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南河内の林業の特徴
南河内地域は、大和川支流石川流域にあり、その上流部である大和葛城山・金剛山・岩湧山などの山地は豊かな森林に覆われています。
大阪府の森林約5万7千haのうち、約1万2千haが南河内地域にあり、大阪府の中でも森林の多い地域です。
南河内地域では、この森林を利用して、古くから熱心に林業が行われてきました。
伝統的な林業経営地で、「河内林業」と呼ばれています。
その特徴としては、スギとヒノキを混交・密植(多めに植栽すること)し、間伐をこまめに行っていること。これにより、樹幹がまっすぐで、年輪幅が緻密かつ均一で、色合いの美しい粘りのある材質の木材を生産しています。
また、森林の持ち主が、農業などと兼業しながら、自力で行ってきたことで、きめ細やかな施業が可能となり、間伐材収入を中心とした持続的な林業経営を続けてきました。
こうして生産された木材は「おおさか河内材」として知られ、大阪府の地域産材として住宅・公共施設・寺社などに広く利用されています。
「おおさか河内材」については「おおさかの木を使おう」(大阪府環境農林水産部みどり推進室)のページも御覧ください。