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はじめに
大阪府では、平成10年(1998年)に「大阪府人権尊重の社会づくり条例」を施行し、すべての人の人権が尊重される豊かな社会の実現を図ることとしています。府教育委員会では、平成11年(1999年)に策定した「人権教育基本方針」及び「人権教育推進プラン」に基づき、人権についての正しい理解を深め、様々な人権問題の解決に向けた人権教育を、国・府関係部局、市町村等行政機関、関係諸機関・団体との連携のもとに総合的に推進しているところです。
「人権教育推進プラン」では、すべての学校が人権教育に積極的に取り組めるよう、人権学習プログラムを示しています。その中で、幼稚園及び小学校低学年段階における学習の目標として、人権意識や人権感覚形成の基礎である生命の尊さに気づき、自己の存在や他者への共感を大切にする態度の育成に重点を置くこととしています。
平成13年(2001年)に策定された「大阪府人権施策推進基本方針」及び「人権教育のための国連10年大阪府後期行動計画」で、幼少期から人権基礎教育に取り組むよう位置づけられました。また、同様の趣旨の提言が、「大阪府同和対策審議会答申」においてもなされています。
人権基礎教育は、生命の尊さに気づかせ、自分自身を大切にするとともに、人の気持ちを思いやる心をはぐくみ、お互いを大切にしあう態度と行動を育成するものです。
府教育委員会としては、人権基礎教育がすべての学校において効果的に取り組まれるよう、基本的な考え方と具体的な展開事例を示した人権基礎教育指導事例集をとりまとめました。各学校園において、この冊子を有効に活用され、人権基礎教育を推進されることを願っています。
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