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建設Calsとは
建設Calsとは?
建設Calsとは、建設事業の流れ(ライフサイクル)の中で使うデータを電子かつ、形式を標準化することです。
建設Calsシステムは、データを格納し、ライフサイクル内で利用するためのシステムです。
建設Cals(Continuous Acquisition and Life-cycle Support )の由来
1980年代、アメリカ国防総省で、軍事機器のマニュアル(注1)を紙で管理していた。
しかし、紙による管理に問題点(注2)が沢山あり、電子(データの通信、書式の統一)による標準化を行い効率化を図った。
要するに、アメリカ国防総省で紙データから電子データに置き換える際、標準化を行ったのが由来で
都市整備部では、土木業界内での標準化を行うためにCalsを導入した。
文中注解説
注1 軍事機器マニュアル
- 爆撃機(総重量87トン):マニュアル 90トン
- 80年代の戦車:マニュアル 4万ページ
- 80年代の戦闘機:マニュアル 3,500冊
- 80年代の戦艦:マニュアル 23.5トン
- 海軍兵器:マニュアル 300万冊
注2 紙による文書管理の問題点
- 情報管理が不正確
→1万箇所の間違い、各基地配布の為、一斉更新が行えない - 管理コストが高い
→1ページあたりの印刷費が2,000ドル以上 - 技術マニュアルが膨大
→20万タイトル、500万ページの追加改訂、検索が大変 - 技術図面が膨大
→10%の増量で、8,000万ページのコピーが必要 - 仕様及び規格が膨大
→5万タイトル、6,000万ページのコピーが必要