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殺虫剤・忌避剤
(1)殺虫剤
人に病気を媒介する等衛生上の危害などを与える「衛生害虫」や「不快害虫」を駆除するものです。
家庭用では、ピレスロイドや有機リン系、カーバメート系を使用したものが一般的で、殺虫スプレー、燻煙剤、蒸散剤、蚊取り型、毒餌型があります。
燻煙剤は、着火することで殺虫成分を蒸散させます。また、蒸散剤は、水を加えて発熱させたり、電気であたためることにより殺虫成分を蒸発させます。燻煙剤や蒸散剤の使用に当たっては、燻煙中の部屋への出入りは避けるべきであると共に、使用後は換気を十分にする必要があります。
いずれの使用に当たっても殺虫剤に記載された使用方法をよく読んでから使用しましょう。
(2)防虫剤
人に病気を媒介する等衛生上の損害などを与える衛生害虫やゴキブリ等の「不快害虫」の侵入を防止するものです。スプレータイプと、シートタイプがあります。人間によく使用される忌避剤「虫よけ」と一般に呼ばれるものは、スプレー剤や薬剤をペーパーに染みこませたもの等があります。使用されている薬剤としては、ディート(ジエチルトルアミド)が一般的ですが、接触じん麻疹を引き起こす事例も報告されているので、顔には直接噴射せず、一旦手にとってから必要なところに塗り、傷のあるところには使用しないようにする等、使用上の注意をよく読んでから使用するようにしましょう。
(3)殺そ剤
殺そ剤は、クマリン系を主成分とする毒餌等があります。毎日同じルートを徘徊するねずみの習性を利用し、徘徊ルートに毒餌を置きます。誤食しないように、毒餌の入れ物や置き場に注意しましょう。
<参考文献>
- 渡部和男 HP:http://www2.sala.or.jp/~bandaikw/archiv/pestfert.htm
- Maibach Hi, Johnson Hl, Contact urticaria syndrome. Contact urticaria to diethyltoluamide (immediate-type hypersensitivity). Archives of Dermatology 111(6):726-730 (1975).