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更新日:2010年11月24日

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平成22年10月教育委員会会議会議録

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

平成22年10月27日(水曜日)
午前9時30分開会
午前10時30分閉会

2 会議の場所

大阪府教育委員会委員会議室

3 会議に出席した者

  • 委員長
    生野 照子
  • 委員長職務代理者
    小河 勝
  • 委員
    隂山 英男
  • 委員
    中尾 直史
  • 教育長
    中西 正人
  • 教育監
    田中 保和
  • 教育次長
    向井 正博
  • 教育総務企画課長
    藤井 睦子
  • 教育振興室長
    楠野 宣孝
  • 高等学校課長
    津田 仁
  • 市町村教育室長
    藤村 裕爾
  • 小中学校課長
    角野 茂樹
  • 地域教育振興課長
    太田 浩二
  • 教職員室長
    大西 弘之
  • 教職員人事課長
  • 橋本 正司

4 会議に付した案件等

  • 報告事項1
    平成22年9月議会の概要について
  • 報告事項2
    韓国教育視察について
  • 報告事項3
    「府立学校に対する指示事項」・「市町村教育委員会に対する指導・助言事項」について
  • 報告事項4
    第2次大阪府子ども読書活動推進計画概要(案)について

5 議事等の要旨

  • (1)会議録署名委員の指定
    小河委員を指定した。
  • (2)前回までの会議録について
    全員異議なく承認した。
  • (3)議案の審議等

報告事項1

平成22年9月議会の概要について

報告の趣旨説明(教育総務企画課長)

平成22年9月議会の概要について、報告する件である。

委員の質問及び意見

  • 中尾委員
    民主の中岡議員から公私の受入れ枠の質問があり、7対3の割合を基本としていくということだが、トータル的な生徒数の変動を見て学級数を検討していく必要がある。今後のことを考えると大きな問題であり、一番心配しているのは教職員の採用の問題である。10年後、20年後を見て中長期的な採用計画を立てているか。
  • 中西教育長
    10年スパンでの計画は考えている。生徒数は平成26年度でリバウンドし、その後なだらかに減っていく。そうした将来動向を見通しながら、採用をしているところである。生徒の受入れも、公私間でどう流動化するかも念頭において、特に平成26年度以降よく検討していく。
  • 中尾委員
    採用計画については、後から修正できるものならいいが、そういうものではないので、ぜひ十分な議論をお願いする。
  • 中西教育長
    公私の受入れ枠の問題については、私学助成の拡大で、公立から私立への流れもあると思う。しかし、公立が頑張れば公立の生徒数も増えるであろうし、切磋琢磨して、競い合う中で計画を立てていくべきと考えている。
  • 隂山委員
    公明の清水議員からの質問で、公私教育協議機関の設置というものがある。協議機関を設置するのはいいが、私学の独自性を損なうことのないよう配慮すべきである。助成する以上、口出ししたくなるものだろうが、公私が互いに縛りあうことのないようにお願いしたい。
  • 生野委員長
    公私の7対3の受入れ枠については、今後どうか。
  • 中西教育長
    ドラスティックな変動は考えにくい。年収610万円までの世帯については無償化され、800万円までの世帯についても一定の負担という議論はしているが、どれくらい変動するかについては、教育委員会の中でも、また、中学校の進路指導の先生等の中でもいろいろな意見がある。あまり変わらないのではないかとの考えを持っている人もいれば、かなり変化が起こるのではないかと言う人もいる。そこは現実を十分に見ていかなければならない。長期的スパンで見て、我々公立の方も危機感を持つとともに、努力もしないといけないと考えている。
  • 隂山委員
    私学への志願状況については、風評によるところも大きい。校舎がきれいだと志願者が増えたりもする。府民に対する教育の選択肢のものさしをしっかり持ってもらうということも併せて行わないと、府民任せみたいな形になれば表面的なことだけでの競争のようになってしまい、選択肢が広がることによって決断ができないということも起こり得る。そのためにもていねいに進めていただきたい。
  • 中西教育長
    私学側との協議についてはこれからだが、昨年度は公私7対3の割合に加え、公立で960のセーフティネット枠を確保した。しかし、今回はこれだけ私学助成を増やすので、そこは如何なものかと考えている。
  • 生野委員長
    教員採用についてはどうか。いろいろな報道もあるようだが。
  • 橋本教職員人事課長
    倍率が4.2倍ということで、昭和52年度以降2番目に低い状況となっている。平成17年度以降5倍を下回っており、採用を抑えすぎて講師が増えているという指摘もあり、バランスに苦慮している。
  • 中尾委員
    合格発表が遅いということはないのか。大阪府よりも先に合格発表をする府県に流れてしまうということもある。
  • 橋本教職員人事課長
    大阪府は、大阪市や東京都よりも合格発表が1週間遅い。地方県は採用数が少ないので、早くしているということもある。府は、筆答や面接のほか、実技、模擬授業等もしていて、採点項目が多く、時間もかかっている。今で精一杯というのが実情である。

報告事項2

韓国教育視察について

報告の趣旨説明(教育総務企画課長)

韓国教育視察について、訪問校等の概要を報告する件である。

委員の質問及び意見

  • 隂山委員
    報道機関は同行するのか。
  • 藤井教育総務企画課長
    新聞社やテレビ局等が何社か来る。
  • 隂山委員
    韓国の教育システムは、日本とはかなり違っていて、進んでいると聞いている。そうした現状は、我々だけが知っているだけではいけない。報道を通じて、広く府民にも認識を深めてもらわなければならない。それと、要望だが、小学校から高校までの教科書を入手してもらいたい。教育内容は、教科書を見ればだいたい分かるものである。

報告事項3

「府立学校に対する指示事項」・「市町村教育委員会に対する指導・助言事項」について

報告の趣旨説明(高等学校課長)

「府立学校に対する指示事項」・「市町村教育委員会に対する指導・助言事項」について、その位置付け、作成方針、作成スケジュール及び構成等の案を報告する件である。府立学校は、平成23年度より「学校経営計画」の策定を導入することに伴い、スケジュールを早め、12月中旬ごろに「取組の重点」案を示す予定である。

委員の質問及び意見

  • 中尾委員
    いい方向に来ていると思う。学校経営の基本は、各学校にどんな課題があって、その課題を解決するために、どんなビジョンを持つか。ヒト・モノ・カネがどれだけ必要となるかを考えていく必要がある。今まではその順序が逆になっていた。学校現場にもこの仕組を徹底していくこと。ぜひお願いしたい。

報告事項4

第2次大阪府子ども読書活動推進計画概要(案)について

報告の趣旨説明(地域教育振興課長)

第2次大阪府子ども読書活動推進計画の概要(案)を報告する件である。

委員の質問及び意見

  • 生野委員長
    読み聞かせやブックスタートは非常に重要なことだと思う。ただ、女性も昼間仕事をしていると、夜はしんどくなる。特に、読み聞かせ等が母親の仕事のように思われるのも如何かと思う。こういうことは父母が協同してやっていくものというイメージの提供も必要である。
  • 太田地域教育振興課長
    最近では、一部の保健センターにおいて、出産前の親を対象に読み聞かせの取組を実施している。
  • 中尾委員
    読書週間についての府の取組はどうか。
  • 太田地域教育振興課長
    中央図書館等で集中的にイベントを実施している。
  • 中尾委員
    地域、家庭、学校がみんなで取り組むようにすべきである。
  • 中西教育長
    読書離れの傾向について、大阪の中学3年生の状況は深刻である。全国平均より10%も低い。
  • 隂山委員
    小学校の学校図書館の平日毎日の開館の状況が69%というのはどういうことか。閉まっている日があるということか。
  • 太田地域教育振興課長
    閉まっている日があるということである。
  • 角野小中学校課長
    開けている時間を決めていたり、学校によって運営方法が異なる。図書館司書を配置している学校と、司書教諭が対応している学校とで違いが生じている。
  • 隂山委員
    平日毎日開館していない学校図書館が3割もあるというのは如何なものかと思う。子どもの読書推進に効果があるのは、古い本を減らし、新しい本を入れることである。予算の何%くらいを図書費として使っているか。
  • 太田地域教育振興課長
    実数としては、年間400冊から500冊くらい購入している。
  • 角野小中学校課長
    図書費については、府は全国平均より若干低い状況である。学校の規模や、小学校、中学校によっても異なるが、一校当たり67万円で、愛知県では83万円となっている。
  • 隂山委員
    予算編成については、首長の判断ということになるだろう。読みたい本がないというのは致命的である。この数字はしっかりと示していかなければならない。
  • 小河委員長職務代理者
    現場では司書がいないと、国語教諭が対応しているが、それでは大変である。そうした問題を抜きにして開館だけを迫るのはどうかと思う。教育委員会全体でアピールしないと、国語教諭の責任として押し付けられてしまう。ボランティアにも応援してもらうなど、何らかの組織的な打開策を講じるべきである。
  • 隂山委員
    和田中学校の図書館改革などが参考になると思う。
  • 中西教育長
    赤木氏には、門真市の学校支援地域本部事業でご協力をいただいており、改革に取り組んでいるところである。
  • 隂山委員
    古い本を捨てるのは、現場の教員には困難だと思う。欲しい人に古い本を提供することなどは可能か。
  • 角野小中学校課長
    古い本を処分すると学校図書館図書標準を満たさなくなるので、処分できないのが現状である。処分した分の図書費が予算措置されないと困難である。
  • 隂山委員
    図書室の棚に空きをつくらないと、新しい本は入れられない。昭和の時代の本は処分してもいい等のガイドラインを策定すればどうか。
  • 角野小中学校課長
    学校の設置者たる市の判断となるので、府がガイドラインを策定するのは困難である。
  • 中尾委員
    シルバー人材等の活用も一案である。
  • 小河委員長職務代理者
    読書の世話等であれば、来ていただけるのではないか。
  • 太田地域教育振興課長
    学校図書館の運営についても、ボランティアで学校支援地域本部に参加してもらっており、現に協力していただいているので、この動きを加速していきたい。
  • 中西教育長
    来月の市町村教育委員会との意見交換会でもテーマの一つに挙げている。熊取町ではそうした取組も進んでいる。

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