大阪府では毎年、新たに約2,700人が子宮頸がん(上皮内がん含む)に罹患し、約200人が死亡しています。また、子宮頸がん罹患者のうち、20代から30代が全体の約4割を占めています。(下記【参考1】)
現在、今年度17歳から27歳の女性を対象に子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐHPVワクチンのキャッチアップ接種を無料で実施していますが、3回接種が完了した方は約7%に留まっています(下記【参考2】)。今年度が無料で接種できる最終年度となり、接種完了まで最短でも半年間かかることから、遅くとも9月頃までに接種を開始しなければ、無料期間内に接種を完了させることができません。(自費で3回接種した場合の接種費用は8万~10万円になることがあります)
キャッチアップ接種の対象となる方でまだ接種を開始していない方は9月頃までに接種をご検討ください。また、大阪府ではキャッチアップ接種対象者にHPVワクチンに関する適切な情報発信を行うため、下記の取組みを実施しますので併せてお知らせします。
(1)HPVワクチンキャッチアップ接種について
キャッチアップ接種・・・ワクチン接種後に持続的な痛み等の症状が報告されたことで、平成25年6月から令和4年3月末までワクチンの接種勧奨が差し控えられた時期の接種対象者に無料の接種を実施。
・対象者
17歳から27歳の女性(1997年4月2日から2008年4月1日生まれ)
・使用ワクチン
9価、4価、2価の3種類
・接種間隔
ワクチンは半年から1年の間に決められた回数を接種します。
・接種回数
3回接種
・接種費用
無料
・接種場所
産婦人科や小児科、内科など、お住いの市町村委託医療機関で受けられます。
・効果
子宮頸がんの原因の80%~90%を予防することができます。(9価ワクチンの場合)
・副反応
接種した部位の痛み、腫れ等がある場合があります。
・大阪府HPVワクチン専用相談窓口
HPVワクチンに関してわからないことや不安な点等があれば、大阪府HPV専用相談窓口(06-4307-3549)にご相談ください。
(2)情報発信の取組み
1.大学生等を対象としたセミナーの取組
○近畿大学でのセミナー
・日時:令和6年7月2日(火曜日)16時45分~18時15分
・場所:東大阪キャンパス 実学ホール
・対象:近畿大学生(約300名)
・内容:小児科医等による講演やワークショップ
(講師)
近畿大学病院 小児科医師
宮崎 紘平 氏
近畿大学病院 産科婦人科医師
貫戸 明子 氏
近畿大学病院 産科婦人科医師
甲斐 冴 氏
○大阪大学でのセミナー
・日時:令和6年7月3日(水曜日)16時00分~17時30分
・場所:豊中キャンパス 総合棟1 「DAICEL Studio」
・対象:高校生相当、大学生相当、保護者、ご興味のある方(定員80名)
・内容:産婦人科医等による講演やパネルディスカッション
(講師)
大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室
上田 豊 講師
大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科学
竹中 幸則 講師
大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室
八木 麻未 特任助教
(司会)毎日放送 前田春香アナウンサー
2.SNS広告の実施
〇7月10日(水曜日)よりHPVワクチン啓発動画をSNS広告(YouTube・TikTok・Instagram)で配信予定
・配信期間:令和6年7月10日(水曜日)~令和6年9月30日(月曜日)
・動 画:15秒動画
【動画イメージ】
【参考1】子宮頸がんについて
・HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染により罹患
・HPVは性的接触のある50%以上が生涯で一度は感染するとされています。
・大阪府においては毎年、新たに約2,700人が罹患し、約200人が死亡しています。
・全体の約4割(38.9%)を20代から30代が占めます。
【参考2】予防接種について
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