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食品衛生検査所の業務内容
1.監視業務
〇早朝監視
食品衛生検査所の1日は早朝の3時ごろから始まります。せり前に、市場に入荷された食品の中に有害な魚介類や不良食品がないか、保存温度が守られているかなどを確認します。
- マグロなどの魚介類のせり場、水産・青果の仲卸店舗の監視
- HACCPに沿った衛生管理に関する指導(保存温度の遵守など)
- 検査用食品等の採取
〇通常監視、調査
早朝監視のほか、市場内の事業者からの相談等に対応したり、違反食品等が流通していることがわかった場合には、いち早く調査を行います。
- 店舗の設備、調理器具等のふき取り検査
- 営業許可・営業届出に関する相談、指導
- 衛生管理に関する相談対応、助言
- 違反食品、不良食品等に関する調査
- 食中毒関連の調査
2.検査業務
〇細菌検査
細菌数や大腸菌群に加え、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、腸管出血性大腸菌O157など食中毒の原因となる細菌の検査を行います。夏は刺身などの生食用鮮魚介類、冬は生食用かきなどの検査を行い、決められた基準に適合しているかを確認します。
〇理化学検査
保存料や甘味料などの添加物や、野菜や果物に使用される農薬などが、決められた基準を守って使用されているかを確認します。分析には液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーなどの分析機器を使用します。
3.衛生教育、消費者啓発
様々な事業を通して、市場内の事業者や府民の方々に、食中毒予防に関する啓発を行っています。
- 市場内の事業者を対象とした食品衛生講習会
- イベント時における食中毒予防啓発(展示、体験)