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府債関連用語集
あ行
応募者利回り
新発債を購入した日から、最終償還日まで所有した場合に入ってくる受取利息と償還差損益との合計額が、投資元本に対して年何%になるのかをみるものです。
か行
借換債
借換債とは、既存の府債の借換のために発行される府債のことをいいます。借換は、減債基金の積み立てとあわせ、府債の償還のルールに沿って行われています。
銀行等引受債
政府系資金、債券以外から起こされる地方債の総称を銀行等引受債といいます。主に地方公共団体と取引のある金融機関等から起債しています。
公的資金
政府財政資金の総称をいいます。
公的資金は、政府の政策の一つとして、様々な場面で状況に応じて投入されます。最終的に、国民負担である税金を利用する可能性があるものされています。
公的資金が投入された例として、「金融機能の安定化のための緊急措置に関する法律(金融機能安定化法)」及び「金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律(金融機能早期健全化法)」に基づき、1998年に金融システムの安定化を図る観点から、金融機関に対しておこなわれました。政府は、金融機関の発行した優先株式や劣後債を、整理回収機構を通じて購入することでこれを行い、これによって金融機関は財務体質の強化を進めることができ、また株式市場での不安拡大も抑止することができたとされています。
金融システムを安定化させることは、政府の役割として重要視されています。なぜなら金融システムを安定化させること自体が、社会を安定させるための政策そのものであるからです。
国債
文字通り国が発行する債券で、国が財政上の必要に応じて、社会資本の拡充や歳入不足の填補などをおこなうために発行する債券。利付国債と割引国債があります。
各国が発行する国債は、自国の金利情勢に合わせて利率が決まるので、日本以外の諸外国は、低金利が続いていた日本と比べると、国債の利回りは高くなっています。利回りが高くても発行国の信用力が低い場合もあるので、投資をする際は、カントリーリスクを確認しなくてはいけません。
さ行
仕組債
広義には、資産担保証券、リパッケージ債、デリバティブ内蔵債券など広範囲の債券形態を指す。
狭義には、スワップ・オプションを組み込むことによって投資家のニーズに合わせたキャッシュフローの実現を目指したいわゆるデリバティブ内蔵債券のことを指します。
デリバティブを債券のキャッシュフローに組み込むことによって、満期期間やクーポン、償還金等を比較的自由にできるなど、投資家の個別のニーズによるオーダーメイド発行が可能となります。
投資家固有のポートフォリオのバランスや、将来のクーポン収入に合わせて、あるいは、ポートフォリオのヘッジやALMの観点から、仕組債を用います。
例えば、クレジットリンク債は、仕組債の一種です。
政府保証債
元利金の支払いが文字通り政府によって保証されている債券です。
万一の場合は、政府が発行者に代わって元利金を支払います。従って、国債とほとんど変わらない安全性を持ちます。現状、個人投資家向けにはほとんど発行されていません。
た行
単利
金利の再投資のリターンを考慮しないものをいいます。日本の債券の利回り等は、断りのない限り、この「単利」で示されています。
長期金利
取引の期間が1年以上の金利のことをいいます。主な長期金利は、「国債の利回り」や「定期預金金利(1年以上)」などがあります。
定時償還
償還期日に一度に全額を償還するのではなく、発行日から一定期間を据え置いた後(据え置き期間がないケースもある)、一定額を定期的に償還していき、残額を最終償還期日に償還する方法です。
ら行
利子(利金)
債券は、利率や償還期日などが決められて発行されます。債券を保有すると額面金額に対しての利率分を定期的に受け取ることができます。そのことを利子または利金ともいいます。
例えば、額面金額が100万円の債券の利率が2%の場合は、利子の額は年2万円となります。
なお、預貯金から生じる利息のことを利子という場合もあります。
利率
利払いのある債券において、額面に対して年間どれぐらいの割合の利息が支払われるかを示したものです。通常何%という形で表示されます。