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更新日:2012年5月9日

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平成25年10月委員会会議会議録

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

平成25年10月25日(金曜日)午前9時30分開会
午前10時30分閉会

2 会議の場所

大阪府公館

3 会議に出席した者

  • 委員長
    隂山 英男
  • 委員長職務代理者
    小河 勝
  • 委員
    立川 さおり
  • 委員
    木村 知明
  • 委員
    井上 貴弘
  • 教育長
    中原 徹
  • 教育監
    津田 仁
  • 教育次長
    藤井 睦子
  • 教育総務企画課長
    見浪 陽一
  • 教育振興室長
    和田 良彦
  • 支援教育課長
    水守 勝裕
  • 市町村教育室長
    吉美 学
  • 教職員室長
    山本 讓
  • 教職員人事課長
    中野 伸一

4 会議に付した案件等

  • 議題1 知事からの意見聴取に対する回答の承認ついて
  • 議題2 平成27年度大阪府公立学校教員採用選考テストについて

5 議事等の要旨

  • (1) 会議録署名委員の指定
    木村委員を指定した。
  • (2) 前回までの会議録について
    全員異議なく承認した。
  • (3) 議題の審議等

議題1 知事からの意見聴取に対する回答の承認ついて

議案の趣旨説明(教育総務企画課長)

地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により知事から意見を求められた平成25年9月定例府議会提出に係る次の議案について、異議がない旨を回答したことを承認する件である。

  • 事件議決案
    大阪府立交野支援学校四條畷校における物損事故に係る損害賠償請求事件の反訴の提起の件

委員の質問及び意見

  • (隂山委員長)普通は保険等の適用などがあるのではないのか。
  • (水守支援教育課長)学校側の門の管理が悪かったというのが相手方の主張であり、保険を使わずに大阪府に求めるという判断をされたと考えている。
  • (中原教育長)先方が描いているストーリーは重い門扉がバスが出るときにたまたま動いてきたというものだが、我々としては、完全に閉まっていなかった門扉にバスが衝突したと考えている。
  • (立川委員)生徒は乗っていなかったのか。
  • (水守支援教育課長)校外学習からの帰りで生徒を降ろした後に起こった事故であり、人的な被害はなかった。

採決の結果

原案どおり決定した。

議題2 平成27年度大阪府公立学校教員採用選考テストについて

議案の趣旨説明(教職員人事課長)

平成27年度大阪府公立学校教員採用選考テストにおける以下の変更点について、委員会に意見を求める件である。

  • 教員チャレンジテスト[仮称]の創設
  • 一次筆答テストの出題分野の見直し
  • 他府県での試験会場の変更
  • 特別支援学校教諭免許の保有率向上策を検討

委員の質問及び意見

  • (中原教育長)現場の若手教員等の意見として、既に大学で勉強してきた一般教養が一次試験で必要なのかという声があった。そのため、社会人としての倫理観、教育行政での学校の位置付け、校長先生の義務、責務などを勉強してもらうことを想定したテストとした。後段の3では、特別支援学校について、意欲があり、専門性など一定の勉強をし、支援学校で教えたいという人を積極的に採用できないかということで考えたもの。
  • (隂山委員長)免許はとるが教員採用試験を受けない、教育に興味はあるが教師にはならない学生が非常に多い。教職員は決まるタイミングが遅いという問題がある。そういう点では、実質的に前倒しとなる意味合いがあり、インパクトがあると思う。良い踏み込み方をしていただいたと思っている。
  • (木村委員)大学生には朗報。10月末に決定するのはリスクがあると判断されることが多いので大賛成。
  • (小河委員長職務代理者)グッドアイデアである。採用システムを工夫し、間違いのない人材を採用することが重要であり、そのことが教育全体を守っていくことになる。また、講師の先生方で優秀な方が、仕事に熱心であるため夏のテストに太刀打ちできていない現状があるが、そのような状態を打開できる方向であり非常に素晴らしい。
  • (木村委員)先生は人間性が豊かな人が必要。知識一辺倒でなく、純粋な人が集まってほしい。
  • (井上委員)素晴らしい制度であると思うが、皆さんに知っていただく必要がある。メディアの方々にしっかり報道していただき、事務局でも継続的に周知していってほしい。教員を目指す学生が減ってきている中、社会人経験のある方にチャレンジしていただきたい。
  • (中原教育長)現場の講師が忙しく一次で落ちてしまう例であるが、3年講師を勤めた方は一次試験の筆答を免除する制度はある。
  • (小河委員長職務代理者)難しいと思うが、現場の評価は重要なポイントである。
  • (中原教育長)現場で評価されているが2次で受からない例もある。ただし、制度として、1人の学校長の評価では公平性を欠くこととなる。
  • (小河委員長職務代理者)校長1人の評価では難しいだろうが、学年主任や周囲の先生などトータルの目で見ていけないか。
  • (立川委員)講師の方の校長推薦という話もあったが、一人の校長ではなく複数の校長の推薦を検討していただきたい。
  • (中原教育長)何人いればよいのかという議論もあり、また、毎年学校を変わる人が有利になることとなるため、複数の校長でというのは困難である。
  • (小河委員長職務代理者)学校の複数の先生の目で見る方法などはどうか。
  • (中原教育長)校長の評価とイコールになることが想定される。他の受験者との関係からも、客観的な面接等である程度見ていかないと難しいと思っている。
  • (隂山委員長)私は教育長と同じ考え。一方で試験や面接を受けて合格している人が大勢いる。子ども達は実社会でこのような課題をクリアして職に就く。本当に教師になりたいのなら、情熱を測るバロメーターとしてクリアしていってほしい。今のレベルがちょうどよいのではないか。むしろ、今回の見直しは、大学の勉強そっちのけでしなければならない日本の就活制度に一石を投じ、意義が大きいと思う。若干の心配事項としては、多くの志願者は2,3の府県を跨いで受験するため、独自の問題をあまり出題すると敬遠されることから、試験対策をしやすい内容にしていただきたい。また、教職現場の素晴らしさを伝える仕掛けを忘れずにしていただきたい。
  • (中原教育長)大学生向けのセミナーでは、従前とは異なり、前向きに頑張っている先生を呼んだパネルディスカッションをやる等の企画をしていく予定である。
  • (木村委員)就活の絡みで考えると教育実習自体を3回生に持ってけないのか。
  • (和田教育振興室長)学校により異なるが、3回生からの実習は行われている。
  • (吉美市町村教育室長)大学のカリキュラムが基本となり3回生でという所は出てきている。
  • (隂山委員長)文科省にも言ってるが介護実習というのはやめたらどうなのか。子ども達を指導するのに老人介護が必要なのか。プラスの効果もあろうが、大学では子どもに向き合う教員を養成することからすると疑問。
  • (井上委員)企業は大学1回生から職場を知ってもらう取組をしているが、教育実習とは別に教員を目指している学生を受け入れる場を設定することは難しいのか。
  • (立川委員)小中では学生ボランティアとして教職を目指してない人も入ってきている。高校でも積極的に活用すれば良いのではないか。
  • (吉美市町村教育室長)府教委としては学生ボランティアを入れる仕組みを15年から3年程度実施しており、市町村の中で学生ボランティアの活用が定着してきている。また、実習後にボランティアで学校に入ってもらっている例も多くあり、大学でも学生ボランティアを勧めている学校が多いことから需要と供給がうまく回り出している。
  • (隂山委員長)供給側の大学として難しいのは、校長により受け入れ態勢が異なること。
  • (木村委員)校長先生の中でも受け入れに対する温度差がかなりある。学生にとっては勉強になり、参加した学生の合格率は高い。
  • (中原教育長)少し論点がずれてきているように思う。地域の人材を学校に呼び込むという論点になっていないか。法学部などの学生に来てもらうことは子ども達にとってメリットはあるが、教員免許を取得する予定のない人を呼び込んでも教員を確保するという意味では論点がずれてきているのではないか。
  • (隂山委員長)現実と実体がずれてきている。教員免許は持っているが、教員採用試験を受けないという学生が多くいる。
  • (中原教育長)学生ボランティアということで話が広がってきているが、教員免許を持つ人をターゲットにしないと、教員になりたい人以外も対象となるボランティアの話をしても教員確保にはならない。
  • (立川委員)教育実習の大学生を見て教職を目指そうという高校生が生まれてくる。
  • (中原教育長)それは実習を増やすかどうかの話であって学生ボランティアとは別の話ではないか。教育学部の学生に絞らないと法学部の学生を刺激しても教員は確保できない。
  • (立川委員)教職を目指していない人でも現場を見て目指すようになるかもしれない。
  • (中原教育長)そのような層がどこにあるのかという掘起しが必要となる。
  • (藤井教育次長)井上委員がおっしゃった少し教職に興味がある学生に教師の仕事をしてもらう事業は各市町村で定着してきている。実態としては学生ボランティアの募集は教職課程を持っている大学にお知らせしており、法学部などの教育に関係のない課程の大学にまでは広がっていない。立川委員がおっしゃるように、市町村がこの事業をうまく活用して学生を教育の世界に引き込む一つの仕掛けにはなっているが、小中に比べて高校では広がっていないのも事実である。
  • (小河委員長職務代理者)教育というのは親として子どもを育てていくことから、皆、関心があり、経験もあり、興味のある世界だが、専門的職業として教育にのぞむかというと別の問題がある。専門家をどのように確保するかという問題は条件を立てて追及していく必要があり、重要な問題である。
  • (立川委員)優秀な先生を確保するには裾野を広げることが大切。
  • (隂山委員長)今回は教員採用試験に関わる制度変更ということで若干話がそれたかもしれないが、大阪で教師になりたいという人たちを増やしていかなければならないということ。その中で学生ボランティアの活用があるということ。最終的には学校側の受け入れ態勢が安定しているということが重要なので、その点を問題提起したということで良いか。
  • (中原教育長)大阪や東京等人口の多いところは先生を集めるのに苦労している。先日もいじめや問題行動への対応チャートを作って先生の権威を取り戻そうとしている。先生がどこまでできるのか、どこまでできないのか記述したものがなく、委縮してしまう。このテストもそうだが、教育委員会としてその点を改善し、条件整備をしていかなければならない。
  • (小河委員長職務代理者)一つ付け加えておきたいが、教育は素晴らしい感動的な世界であり、大阪はそれを実現していくため、今までの制度を大胆に変革しているという姿勢を呼びかけていくトーンで進めてほしい。

採決の結果

方向性について原案どおり決定した

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