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グリーンデザイン推進戦略(本編)
1.はじめに
大都市・大阪の将来像を示す『グランドデザイン・大阪』及び『グランドデザイン・大阪都市圏』(以下、「グランドデザイン」という。)では、多様な人材の集積と地域価値の創造を好循環させ、圧倒的な魅力を備えた都市空間の創造を基本的な考え方としています。
グランドデザインでは、圧倒的な魅力を備えた都市空間を持つ、強い大阪を実現するためには、付加的ではなく、社会が持続的発展するために基本となる、基盤としての「みどり」を最大限に活用することが重要であるとしています。
このため、グランドデザインに掲げる「みどり」の活用について、
- (1)みどりを基盤とした都市構造への転換
- (2)みどりを感じる都市空間へ再編
- (3)みどりの広域ネットワーク化による都市空間の創造
の3つの視点で概ね10年を見据えたリーディングプロジェクトを整理し、「グリーンデザイン推進戦略」としてとりまとめました。
この戦略のとりまとめを契機として、公民連携によるみどりを活かしたまちづくりを推進してまいりますので、関係の方々のより一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
2.グリーンデザインについて
「グリーンデザイン」とは、すべての人々に開かれ、誰もが自由にアクセスでき、そこでの人々の活動が展開されるにぎわいのあるオープンスペースの創造(「みどり化」)など、グリーンインフラによる都市空間の創造を示すものとしています。
また、「みどりの大阪推進計画」に位置づけられたみどり(親水空間、周辺山系、都市公園(園路及び広場含む)、河川など)に加え、大阪の「歴史」、「文化」等を通じ、人々の活動によって培われてきた舟運や街道等の「まちづくり」も「グリーンデザイン」に位置づけています。
3.推進戦略実現への3つの視点
- みどりを基盤とした都市構造への転換
例:御堂筋側道の歩行者空間化(緩速車線の利活用)
将来の御堂筋全面みどり化により魅力的な都市空間を創造 - みどりを感じる都市空間へ再編
例:みどりにつつまれた「うめきた2期」のまちづくり
「まちの中にみどりを整備」から「みどりの中にまちをつくる」へ - みどりの広域ネットワーク化による都市空間の創造
例:広域サイクルルートの展開による豊かなみどり空間の創造
広域サイクルルートとの連携による豊かなみどり空間の創造
4.リーディングプロジェクト推進の4つの方策
- グリーンインフラ (みどりの多様な機能をインフラ整備やまちづくりに活用)
- ネットワーク (行政区域にとらわれない視点での広域連携)
- インテグレーション (都市基盤と都市の持つ多様な機能の統合化)
- プラットフォーム (地域住民、NPO、企業、大学、行政などによる協働の場)
5.推進戦略のイメージ図
グランドデザイン・大阪の象徴的エリアにおける取組み
グランドデザイン・大阪都市圏における取組み
6.推進にむけた8つの戦略
- 戦略1 圧倒的な魅力を備えたみどりにつつまれた都市(まち)をつくる!
- 戦略2 みどりの軸でにぎわい空間や歩行者空間をつくる!
- 戦略3 みどりの都市空間でイノベーションをうみだす!
- 戦略4 河川と街道でつなぐみどりの都市空間をつくる!
- 戦略5 海や空港の見えるみどりのにぎわい空間をつくる!
- 戦略6 ニュータウンをみどりで再生・創生する!
- 戦略7 密集市街地をみどりの力で甦らせる!
- 戦略8 みどりを活かした健康・長寿につながるまちをつくる!