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更新日:2018年3月30日

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植物の生育を支える植栽基盤(トピック)

台風被害に見る植栽基盤の重要性

平成30(2018)年9月4日の台風第21号により、各地で多くの倒木被害が発生しました。

この台風による倒木の被害状況は、樹種、植栽基盤の整備状況、根系の生長状況等により様々ですが、「根返り」(写真参照)や「枝折れ」が主な被害でした。とりわけ、「根返り」被害への対策は、将来の樹高に見合った根域を想定した植栽基盤の確保が被害抑制につながります。

また、樹木の早期活着・生育には、地中でしっかりと根を張るための良質な客土や根系伸長域(根の広がり)の確保が重要です。

なお、根の伸長域を十分に確保できない場合は、「根系誘導耐圧基盤」など、工夫した植栽基盤づくりも大切です。

台風による街路樹の倒木被害(堺筋)

グリーンインフラ効果検証の試み

平成31(2019)年3月より府営久宝寺緑地・中央広場花の道(大阪府八尾市)においてグリーンインフラが持つ様々な機能の効果を検証する試験施工を始めました。この試験施工で検証する効果と測定項目は、以下のとおりです。

  1. 樹木の生育状況と倒木防止効果(緑量、根張り、樹勢等)
  2. 雨水貯留・浸透効果(地下水位の変動等)
  3. 冷える効果(夏期における路面温度等)

効果検証の結果を踏まえ、公園の園路等への活用を今後検討していく予定です。

【施工】株式会社美交工業(久宝寺緑地指定管理者)

【資材協力】東邦レオ株式会社

効果検証イメージ(久宝寺緑地)

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