令和7年3月11日(火曜日)、東大阪市保健所管内において、麻しん(はしか)陽性者が1名確認されました。
東大阪市保健所で当該患者の疫学調査を行った結果、下記施設を利用しており、不特定の方と接触している可能性があることが判明しましたので、広く注意喚起をするものです。
1.患者の概要
(1)年代・性別:30歳代・男性
(2)ワクチン歴:なし
(3)渡航歴:なし
(4)主な症状:発熱、咳、鼻汁、結膜充血、コプリック斑、発疹
(5)発生届出年月日:令和7年3月10日(検査確定:令和7年3月11日)
(6)発症日:令和7年3月5日
2.感染性のある期間に患者が利用、不特定多数の方と接触した可能性のある日時及び施設等
日付 |
滞在時間(目安) |
施設等 |
3月10日(月曜日) |
11時30分頃から13時00分頃
まで
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地方独立行政法人 市立東大阪医療センター
1階および2階
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麻しんの潜伏期間は、約10日から12日(最大21日間)で、麻しん患者と接触した場合には、接触後3週間(21日間)注意が必要です。
・ 上記感染の可能性がある日時に施設を利用された方で、3月31日(月曜日)までに発熱・発疹等、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、マスクを着用し、公共交通機関の利用は避けていただき、速やかに受診してください。
・ 本事例に係わる当該患者の受診医療機関などにおける接触者については、保健所及び医療機関において、対象者の健康観察を実施しています。
・ 各施設への直接のお問い合わせはお控えください。感染症法の趣旨に則り、個人情報保護の観点から患者やその家族・関係者等が特定されないよう、また、施設に対する風評被害がないよう特段のご配慮をお願いいたします。
【府民の皆様へ】
〇 麻しんについて
・ 感染すると、約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪の様な症状が現れます。2日から3日間ほど熱が続いたあと、39℃以上の高熱と発疹が出現すると言われています。
・ 感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力は非常に強いと言われています。
・ 発症した人が周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前から発疹出現後4日目から5日目くらいまでと言われています。
・ 麻しんは予防接種で防げる病気であり、ワクチン接種は個人でできる最も有効な予防方法です。麻しんの定期予防接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。
【医療機関の皆様へ】
・ 発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴や海外渡航歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療を行うとともに、臨床症状等から麻しんと診断した場合には、速やかに保健所に発生届の提出をお願いします。
・ 患者(疑い含む)は個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策の実施についても合わせてお願いいたします。
【参考:令和7年の麻しん発生数】
大阪府内:4例(本事例含む)
全国:9例(1月1日から3月2日までの発生数)
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