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更新日:2010年12月27日

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おおさかの環境2010 大阪府環境白書 「第2章 大阪府の環境の状況と施策」

おおさかの環境2010 大阪府環境白書


化学物質を適正に取り扱うために

自主管理の促進、汚染の調査・対策など

私たちのまわりでは、多くの化学物質が使用され、便利な生活を与えてくれる一方、取り扱い方をまちがえると、環境中に大量に放出され、思わぬ環境汚染を引き起こす場合があります。こうしたことにならないよう、排出規制や汚染の調査・対策を進めるとともに、事業者自らも化学物質を適正に管理することで排出を抑制していくことが重要です。

ダイオキシン類対策

ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、工場・事業場の立入検査を実施して、ダイオキシン類の排出量削減対策の徹底を指導するとともに、大気、水質などの状況を調査しています。

平成21年度における府内でのダイオキシン類の排出量は6.0gで、環境保全目標の達成率は大気、海域水質・底質、地下水、土壌が100%、河川水質が95.5%、河川底質が97.0%でした。


府内でのダイオキシン類の排出量

土壌・地下水汚染対策

土壌・地下水汚染対策

土壌・地下水汚染による府民の健康への影響を防止するため、「土壌汚染対策法」と「大阪府生活環境の保全等に関する条例」に基づき、土壌・地下水汚染に関する調査や対策が適切に行われるよう土地所有者などに対する指導を行っています。平成22年3月に上記条例を改正し、汚染区域の指定の二区分化や、汚染土壌の搬出規制の追加などを行いました。

地盤沈下対策

地盤沈下を未然に防止するため、地盤沈下観測所で地下水位・地盤沈下量を常時監視するとともに、府内の地下水採取量の把握と適正な採取の指導を行っています。

アスベスト対策

アスベスト飛散防止対策

中皮腫や肺がんなどの原因と言われているアスベストから府民の健康を守るため、「大気汚染防止法」、「生活環境の保全等に関する条例」に基づく建築物解体作業現場などの立入検査や、府有施設における吹付アスベストの除去などの対策を進めています。
また、府内における大気環境中のアスベスト濃度の実態調査や、アスベストの健康影響などの調査を実施するとともに、アスベスト対策のホームページやリーフレット配布を通じて、府民への情報提供を行っています。


アスベスト解体現場パトロール

府有施設のアスベスト対策

アスベストによる健康被害を防ぐため、府有施設において使用されている吹付けアスベストの除去対策工事を進めるとともに、空気環境測定等の定期点検を実施しています。

民間建築物アスベスト対策の促進

吹付けアスベスト等が使用されている建築物について、順次、立入検査を実施し、劣化等により、衛生上著しく有害となる恐れがあると認められる場合には、建築基準法に基づき、所有者等に対して、除去等必要な措置を講じるよう指導しています。

化学物質に係る自主的管理の改善の促進

「PRTR法」に基づく化学物質の排出量等の届出とともに、「大阪府生活環境の保全等に関する条例」に基づき、平成21年度から取扱量等の届出を開始し、事業者による化学物質の自主的管理を促進しています。
平成20年度の府域におけるPRTR法と府条例による化学物質の届出排出量は14,114トンでした。また、PRTR法による化学物質の届出排出量と届出外排出量の合計は19,642トンで、全国の約4.0%を占めていました。

  • PRTR
    PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)とは、人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質の環境中への排出量などを把握するしくみです。
    事業者は自ら化学物質の管理を行うとともに、排出量・移動量を把握して国に届け出ます。国は届出データの集計・届出以外の排出量の推計を行い、公表しています。


府域における化学物質の届出排出量・移動量・取扱量(平成20年度分のPRTR法及び府条例による届出集計結果)


府域における化学物質の排出量(平成20年度分のPRTR法による届出排出量及び届出外排出量の合計)

▼公害の苦情やその解決のために


おおさかの環境2010 大阪府環境白書

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