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平成24年度第7回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題2】
議題2 大阪府かけこみ緊急資金貸付金の処理について
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資料2 大阪府かけこみ緊急資金貸付金の処理について |
※資料に基づき、福祉部から説明
【木村副知事】
回収不能となっている件数は。
【福祉部】
約29,000件。
【小河副知事】
- これまで債権回収に向けた取組みをやっていたと思うが、その辺の説明が簡単になされていたので、「調査したが、回収できないので債権放棄する」と聞こえる。本事業について、過去は有効に実施できていた、回収に当たっては、取り立てにいったが、ルールの中で償還免除とせざるを得なかったという説明が必要。
- 議会に向けて、説明をきっちり行うべき。
【福祉部】
- 13年度に事業を整理したが、本日はそのあとの処理について細かく説明したもの。
- 社会福祉協議会に対し、事務費をお渡しし、支援を行い、貸付業務と回収業務をきっちりやっていただいたことで、この回収率につながったのではないかと思っている。
【綛山副知事】
- 債権放棄にいたったことは残念というか、我々として反省すべきこともある。
- 制度の趣旨、これまでの経緯をきっちり議会に説明して、納得をいただいて、処理をしていかないといけない。
- 福祉部からの説明を聞いて、ポイントは次のとおり。かけこみ緊急資金貸付は、昭和46年当時生活困窮者に対し当座の資金を貸し付けることを目的に、実質的に府の事業として、府が運営にかかる要綱・要領を定め、資金の原資を府社会福祉協議会に貸付けることで、市町村社会福祉協議会を通じて民生委員が窓口となって実施した、ということ。また、貸付の趣旨から、無担保、無保証であった、ということ。
- 事業効果は10万人に及び、83億円の資金が動いた。多くの方が助かったと思っておられるのでしょう。
- 今となれば、お金を貸す以上、担保をとらないといけないし、保証人をつけないといけないという議論があるかもしれないが、その当時の施策選択を行ったのであり、それを遡って、いいとか悪いとか言うつもりはない。
- しかしながら、平成22年度の監査結果として、「貸付金の返還のあり方について、早急に協議に入られたい」との意見が付された。その趣旨は、いつまでもこの状態でおいておくことは好ましくない、とのこと。
- ずっと運用している中で、結果的にそうなってしまったもの。残念であるし、我々として反省すべきところは反省しないといけないと思うが、いつまでもこの状態で置いておくというのは、監査の趣旨にも合致しないと思うので、処理をしていかざるを得ないと思う。
【知事】
- 後から逃げ得の人が出てくるということになると、大変なことになる。
- 75%の回収率を高いとみるのか、低いとみるのか。19億円は高いのか、安いのか。
- 長年の事業の中で、どこにいらっしゃるのかわからない方もおられるかと思うが、府社会福祉協議会、市町村社会福祉協議会の方たちも回収のために全力でやっていただいた。結果として監査の指摘もあり、処理することは仕方がないと思うが、逃げ得はないということを再度おさえておかなければないと思う。
【政策企画部長】
- 当該貸付金原資のうち府社会福祉協議会から回収不能見込みとなっている額の債権放棄について了解。
- 迅速な償還、債権処理をめざして9月議会に、所要の手続きをしていただくということで。