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平成25年度第2回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】
議題1 新大学ビジョン(案)について
資料名 | PDFファイル | その他のファイル |
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資料1-1 新大学ビジョン(案)の概要 | ||
資料1-2 新大学ビジョン(案) |
※ 資料に基づき、府民文化部から説明
【小河副知事】
- 資料1-2の11ページに、地域貢献戦略のところで、災害に強い大阪づくりへの貢献とあり、18,19ページで、防災が理工系分野に位置付けられている。しかし、防災は必ずしも理工系とは限らず、社会学系のものもある。防災をどう位置付けるかについて、もう少し具体的に考えていかねばならないのではないか。
- キャンパスの問題は、都市政策にも関連する。将来的な市内のキャンパスを構想するというのはよいが、地域からいろんな意見が出てくると思う。27年度に大学が設立されてから検討するのではなく、事前に議論を始めるべきだと思う。大学という観点だけではなく、都市政策的な観点も含めることが重要。
【部局】
- 防災については、ご指摘のとおり、理工系だけではなく、例えば、地層の研究など文学部等もかかわってくる。防災は、現在、市立大学が力を入れているとのこと。この大学統合で規模も大きくなるので、あえて記載したところ。ご指摘の点については、今後検討する中で明らかにしていく。
- キャンパスについて、現状、学部・学域の検討を進めているところなので、キャンパス運用まで議論が至っていない。ご指摘のように、幅広い観点で議論したい。また、検討時期は、27年度から始めるというわけではなく、並行して議論する。我々としては、まずは大学統合の中身についてしっかりと議論が必要と認識している。
【政策企画部長】
今後、8月に新大学案をまとめるとのことだが、キャンパスや学部・学域などの問題について、具体的なスケジュール感はどうか。
【部局】
- 文部科学省への申請にあたって、26年度末には、学部・学域体制、教員、キャンパスなどすべてを決めておかなければならない。新大学案では、少なくとも、学部・学域の名称や具体的な方針を決めたい。例えば、工学部と地球未来理工学部がどう違うのかなど。
- 26年度半ばには、学生へのPRが必要。そのためには、入試科目、カリキュラムなどをその時期までに固める必要。ただ、現実的には、新キャンパスの話は間に合わないと考えている。
【小西副知事】
新大学ビジョン案は、新大学構想会議の提言を受けて、府市の行政方針として決定するという性格。資料1-2の16頁からの教育研究体制は提言の内容のままで、今後文部科学省と調整しつつ、さらに検討するとのこと。それは、大学自身が考えるべきことだからか。また、内容も変わるということもありえるのか。
【部局】
大学の自主性という観点で、大学に検討してもらう。また、文部科学省との調整の中でも変わりうる。
【小西副知事】
新大学案で内容が固まり、それから文部科学省と調整するのか。
【部局】
それ以前にも文部科学省とも調整していく。
【植田副知事】
地域貢献戦略などをまとめたあと、大学に、戦略の全体をきっちり実施してもらうことが重要。理事長、学長のガバナンスの強化はもちろんだが、大学の設置者である府市がどうガバナンスをきかせるかも必要。いずれ財政負担議論があると思うが、そういったことを含めて考えてもらいたい。
【大都市局長】
独立行政法人の統合規程が閣議決定され、今国会に上程される状況。法人統合の工程は27年度を予定しているが、国の動向に合わせて、工程を再検証することもあるのか。
【部局】
法律の成立が早まれば、工程の変更も検討していかねばならない。ただ、26年4月に法律施行されたとしても、大学の定款策定や府市の議会の議決などの手続きがそれ以前にはできない見込みなので、工程全体は、大きく変わるものではないと考えている。
【小西副知事】
現在のスケジュールの法人統合と大学統合の順番が変わることはないか。
【部局】
新大学をめざして、まずは母体をひとつにするという考え方。順番は変わらない。
【政策企画部長】
現在、府市がそれぞれに運営費交付金を出しているが、統合後の財政負担については、事業仕分けと並行して議論を進めるのか。
【大都市局長】
まず仕分けは仕分けとしてきっちり進める。運営費交付金を、新しい大学に合わせてどうするかというのはきっちり詰めていただく必要がある。状況によっては、我々としても関与し、財政当局にも入っていただく必要があると考えている。
【財務部長】
そのあたりの数字的な部分はいつごろに出てくるイメージか。
【部局】
一般的には、新大学の中期計画を策定する過程で出てくる。28年度のものであれば、前年度の27年度に。ただし、本件については、新たな大都市制度に係る財源調整に関わるものなので、精緻なものでなくても、その前には示したい。
【小西副知事】
新大学案ではどうか。
【部局】
予算的なものまで出せるかどうかは未定。
【小西副知事】
詳細は、今後の調整で変わってくるかもしれないが、基本的な全体像は8月の新大学案で示す必要があるのではないか。
【部局】
教育研究のボリュームや事務局の統合効果見込みなどの大きな考え方を8月に示せるように検討したい。
【知事】
- これまで議論を積み重ねてきて、新大学構想会議の委員の皆さんもイメージを思い描けるところまで煮詰まっていると思う。8月の新大学案では、問題点も整理されて出ると信じている。
- さきほど、工程が前後するという話があったが、遅れるというのはどういう場合か。
【部局】
大学統合では、文部科学省の設置認可がどうなるか。また、昨今どの大学も早い時期からPRしているが、新大学のPRのタイミングがどうか。スケジュールがタイトなので、そういった作業についても大学とよく協議したい。
【知事】
受験生への周知のために大幅に遅れるということもありうるのか。
【部局】
たとえば、文部科学省との調整が当初の見込みより長くかかり、受験生へPRできる時期が遅れる場合も考えられる。
【知事】
しかし、長い歴史のある府立大学と市立大学が統合する話と、まったく新しい学校をつくる話とはちがう。両者では、文部科学省に対する説明の仕方もちがうので、その理由は腑に落ちない。
【部局】
我々としてはこのスケジュールどおりに進めていきたいと考えている。
【政策企画部長】
新大学ビジョン案については了承。また、8月の新大学案までにできるだけ統合後の姿を示していただく。そして、スケジュールにそって進むよう鋭意努力してもらうということでよろしくお願いする。