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更新日:2014年10月8日

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狂犬病について

狂犬病とは

狂犬病ウイルスを保有する動物に咬まれたり、粘膜をなめられることにより感染します。発症するとほぼ100%死亡する感染症です。
1957年以降、日本での発生はありませんが、狂犬病予防法が制定される1950年以前は、日本でも多くの犬が狂犬病と診断され、人も感染し死亡していました。
2006年には海外で犬に咬まれて感染し、帰国後に発生した2名の死亡例が確認されています。
日本やイギリス、ニュージーランド、オーストラリアなど一部の地域を除き、世界的に発生しています。狂犬病が発生している国もありますので、渡航前のワクチン接種や渡航先では犬やコウモリ、アライグマ、猫などの感染動物に咬まれないようにするなど対策をとりましょう。

狂犬病の発生

症状について

潜伏期間は、1か月から3か月程度とされていますが、発症までに数年かかることもあります。
症状は、初期には、発熱や食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感が見られ、不安感、恐水及び恐風症状、興奮、麻痺、幻覚、神経錯乱などの神経症状が出現し、数日後に呼吸麻痺で死亡します。発症するとほぼ100%死亡します。発病後は、特異的な治療はなく、対症療法を行います。
世界では年間およそ5万5千人の人が亡くなっており、そのうち3万人以上はアジア地域での死亡者と言われています。

感染経路と対策について

人は、狂犬病にかかっている動物(アジア、アフリカ:犬、猫/アメリカ、ヨーロッパ:キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ、猫、犬/中南米:犬、コウモリ、猫、マングース)に咬まれたり、傷口や粘膜をなめられたりすることで感染します。
通常、感染した人から人へ感染することはありませんが、すべての動物から感染する可能性があります。特に海外では、むやみに動物に触れることはやめましょう。
また、狂犬病発生国に渡航する前にワクチン接種を行うなど対策をとりましょう。

厚生労働省検疫所FORTH:狂犬病の日本での予防接種実施機関(暴露前)(外部サイトへリンク)

海外で感染している可能性のある動物に噛まれた場合は?

咬まれた傷口を石けんと水でよく洗い、ただちに医療機関を受診してください。
感染した疑いがある場合は、その直後から連続したワクチンを接種することで発症を抑えます。

厚生労働省検疫所FORTH:狂犬病の日本での予防接種実施機関(暴露後)(外部サイトへリンク)

犬を飼っている方へ

狂犬病ポスター狂犬病予防法では、91日齢以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日以内に市町村に犬の登録をし、
鑑札の交付を受けるとともに、狂犬病の予防注射を年に1回、飼い犬に受けさせ注射済票の交付を受けなければなりません。
犬を飼っている方の責務として、犬の登録と予防注射を必ず行ってください。

鑑札や注射済票は、市町村で交付しておりますので、詳細についてはお住まいの市町村にお問い合わせください。
また、交付された鑑札と注射済票は飼い犬に着けなければいけません。

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