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令和3年度職員採用試験〔行政(社会人等:26-34)・技術(社会人等)〕課題 プレゼンテーション面接
行政
少子高齢化・人口減少の進展に伴い、生産年齢人口が減少していく中で、要介護・要支援認定者、単身の高齢者世帯などは増加し続けると見込まれており、介護・福祉人材の確保は、今後一層困難になっていくと予想されています。
また、医療ニーズや複数の障がいのある方々、認知症高齢者の増加など、高度化・多様化する支援ニーズに的確に対応していくためには、介護・福祉人材の資質の向上を図ることも重要です。
あなたは大阪府職員で、地域福祉行政を担う部署の担当者です。
このたび、あなたは上司から、介護・福祉人材の確保と資質の向上を推進するための事業を企画提案するよう命じられました。
そこで、上司に対するプレゼンテーションを想定して、あなたが企画した事業案について、その内容・効果等を説明し、あなたの企画案を事業化に導いてください。
※費用負担面については、大阪府の実際の予算額を前提としなくて結構ですが、現実的な範囲としてください。
※ここでとりあげる事業は、大阪府で行う事務事業であると否とを問いません。(国・市町村の事務事業に属するものであっても構いません。)
※架空の事業についてプレゼンテーションをしていただきますが、引用する法令、条例、資料、データ等は実際に存在しているものを引用してください。また、引用元を明確にしてください。
土木
建設現場では、将来の人手不足、災害時の応急復旧やインフラの老朽化の進展などの課題を抱えるとともに、Society5.0といった技術革新の進展や、新型コロナウイルス感染症に対応する「非接触・リモート化」の働き方の要請など建設現場を取り巻く社会経済情勢は変化してきている。
このような状況を踏まえ、インフラ分野においてもデータとデジタル技術の活用により、生産性や公共サービスの質の向上、仕事のプロセスや働き方の変革などを促進していく必要がある。
そこで、土木技術者の立場から、大阪府のインフラ分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の具体的な施策を提案してください。また、発表の際には、提案理由もあわせて説明してください。
建築
近年、日本では大きな地震が各地で発生しており、大阪府においても、上町断層帯等の活断層による直下型地震や南海トラフ巨大地震の発生が懸念されています。特に南海トラフ巨大地震は、今後30年で70~80%と非常に高い確率で発生するとされており、切迫する巨大地震への備えは急務となっています。
そこで、大阪府建築職の立場から、これらの地震から府民の生命を守り、被害を軽減するための事前予防対策を3つあげ、それらを推進していくために、あなたが効果的と考える取組みについて提案してください。
機械・電気
大阪府では、ICT(情報通信技術)などの活用による府民の利便性の向上や都市機能の強化をめざしてスマートシティ化の取組みを進めています。また、大阪府では、河川及び港湾の排水機場、水門、陸閘や下水道施設を保有しており、災害時の危機的な状況であっても、府民の安全安心を確保するため継続して稼働することが求められています。
そこで、災害時におけるこれらの施設が抱える具体的な課題をあげ、あなたが大阪府の設備技術者としてICT(情報通信技術)などの先端技術を活用し、効果的と考える課題の解決方法を提案してください。
また、発表の際には、提案理由もあわせて説明してください。
農業工学
大阪府では、農業の担い手が減少する中、幅広い府民の参加により、農業・農空間の持つ多様な機能を維持し、次世代に継承していくことが必要となっています。
国では、移住でも観光でもなく、日常生活圏や通勤圏以外の特定の地域と継続的に多様な形で関わる人々を「関係人口」と位置付け、人口減少や高齢化などが進む農村地域で地域活性化につながる役割を果たすことを期待しています。
このような中、大阪府では、府民が気軽に農空間での活動に参加できるよう、農空間での活動等に関する情報を発信するとともに、府民と地域とのマッチングを支援するため「おおさか農空間づくりプラットフォーム」を平成29年10月に設置し、活動団体への支援と地域の活性化に取り組んでいます。
また、現在は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う生活様式の変化により、府民の「農のあるライフスタイル」への関心が高まっています。
そこで、府民の農への関心を顕在化させ、農空間での活動に参加する「関係人口」を増加させるため、あなたが大阪府の農業工学職として効果的と考える具体的な取組みについて提案してください。