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更新日:2009年8月1日

ページID:24735

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ぶどうの主な管理作業

剪定の写真剪定
11月から1月に葉が散ったら枝を切ります。
ぶどうの枝は1年で、2~5メートル伸びますが、大部分を切り捨てます。
また枝の混みぐあいをみて、間引きます。
剪定の技術は品種ごとに少し異なります。
コツと経験が必要な作業です。

ハウス張りの写真

ハウス張り
風のない日を選んで行います。
ハウス張りは人数が必要なので、何軒かで協力してハウスを張ります。
大阪では、ハウスを使った施設栽培が盛んです。
ハウスを張った後は、毎朝ハウスを開けて換気し、夕方に閉めます。
ハウスを多くもっている農家では、作業に1時間以上かかることもあります。
地温が上がってくると、根から水を吸い上げて、枝先に水滴がつく様子が観察されます。

根から吸水し枝先に水滴がついている写真

ぶどうの芽の写真芽かき
ぶどうの芽です。
余計な芽はかき取って、数を調整します。

新枝を誘引している写真誘引
ぶどうの枝が伸びてきました。
40cmほど伸びた所で、針金やテープを使ってぶどう棚に固定します。

1回目のジベレリン処理の写真第1ジベレリン処理
ぶどうに種ができないようにする作業です。
デラウエアの場合は、葉が10枚ほど出てきたところで、ジベレリン液をコップに入れて、花穂を一つずつ漬けていきます。
ジベレリン処理の適期は短く、3日間くらいなので、とても忙しい作業です。
慣れた人でも、1日に3アールくらいしか処理できないので、露地だけだと一人で10アールほどしか栽培できません。
ハウスを使って多くの作型に分けることで、栽培面積を増やしています。
品種が変わると、ジベレリン処理の方法も大きく変わります。

ピオーネ花穂整形前の写真

花穂整形
ピオーネの花穂です。
左の写真の状態だと、1房1kg以上になり、色も味も悪くなります。
そこで、余分なつぼみを切り落とし、右の写真のような状態にします。

ピオーネ花穂整形後の写真

デラウエアの開花の写真

ぶどうの開花
デラウエアの場合一つの房に200個近くの花がさきます。一つの花は小さくてあまり目立ちません。右の写真は、マスカット・ベリーAとピオーネの花です。
ベリーAは軸が赤く見分けやすいぶどうです。ピオーネの花は、デラウエアの花よりも少し大きいです。

マスカット・ベリーAの写真 ピオーネの写真

ジベスプレーを使って2回目のジベレリン処理をしている写真

第2回ジベレリン処理
花が咲き終わって10日後に、もう一度ジベレリン処理をすることで、ぶどうの実を肥大させます。
コップを使って処理することもありますが、左の写真のようにジベスプレーという機械を使って吹き付けることが多くなっています。
ジベレリンを処理したあとは、右の写真のように余分な液を払い落とします。
こうしないと、ぶどうの粒に傷が残ることがあります。

2回目のジベレリン処理後の写真

摘粒の写真摘粒
ぶどうの実が大きくなってくると、押し合いになって割れてしまいます。
そこでハサミを使って、粒を間引いておきます。
デラウエアなど小粒ぶどうではあまりしませんが、巨峰やピオーネなど大粒ぶどうでは必要な作業です。

傘紙着せの写真傘紙着せ
ぶどうの房に一つずつ傘紙や袋をかけていきます。
こうすることで、病気が出にくくなり、鳥の被害も減ります。

切り落とした房の写真摘房
ぶどうを成らせすぎると、色や味が悪くなるので、ぶどうの房を切り落として、調整します。
デラウエアでは、2~3割程度のぶどうの房を減らします。
大粒ぶどうでは、この時に半分程度に減らします。

デラウエア収穫40日前の写真

肥大・着色
収穫前40日ぐらいのデラウエアです。
このころは、緑色をしていますが、右の写真のように少しずつ赤紫色になっていきます。
赤いぶどうも黒いぶどうも、最初は緑色をしています。

着色が進んでいる写真

収穫時期を迎えたデラウエアの写真

収穫
きれいなぶどうにできあがりました。
収穫作業は、早朝に行います。昼に収穫するとぶどうが傷みやすいのです。
ぶどうをハサミで切り取って、首からかけた収穫箱に入れていきます。

収穫作業の写真

サビ取りの写真出荷・調製作業
割れていたり、傷がついていたりしている粒をハサミを使って取り除きます。
「サビ取り」ともいいます。
直売所の店番をしながら、サビ取りをしていることもあります。

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