ここから本文です。
令和5年度職員採用試験〔行政(社会人等:26-34)・技術(社会人等)〕の課題 プレゼンテーション面接
行政
大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済・社会様式は、天然資源の枯渇や気候変動、生物多様性破壊、埋立処分場のひっ迫等の様々な環境問題に大きな影響を与えています。
このような状況の中、全ての府民が持続可能なライフスタイルを実践できるよう、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行の必要性が高まっています。
あなたは大阪府職員で、サーキュラーエコノミーの実現を推進する部署の担当者です。
このたび、あなたは上司から、サーキュラーエコノミーの実現のために、府民や事業者に向けた効果的な事業を企画するよう命じられました。
そこで、上司に対するプレゼンテーションを想定して、あなたが企画した事業の内容・効果等を説明してください。
※ 企画する事業の対象者は府民、事業者のいずれでも構いません。
※ 企画する事業は、大阪府で行う事務事業であるか否かを問いません(国・市町村の事務事業に属するものでも構いません。)。
※ 費用面については、大阪府の実際の予算額を前提とする必要はありませんが、現実的な範囲としてください。
※ 法令、条例、資料、データ等を引用する場合は、出典を明確にしてください。
土木
近年、全国各地で台風や豪雨などによる自然災害が多く発生しており、大阪府においても、今年6月の豪雨では、公共交通機関の運休やライフラインの停止など府民生活に大きな影響を及ぼし、道路の斜面崩壊や河川の護岸崩壊など府内のインフラに大きな被害が発生しました。
南海トラフ巨大地震の発生確率も高まってきている中、大阪府においては、このような地震や津波、豪雨などの自然災害に対し、府民の安全・安心を確保するため、ハード・ソフト両面で取組みを進めています。
そこで、大阪府技術職員として、道路、河川、下水道、公園、港湾などのインフラにおける防災対策について、現状や課題を踏まえ、有効と思われる施策を提案してください。
建築
建設業は、インフラや建築物の整備を担う基幹産業であるとともに、地震や豪雨、大型の台風などの自然災害に伴う被害が発生した際には、復旧・復興を支え、府民の安全・安心の確保を担う重要な産業でもあります。
その一方で、近年、建設工事従事者の担い手不足が課題となっており、担い手の確保のため、若年技能者等の中長期的な育成や、若者、女性等の建設業への入職や定着の促進に重点を置いた、安全・安心に働ける魅力ある職場環境の整備などが求められています。
大阪府においては、例えば公共工事発注にあたっては、原則土日祝日を休日とする「週休2日促進工事」の実施の推進や、企業の施工能力だけでなく企業における担い手の育成などについての取組みを評価した入札制度の運用など、様々な取組みを行っています。
これを踏まえて、大阪府建築職の立場から、建設工事従事者の担い手不足に対応するため、上記下線部について、効果的な取組みを提案してください。
機械・電気
我が国では、令和3年5月にデジタル改革関連法案が成立し、同年9月にはデジタル社会形成の司令塔としてデジタル庁が設立されるなど、デジタル改革が強力に推し進められています。こうした国の取組みと歩調をあわせ、大阪府もデジタル改革を進めています。
府民の安全・安心な暮らしを支える道路、河川、下水道、公園などの都市基盤施設や庁舎、学校などの公共建築物には、建設・管理・運営等におけるデジタル改革が必要です。
そこで、あなたが大阪府の設備技術者として考える、これらの施設の建設・管理・運営等に関するデジタル改革を具体的に提案してください。