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更新日:2014年10月8日

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マダニ等による感染症に注意しましょう!

春から秋にかけてマダニが活発化します。マダニに咬まれると重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの病気になることがあります。また、つつがむしに咬まれると、つつがむし病になることがあります。山登りや野外活動等で、藪や草むらに入るときは、マダニやつつがむしに咬まれないよう注意してください。

※重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、つつがむし病等のダニ媒介感染症は、ウイルスや病原体を保有した動物を吸血したダニの体内でウイルスが増殖、そのダニがヒトを吸血することで感染します。

ダニ媒介感染症
感染症名 潜伏期間 症状
重症熱性血小板 減少症候群(SFTS 6日から14日

発熱、食欲低下、おう気、おう吐、腹痛、全身倦怠感など。
重症化し、死亡することもあります。

日本紅斑熱 2日から8日 発熱、頭痛、全身倦怠感など
つつがむし病 5日から14日 発熱、赤黒く盛り上がったカサブタ(刺し口)、発しんなど。
重症化し、死亡することもあります。

吸血前後のダニマダニについて詳しく知りたい方は、「マダニ写真展」をご覧ください!

感染経路と対策

人は、病原体を保有しているマダニに咬まれ、感染します。ダニが生息していそうな場所
マダニは家庭内に生息するダニと種類が異なり、山林や草地といったシカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。

マダニが活発に活動する春から秋にかけては特に注意が必要です。
山林や草地などマダニが生息しているような場所に立ち入る際や農作業を行う際には、マダニに咬まれないように以下を参考に対策をとってください。

(1) マダニから身を守る服装

  • 長そで長ズボン、長靴等を着用し、できるだけ皮膚の露出を避ける
    (レインウェアのようななめらかな生地には、マダニがつきにくく、白っぽい服装のほうが服についたマダニを発見しやすい。)
  • 首には、タオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用する
  • 軍手や手袋を着用する
  • 農作業や草刈りなど行う場合は、ズボンのすそを長靴の中に入れる
  • ハイキングなどで山林に入るとき(長靴でないとき)は、ズボンのすそを靴下に入れる

(2) マダニから身を守る方法

ダニから身を守る方法

「出典:国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」」

(3) 虫よけ剤の使用

マダニに対する虫よけ剤が2013年から新たに認可されました。マダニの付着を完全に防ぐわけではありませんが、マダニがつきにくくなる効果があります。

基肥剤
「出典:国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」」

* 「蚊」もマダニと同じような時期に活動が活発になります。蚊についての対策はこちら → 「蚊媒介感染症に注意しましょう!」(別ウィンドウで開きます)

マダニに咬まれた場合の対応について

ダニ類の多くは、長時間(10日以上のこともある)吸血します。吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると口器が皮膚の中に残り、化膿することがあるので皮膚科等の医療機関で適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてください。
マダニに刺されて数日後に、発熱、頭痛、発疹等の症状が出た場合は、医療機関を受診し、医師にマダニに刺されたことを相談しましょう。
また、山林や草地に立ち入って、1から2週間してから発熱などの症状が出た場合にも、念のため医療機関を受診しましょう。なお受診の際には、山林や草地に入ったことを医師に申し出て下さい。

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