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南河内の自然情報(令和4年9月)
南河内の自然情報
9月~岩湧山~
岩湧山で秋の七草の2つ「ハギ」と「キキョウ」が撮影できました。
春の七草が七草粥にして無病息災を祈るものに対し、秋の七草はその美しさを鑑賞して楽しむもので、9月半ばに綺麗に咲いているところを見かけました。
ヤマハギ
ヤマハギは、一般的に「ハギ」と呼ばれている落葉低木で、中秋の名月にススキと一緒に生ける風習があります。花は明るい紅紫色で、直径1cm程度の小さな蝶の形をしており、葉は、クローバーのように丸みがあります。花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えるため、ハギの花の終わりは「花が零れる」と表現することが多いです。
キキョウ
多くの歌人や俳人に愛でられてきた植物で、今や、いろいろな園芸品種が出回る一方、秋の山野に自生していた原種は激減し、環境省の絶滅危惧種に分類されています。キキョウは星形の花を咲かせ、つぼみは花びら同士がぴったりとくっついており、紙風船に似た形をしています。その姿から英名は“balloon flower”といわれています。