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令和2年度第5回大阪府戦略本部会議【議題1】
議題1 「府政運営の基本方針2021」について
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資料名 |
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| 【資料1】府政運営の基本方針2021 |
【山口副知事】
コロナ禍での、政策創造あるいは組織運営体制の構築ということで、資料3ページにも記載しているが、機動的な対応を行うことが非常に重要だと思う。施策はもちろんであるが、特に組織や人員について、一年間を見通した体制を組むことは難しい。コロナや経済の状況、業務の動きによって、柔軟に人員配置を行う、あるいは通常の人事異動ではなく、今年度のように応援や兼務など、様々な手法を駆使して、総務部でしっかり対応してもらいたい。
【総務部長】
今年度は、コロナ対応として、例年になくかなりの規模で、年度途中の兼務発令や人事異動を行い、職員にとっても大変な年だったと思う。
また、コロナによる就職氷河期を作らないよう、今年度及び来年度の4月採用枠を260名増やした。実質的には、4月採用について、行政職を中心に当初考えていた計画よりも100名程度の上乗せとなった。できるだけ、4月の段階でしっかりと体制を整えた上で進めたいと思っているが、この先の動きが見通せないところもあり、各部局の協力を得ながら機動的に進めていきたいと考えている。
【山口副知事】
難しいと思うが、よろしくお願いしたい。併せて、庁内テレワークについて、今はコロナで緊急的に対応しているが、将来的にコロナが終息した後も、働き方改革として定着できるところはしっかり定着させる必要がある。コロナで緊急的に実施して、うまくいっているのか、いっていないのか、課題がどこにあるのか、しっかり検証・分析してほしい。
【総務部長】
庁内テレワークの推進については、来年度も緊急テレワークシステムを使って、在宅勤務を進めてもらう。あわせて、民間のIT人材の方に、民間との兼業という形で、非常勤として来ていただき、一緒になってどのように庁内のテレワークを進めることができるのか、勤務労働条件等も含めてソフト面もしっかり考えていきたい。
【田中副知事】
政策創造の方向性をウィズコロナとポストコロナの二本立てにしたのは非常にいいと思う。その上での意見だが、コロナがいつ終息するか、あるいは全く新たな局面が出てくるのかどうかはわからない部分が多い。そういった状況で、事業を執行していかなければならないので、個別の事案ごとに悩むこともあると思う。そうなったときに、年度途中で、全庁的な進捗管理や、方針確認をするような機会を作ってほしい。昨年の夏に実施した事務事業シフトのような大掛かりなことは要らないと思うが、きちんと統制のとれた考え方で施策を進められるようにしてもらいたい。
【山野副知事】
行財政改革の観点から、ポストコロナ、ウィズコロナの両方にかかることとして、デジタルトランスフォメーションがある。テレワークも含めて、仕事のやり方を変えていく、そして、その重要なツールとして、デジタルトランスフォメーションを浸透させていくことが必要。総務部とスマートシティ戦略部、あるいは財務部も連携し、行財政改革として取り組んでいただきたい。社会の流れも変わっているので、行政もそれに合わせて、今までの紙の申請等をできるだけなくし、デジタルツールを使って、家にいても仕事ができるように、府庁の仕事のやり方も、社会の流れを意識してもらいたい。
【知事】
新年度は不確定要素が多い中で、府政を運営していくことになると思う。コロナについては変異株も含めて、どういう状況になるのか見通しが立たない。コロナに強い社会作りを念頭に置き、コロナ対策を最重点に、ワクチンの接種や、中小企業等の事業者支援など、府民の命と健康・暮らしを守っていきたい。総務部長からもあったように、4月はコロナ就職氷河期を作らないことが重要になる。
ワクチンが広がってくれば、次のステップとして、万博・スマートシティ・スーパーシティ・IR等、大阪の成長に向けたまちづくりや、デジタル化を積極的に活用した仕組みも非常に重要になってくる。コロナ対策との両にらみでバランスをとって進めていきたい。
そのためには、時として柔軟な対応も必要になってくるので、そうしたことを念頭においたうえで、新年度の事業を進めていきたい。
また、景気も右肩下がりの状況で、府税収入が減って、大阪府の財政は厳しい状況にある。財政規律を保ちながら、府民の生活・暮らし・命を守っていきたい。大阪に元気を取り戻すのが我々の役目なので、よろしくお願いする。
【政策企画部長】
それでは、本日のご審議を踏まえ、「府政運営の基本方針2021」について決定させていただく。