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令和3年度 大阪の子どもを守るネット対策事業の取組について
第35回青少年のインターネット利用環境づくりフォーラムin大阪を開催しました!
モバイル端末の普及により、青少年のインターネット利用環境が急激に変化していることから、青少年のネット・リテラシー(インターネットを正しく使いこなすための知識や能力)を高めるため、国、地方公共団体、民間団体が連携して、「青少年のインターネット利用環境づくりフォーラム」を開催しました。
- 日時 令和3年10月31日(日曜日)午後1時00分から午後4時30分まで
- 会場 ATCホール コンベンションルーム1
- 住所:大阪市住之江区南港北2-1-10 O's南棟6階
- 主催 内閣府
- 共催 警察庁、総務省、法務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、大阪府、大阪府教育委員会、大阪府警察本部、大阪の子どもを守るネット対策事業実行委員会
- 参加校 堺市立堺高等学校 星翔高等学校 富田林市立葛城中学校
寝屋川市立第六中学校 初芝立命館中学校 阪南市立尾崎小学校
内容
開会挨拶
内閣府 政策統括官(政策調整担当)
笹川武
大阪府 危機管理監
森岡武一
府内の情勢と取組み
「インターネットに起因する犯罪被害の状況及びその対策」
大阪府警察本部 生活安全部少年課 少年育成総括担当課長補佐
浦廣一郎
「学校におけるスマホ・インターネット利用の取組み」
阪南市立尾崎小学校
児童による発表
富田林市立葛城中学校
生徒による発表
基調講演
「withコロナ時代の子どもたちのために OSAKAスマホアンケート2021を踏まえて」
竹内 和雄 兵庫県立大学 環境人間学部 准教授
生徒による「OSAKAスマホアンケート2021」の結果発表
討議
大人と子どもで考える「これからのネット利用」
- コーディネーター:竹内和雄 兵庫県立大学 環境人間学部 准教授
- パネリスト:生徒、保護者、企業等
初芝立命館中学校
生徒による発表
富田林市立葛城中学校
生徒による発表
討議の様子
ワークショップの開催
第1回児童・生徒向けワークショップ
令和3年7月10日(土曜日)に大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)にて、第1回児童・生徒向けワークショップを開催し、10名の中学生と高校生が、兵庫県立大学竹内准教授にアドバイスを得ながら、スマホの使い方について考えました。
第1回ワークショップでは、3つのグループに分かれネット・リテラシーに関する以下3つの講義を受けました。
- 「インターネット上の人権侵害について」 大阪府府民文化部 人権局人権擁護課
- 「ネットの長時間利用・ゲーム依存について」 神戸大学大学院医学部 特任教授 曽良一郎氏
- 「『じゃあ、どうするか?』ネットトラブル対策について」 フリービット株式会社 経営企画室副室長 工藤陽介氏
講義の後、まずは講義内容についてグループ内で意見交換し、それぞれの講師に参加生徒から質問しました。
講師からは、丁寧なご回答をいただきました。
次に各班で、スマホの良いところや悪いところについて記入した付箋を模造紙に貼って発表し、引率の先生たちがどの班が良かったか投票をしました。どの班の発表も素晴らしかったです。
第2回児童・生徒向けワークショップ
令和3年10月3日(日曜日)に大阪府立労働センター(エル・おおさか)にて、第2回児童・生徒向けワークショップを開催しました。
まず、参加した12名の中学生と高校生が3つのグループに分かれ、OSAKAスマホアンケート2021の結果を基に話し合いました。
インターネットの利用方法について参加生徒が互いに共感できる部分や、中学生と高校生の意識の違いなどで、議論が白熱しました。
次に、ネット・リテラシーに関する次の2つの講義を受け、講師に参加生徒からの質問に答えていただきました。
- 「Facebook社の安全に関する取組みについて」 フェイスブックジャパン株式会社 公共政策本部
- 「大阪府警察本部の取組み」 大阪府警察本部 生活安全部少年課
自分たちが実際に使っているInstagramやインターネットに関連する犯罪の話について、みんな興味津々に聞いていました。
最後に各学校で考えてきた「保護者・先生・企業・行政・自分たち」それぞれに対するインターネット利用に関する提言を発表してもらいました。
第1回保護者向けワークショップ
令和3年7月26日(月曜日)に阿倍野区民センターにて第1回保護者向けワークショップを開催し、小中高校生の保護者代表の方にお集まりいただきました。
今回のワークショップでは、子どもの間で人気のバトルロイヤルゲームを、保護者代表の方に実演していただき、保護者同士で意見交換を行いました。
オンラインゲーム等における課金、悪意を持った大人との出会い、長時間利用等のトラブルにつながる恐れがあることを学び、子ども世代と親世代のインターネットの使い方に関する感覚の違いを認識しました。
「ゲームの名前を聞いたことはあったが、子どもがどんなことをしているのか知らなかった。」
「未成熟な子どもが遊ぶのは不安を感じる。」
という意見があり、改めて子どもがインターネットでどのようなことをしているのかについて保護者が知ることの必要性を感じることができました。
次回の第2回ワークショップでは、保護者が子どものインターネットの使い方を知った上で、どのように適切な使い方を家庭で教えるのか考えます。
第2回保護者向けワークショップ
第2回保護者向けワークショップは、令和4年1月21日(金曜日)にオンラインにて開催し、小中高校生の保護者代表の方にお集まりいただきました。
今回のワークショップでは、公益財団法人関西消費者協会から青少年のゲーム課金について、事例を通しながらクレジットカードやゲーム課金の仕組みを踏まえて、高額課金トラブルの対応方法を講義いただきました。
次に大阪府から、OSAKAスマホアンケート(大阪府内の学校に通う児童・生徒と保護者を対象とした、インターネットの使い方に関するアンケート)の結果について、児童・生徒と保護者の回答の違いを中心に分析結果ご報告しました。
兵庫県立大学竹内和雄准教授からは、OSAKAスマホアンケートから見えてきた児童・生徒のインターネットの利用状況の傾向について講義いただき、保護者の方と意見交換をしました。
また、フィルタリングサービスを提供するデジタルアーツ株式会社より、フィルタリングの仕組みや設定についてご説明いただきました。
2回のワークショップを通じて、子どもたちがインターネットを利用するにあたっては、簡単に課金ができないか等、利用する端末の状況を確認するとともに、家庭でコミュニケーションをとりながら、ルールを作ることが重要であることを共有しました。
実行委員会の開催
第1回実行委員会
令和3年5月に第1回実行委員会を開催し、兵庫県立大学の竹内和雄准教授を座長に選任するとともに、今年度の事業計画について審議しました。(書面開催)
第2回実行委員会
令和4年2月に第2回実行委員会を開催し、今年度の活動報告と、来年度の活動計画についての審議を行いました。(書面開催)
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