ということであるが、より利用があるのであれば、8時間といわず、10時間でも、12時間でもやってもらえるのであれば、それだけ患者が救われる上に、採算性が高まる。
- そのためには、成人病センターの患者だけ扱うというのではなくて、府内60のがん治療の拠点病院とのネットを張って、治療効果を高めるという需要に応えていくことが重要。大阪府の健康医療行政にもつながる話。
- 患者の負担に対する軽減についても、保険適用となれば一番ありがたいが、民間のがん保険の中で先端医療保険があり、1千万円までは全額補てんする、または無制限というものがある。府民の関心も高まってきている。
- 前提条件として、これまでの大手前の経過があるので、きちんとそれを整理した上で、一時も早く進めて行くべきではないか、ゴーをかけるべき時期だと思う。
【健康医療部長】
- がん拠点病院のネットワークを活用し、適応症例をきちんと捕捉し、利用していただけるような支援体制の検討をしないといけないと思う。
- 運用について、世界トップレベルのMDアンダーソンという米国テキサス州のがんセンターにも治療施設があるが、夜の10時、11時までやっている。そういった使い方もある。
- 費用については、今は生命保険の特約が中心であるが、診療報酬の議論に何度ものっており、症例によってはコストパフォーマンスが認められれば、適用となる可能性もある。
【知事】
- 工程について、整備するのであれば、成人病センターのオープンにあわせる。
- 1月には工程を出して、2月議会で予算等を決定いただき、成人病センターの移転・開院と同時に整備できるというスピード感で是非お願いする。
【政策企画部長】
報告のあった内容で、大手前まちづくりとの関連、その中での具体化ということを視野に入れて検討すること、最先端のがん医療拠点として一刻も早く、できれば成人病センターと同時にオープンできるように、取り組んでいただくということで、よろしくお願いする。