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大阪ぶどうの作型
大阪では、ビニールハウスを使って、様々な作型(※)でぶどうを作っています。
忙しい時期をずらすことで、少ない人数で多くの面積を作れるように工夫しています。
ぶどうの作型は大きく分けて、加温栽培、無加温栽培、露地栽培の3つですが、さらに細かく8つくらいの作型に分類しています。
作型 |
収穫期 (デラウエアの場合) |
特徴 | |
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露地栽培 | 7月下旬から8月上旬 | ビニールハウスを使わない作型です。 比較的雨に強い、デラウエア、マスカット・ベリーA、甲州などが栽培されます。 巨峰やピオーネ、マスカット・オブ・アレキサンドリアなどは、雨に弱い品種は露地栽培にむきません。 品種によって収穫時期は異なります。 デラウエアの場合は7月末から8月中旬、マスカット・ベリーAは9月頃、甲州は10月頃になります。 |
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雨よけ栽培 | 7月下旬から8月上旬 | 屋根だけビニルがかかっているハウスです。 ぶどうにビニルで雨よけ栽培にして、病気などを減らします。 |
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無加温栽培 | 1重被覆無加温栽培 | 7月上旬から7月中旬 | 屋根だけでなく、横の部分もビニルで、完全に覆われています。 ビニルが1重なので、あまり保温力はありません。夜かなり寒くなります。 ハウスを張るのは、2月頃になります。 毎日、朝になったら開けて、夕方に閉めるので大変です。 |
2重被覆無加温栽培 | 6月中旬から7月上旬 | 屋根も横も2重のビニルで覆われています。 保温性が高く、加温機がなくても太陽の熱でかなり暖かくなります。 ハウスを張るのは1月頃です。 |
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加温栽培 | 後期加温栽培 | 6月上旬から6月下旬 | 1から2月にハウスを張り、2月頃の一番寒い時期から加温を開始します。 |
標準加温栽培 | 5月下旬から6月中旬 | 1月中旬頃から加温を開始します。「普通加温栽培」ともいいます。 ぶどうは一定の期間低温に当たらないと、芽が出にくい性質があります。(自発休眠といいます) 大阪では、1月中旬頃デラウエアの自発休眠が終わっているので、比較的安定して栽培できます。 巨峰などでは、もう少し余分に休眠時間が必要です。 加温栽培に向かない品種も多くあります。 |
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早期加温栽培 | 5月上旬から5月下旬 | 標準加温より早く、1月上旬頃から加温します。 ぶどうの自発休眠が終わってないので、高度な栽培技術が必要になります。 毎年早期加温をすると、ぶどうの樹が傷むので、標準加温や後期加温と交代することもあります。 この時期には、デラウエア以外の品種はほとんど出荷されません。 |
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超早期加温栽培 | 4月下旬から5月中旬 |
早期加温の中でも特に早く、12月初めにハウスを張って、下旬には加温を開始します。 |
※用語メモ
作型(さくがた)とは、ある作物について設定された出荷期を実現するための、は種期、植え付け期、適用される栽培技術などを含めた、栽培開始より収穫までの時間的要素を持った一作をさす。(養賢堂発行「農学大事典」から引用)