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寝屋川上流域の治水施設 「太間排水機場」
太間排水機場全体航空写真
太間排水機場管理棟建屋
太間排水機場ってどんなところ?
施設のねらい
太間排水機場は、大雨による「寝屋川市域の浸水被害の解消」および「寝屋川下流域の河川氾濫防止」を目的とし、このとき発生する雨水を寝屋川導水路を通じて淀川へ放流するための施設です。
寝屋川流域総合治水対策の基幹施設として、昭和55年6月に第一期(排水量30立方メートル/s)、平成8年3月に第二期(排水量135立方メートル/s)が完成しました。
太間排水機場が受け持つ寝屋川上流域は、寝屋川流域の最北部に位置する流域面積12.75k平方メートルの区域であり
- 寝屋川市域の内水浸水を防ぐエリア 内水域2.50k平方メートル
- 寝屋川下流への洪水を軽減するエリア 外水域10.25k平方メートル
から成ります。
降った雨を太間排水機場から排水しなければ、浸水や河川氾濫に繋がるため、太間排水機場の存在はまさに生命線となっています。
- 寝屋川流域総合治水対策の詳細は⇒治水対策のページ
- 寝屋川市 総合治水対策の詳細は⇒寝屋川市総合治水対策(外部サイトへリンク)
施設概要
主ポンプの排水能力は、小ポンプ15立方メートル/s×3台と大ポンプ30立方メートル/s×3台の計6台あり、洪水時の流入水の変動に対応しやすくなっており、寝屋川導水路に取り込んだ洪水を高水量最大135立方メートル/sを淀川へ強制排水する施設です。また、関連する施設として分水施設(浄化ポンプ場水門、桜木水門、分水水門)や打上川治水緑地があり、これらの施設は太間排水機場より遠隔監視制御することができ、寝屋川流域が浸水被害を起こさないよう集中管理を行っています。
関連施設の詳細はこちら(寝屋川導水路、分水施設、打上川治水緑地)
- 主ポンプ:立軸斜流渦巻ポンプ φ2400mm 15立方メートル/s×3台
:立軸斜流渦巻ポンプ φ3400mm 30立方メートル/s×3台 - ディーゼル原動機:V形単動4サイクル直接噴射式 16気筒×3200ps(2353.6㎾)×3台
:V形単動4サイクル直接噴射式 12気筒×6000ps(4413.0㎾)×3台 - 流体継手付減速機:ディーゼル機関 3200ps(2353.6㎾)×3台
:ディーゼル機関 6000ps(4413.0㎾)×3台 - 受変電設備:6600V 750Kva
- 発電機設備:3相440V ディーゼル原動機 680ps 交流同期発電機 562.5Kva×3台
- 監視制御設備:集中監視方式
- 除塵設備:ダブルチェン式全面掻揚φ2400用 水路幅 3750mm×6台
:ダブルチェン式全面掻揚φ3400用 水路幅 5500mm×6台
太間排水機場の水の流れ
太間排水機場の主ポンプ
太間排水機場の監視制御室
どんなときに運転するの?
これまでの運転実績は?
・令和6年10月末時点
どれくらいの効果があるの?
近年の豪雨 被害軽減効果(内水運転)令和4年9月末 現在
降水日 |
降水量 [mm] |
時間最大 降水量 [mm] |
排水量 [立方メートル]※1 (50mプール換算) |
【被害軽減効果】 浸水面積 [ha]※2 |
【被害軽減効果】 被害額 [億円]※2 |
シミュレーション結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
平成30年7月5-8日降雨 (平成30年7月豪雨) |
201 | 28 |
1,153,340 (約1000杯分) |
196⇒0 | 100⇒0 | 結果はこちら(PDF:222KB) |
令和3年5月20,21日降雨 (令和3年度 最大排水量) |
133 | 28 |
635,189 (約600杯分) |
170⇒0 | 86⇒0 | 結果はこちら(PDF:323KB) |
令和4年7月12日降雨 (令和4年度 最大排水量) |
72 | 24 |
194,000 (約200杯分) |
96⇒0 | 49⇒0 | 結果はこちら(PDF:235KB) |
1 総排水量から外水運転の排水量を除いた内水運転の排水量のみになります。(総排水量=内水運転の排水量+外水運転の排水量)
※2 太間排水機場での排水量分の雨水が、内水域の低い土地に湛水したと想定する簡便的なシミュレーション結果に基づき、各種統計資料等から内水域の平均的な資産価値を算定し、算出した概算値です。