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チェックリストと事故防止のポイント(赤ちゃんが生まれる前に)
安全チェックリスト
回答2に○がついた項目は特に事故防止への気配りが必要です。
事故防止のポイントを読んで、気配りを実行しましょう。
チェック項目 | 回答1 | 回答2 |
---|---|---|
1 赤ちゃんに多い事故を知っていますか。 | はい | いいえ |
2 ベビー用品やおもちゃを購入するとき、デザインより安全性を重視していますか。 | はい | いいえ |
3 部屋の中を整理整頓していますか。 | はい | いいえ |
4 角のとがったテーブルや家具がありますか。 | いいえ | はい |
5 赤ちゃんの敷布団はふかふかの柔らかいものより、硬いものを準備していますか。 | はい | いいえ |
6 ベビーベットの柵とマットレスの間にすき間がありますか。 | いいえ(使用しない) | はい |
7 チャイルドシートを準備する予定ですか。 | はい(車は使用しない) | いいえ |
8 赤ちゃんを家に一人置いて外出したり、車の中に一人で乗せておくことは良いと思いますか。 | いいえ | はい |
9 子どもの応急手当の方法を知っていますか。 | はい | いいえ |
10 かかりつけの医師や緊急時の連絡先がわかるようにしてありますか。 | はい | いいえ |
事故防止のポイント
1 赤ちゃんに多い事故を知っていますか。
赤ちゃんは寝返りができるようになるとベビーベッドや高い所からの転落、物がつかめるようなるとたばこや小物の誤飲、ハイハイやつかまり立ちをするようになると転落や熱い物を触ってのやけど、外遊びや外出をするようになると交通事故が起こりやすくなります。大人が子どもの発達や行動パターンを良く理解し的確に対応すればほとんどの事故は防止可能です。
⇒事故に結びつく子どもの発達や行動パターンを知っておく。
2 ベビー用品やおもちゃを購入するとき、デザインより安全性を重視していますか。
赤ちゃんが使うものはすべて安全の規格や基準に合っているとは限りません。PSマーク、SGマーク、STマークなど安全マークがついているものでも、使い方や使用月齢が違っていたり、赤ちゃんの体に合っていないと事故は起こります。使い方の表示や注意書きは大切で、説明書をよく読み、構造や品質に問題はないかを確認して使用しましょう。
⇒取扱説明書や使用上の注意をよく読み、きちんと守って使用する。ベビーベッド、子ども用のいす、ベビーサークル、衣類などはデザインだけでなく、安全性にも気を配る。
3 部屋の中を整理整頓していますか。
たばこ、ボタン電池、クリップ、硬貨、ピアスなどの小物を床やテーブルに置いたままにすると、赤ちゃんは手を口に持って行きなんでも口の中に入れようとするので危険です。赤ちゃんの口の大きさは最大直径32ミリメートルなので、これより小さなものは飲み込めてしまいます。
⇒部屋の中の小物を整理整頓しておく。たばこや灰皿は赤ちゃんの手の届かない所に置く。自宅だけでなく、実家やよその家に外出したときも注意する。
4 角のとがったテーブルや家具がありますか。
ミルクをあげようとして抱きかかえたとき、急に頭を後屈してテーブルにぶつかってしまったり、赤ちゃんはじっとしていません。今まで簡単に通れていた所でも、赤ちゃんを抱いているときは足元が見にくいので、床が滑りやすかったり、カーペットがめくれていたり、ちょっとした段差にもつまずきやすくなります。赤ちゃんを抱きながらつまずくと、つまずいた勢いで赤ちゃんが角のとがっているテーブルや家具にぶつかると危険です。
⇒角のとがった家具やテーブルはクッション等でカバーする。赤ちゃんを抱いたりおぶったりするときは、まわりにぶつかると危ないところがないか、安全を確認してから行動する。
5 赤ちゃんの敷布団はふかふかの柔らかいものより、硬いものを準備していますか。
敷布団は柔らかすぎると赤ちゃんの顔が埋まってしまい、鼻や口がふさがれてしまいます。また、ベッドの中や寝ている赤ちゃんのそばにぬいぐるみやタオルなどが置いてあると寝返りをしたときに顔が埋まってしまいます。
⇒敷布団は硬めの物を使用し、あおむけに寝かせる。
6 ベビーベッドの柵とマットレスの間にすき間がありますか。
ベビーベッドの柵と敷布団の間に、赤ちゃんの頭が入るようなすき間があると、頭が挟まって動けなくなり、窒息する危険があります。すき間ができてしまう場合には使用をやめるか、タオルなどをはさみ、すき間をなくして使用しましょう。
⇒ベビーベッドはベッドの柵と敷布団の間にすき間がないようにして使用する。
7 チャイルドシートを準備する予定ですか。
生まれたばかりの赤ちゃんでも、抱きかかえて自動車に乗せるのは危険です。抱いていても車が衝突したり、急に止まると、赤ちゃんは腕から飛び出し衝撃をまともに受けてしまいます。たとえゆっくり走っていても衝撃のエネルギーは予想以上に大きく、大人の手の力では支えきれません。
⇒車に乗せるときは年齢に合ったチャイルドシートを後部座席に取り付け使用する。
8 赤ちゃんを家に一人置いて外出したり、車の中に一人で乗せておくことは良いと思いますか。
赤ちゃんが寝ている少しの間に、赤ちゃんだけを家に置いて買い物などに出かける人がみられます。出かけるときは寝ていても、途中で起きてしまったり、寝返りやハイハイができるようになれば、家の中を動き回るのでいろいろな危険が待ち受けています。また、火災や地震など災害の際にも一人では脱出できません。赤ちゃんは自分自身で身の安全を守ることができないので、大人が常に心がける必要があります。また、赤ちゃんを自動車の中に置いたままにしていると、脱水を起こし、時には死亡事故につながることがあります。車内は日中短時間でも温度が驚くほど上昇し、40から50度になります。
⇒赤ちゃんを家に一人残して外出しない。車から降りるときは必ず赤ちゃんも一緒に降ろす。
9 子どもの応急手当の方法を知っていますか。
子どもが事故にあったとき必要なのは冷静な判断と適切なすばやい応急手当です。的確な応急手当がなされたことで一命を取りとめたり、軽症ですんだりします。いざというときあわててパニックになってしまわないよう基礎的な知識と簡単な応急手当を覚えておきましょう。
⇒子どもの応急手当の本を読み理解しておく。
10 かかりつけの医師や緊急時の連絡先がわかるようにしてありますか。
事故が起こってしまったときあわてないためにも、かかりつけの医師や病院、緊急時の連絡先などはいつでもわかるようにメモをしておきましょう。
⇒緊急時の連絡先がすぐわかるようにしておく。母子健康手帳・保険証・診察券などはひとまとめにしていつでも持ち出せるようにしておく。
(著作:田中哲郎)