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狭山池ダム
狭山池は大阪府南部の大阪狭山市に位置している日本最古のダム形式のため池です。
狭山池ダムは大和川水系西除川、東除川の治水対策の一環として狭山池の地底を平均約3m掘り下げ、堤体を約1.1m嵩上げし建設したもので、この度の改修で既設農業用水容量180万立方メートルに治水容量100万立方メートルを加えました。
さらに平成27年には、歴史的価値・学術的価値の高いものとして評価を受け、国の史跡に指定されました。
位置 | 大阪府大阪狭山市 岩室 |
形式 | 均一型アースフィルダム |
堤高 | 18.5m |
堤頂長 | 997m |
湛水面積 | 0.36km2 |
総貯水容量 | 280万m3 |
ダム標準断面図
貯水池容量配分図
計画高水流量配分図
狭山池ダムの景観整備
昭和16年に大阪府の史跡名勝第1号に指定されている狭山池は、古来から風光明媚な池として人々に親しまれてきました。平安時代には清少納言が「枕草子」で興味深い池のひとつに数えています。また、江戸時代には狭山八景が選ばれるなど、数多くの詩人や歌人によってうたわれてきており、かつて狭山池の北堤に咲き誇っていた桜は「狭山の春霞」といわれるほど雄大で美しく、人々が競って花見に訪れていました。
狭山池のこうしたすばらしい景観を再生し、より良い狭山池を創出するために検討を重ね、平成3年に「景観整備基本計画」を策定しました。狭山池を地域の憩いの場として親しまれる場所とするために、「狭山池らしさの継承と創出」をテーマとした環境・景観の保全・整備を実施していきます。
狭山池の文化財
狭山池のダム化工事にともなう埋蔵文化財の発掘調査では、古墳時代から江戸時代までの多くの遺跡が見つかりました。その結果、狭山池は約1,400年前につくられた日本最古のダム形式のため池であることがわかりました。
大阪府は狭山池からみつかった各時代の土木技術遺産を展示するために、狭山池博物館を建設しました。
狭山池博物館の情報については「大阪府立狭山池博物館」のページを参照して下さい。
大阪府都市整備部河川室河川整備課