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劇症型溶血性レンサ球菌感染症について
発生状況
大阪府では、2024年、劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)が例年を大幅に上回るペースで発生しています。
発生状況については以下をご覧ください。
- 大阪府内の発生状況(外部サイトへリンク)(大阪府感染症情報センター)
- 大阪府内の発生状況及び特徴のまとめ(外部サイトへリンク)(大阪府感染症情報センター)
- 全国の発生状況(外部サイトへリンク)(国立感染症研究所)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌により引き起こされる感染症です。
一般的には急性咽頭炎などを引き起こす細菌ですが、通常は細菌が存在しない組織(血液、脳脊髄液、筋肉など)に溶血性レンサ球菌(溶連菌)が侵入し、急激に重篤な症状を示すことがある疾患です。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、感染症法に基づく感染症発生動向調査において、5類感染症の全数把握疾患と定められており、小児が多く罹患するA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(5類感染症の定点把握疾患)とは区別されています。
症状
初期症状は、四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などが見られます。
発病から病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には筋肉周辺組織の壊死を起こしたり、血圧低下や多臓器不全からショック状態に陥り、死に至ることも少なくありません。死亡率は約30%と言われています。
四肢の疼痛、腫脹、発熱などの感染の兆候が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
感染経路
飛沫感染や接触感染によって感染することから、手洗いや咳エチケット等の日常の基本的な感染症対策により、原因となる溶血性レンサ球菌(溶連菌)に感染しないことが拡大防止のために重要です。
また、手足等の傷口から感染する場合があるため、傷口を汚れた手で触らないなど、清潔に保つことが大切です。