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更新日:2012年5月9日

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平成25年1月委員会臨時会議会議録

大阪府教育委員会会議会議録

1 会議開催の日時

平成25年1月24日(木曜日)午後5時00分開会

午後5時31分閉会

2 会議の場所

大阪府教育委員会委員会議室

3 会議に出席した者

  • 委員長
    隂山 英男
  • 委員
    中尾 直史
  • 委員
    立川 さおり
  • 委員
    木村 知明
  • 教育長
    中西 正人
  • 教育監
    川村 幸治
  • 教育次長
    藤井 睦子
  • 教育総務企画課長
    見浪 陽一
  • 教育振興室長
    津田 仁
  • 高等学校課長
    和田 良彦
  • 市町村教育室長
    箸尾谷 知也
  • 教職員室長
    山本 讓
  • 教職員人事課長
    中野 伸一

4 会議に付した案件等

  • 議案
    平成25年度大阪市立桜宮高等学校の体育科及びスポーツ健康学科の募集停止に伴う対応について

5 議事等の要旨

  • (1)会議録署名委員の指定
    木村委員を指定した。
  • (2)議案の審議等

議案

平成25年度大阪市立桜宮高等学校の体育科及びスポーツ健康科学科の募集停止に伴う対応について

議案の趣旨説明(高等学校課長)

大阪市教育委員会において、大阪市立桜宮高等学校の募集人員等が変更されたことに伴い、大阪府教育委員会として、
体育系学科を希望する生徒に配慮するため、大阪府立大塚高等学校体育科の募集人員を40人増とし、120人とする
ことを決定する件である。

委員の質問及び意見

  • (木村委員)
    私としても府立高校体育科の募集人員の増員を願っていたので、すぐに動いていただいてよかったと思っている。入試科目も同じということで受験生の混乱は最小限度に抑えられたと思っている。学校が今後どのように改革していくのかというところが気になるが、生徒一人の命を失っており、府教委としてもその重みを受け止め、府立学校でも起こりうる問題かもしれないと気をひきしめていかなければならない。
  • (中尾委員)
    私もこの案に賛成である。この時期に受験生の選択肢を広げることは大事であり、府立学校と私学も含めて対応すべきである。特に専門学科の場合は、生徒は将来こういうことをやりたいと思って志願してくるので、このような生徒に配慮したことはよいと思う。
  • (隂山委員長)
    1クラス40名の増とした理由は。
  • (中西教育長)
    今回の募集停止によって生徒の志願状況がどう動くのか正直読めないのだが、桜宮高校の普通科の入試科目が配慮されたことで桜宮高校に行きたい生徒は一定出てくる。体育科に行きたい生徒に対する配慮としては1クラスで対応できると判断した。また、知事から私学への呼びかけをしており、受験生の選択肢は確保できると思っている。
  • (隂山委員長)
    受験生の選択肢が広がったという点はよいが、人数枠としてはどうなのか。私学の受け入れ枠はどうなっているのか。
  • (中尾委員)
    私学で体育科のある学校は大成学院大学高校と初芝立命館高校の2校であり、募集人員は大成学院が80人、初芝立命館が40人となっている。専願状況は太成学院が80人に対して100人となっており3クラスになるので受け入れ枠はあり、初芝立命館は40人に対し41人となっているが、私学全体として余裕はある。
  • (中西教育長)
    学科としては2校しかないが、コースを含めると多い。
  • (和田高等学校課長)
    体育、スポーツに関連するコースは29校にある。
  • (隂山委員長)
    私学無償化もあり、比較的進路変更はしやすい状況にはある。
  • (木村委員)
    専門学科を志願している生徒に話を聞いたところ、その学校に行きたいと思って準備をしてきているので募集停止には納得できないと強く言っていた。受験生の進路を考えた時にかわいそうだと思うが、これをきっかけに学校、生徒、保護者及び市教委がよい方向に向かっていただければと思う。我々としてもそれに対して細心のケアをしていかなければいけない。
  • (立川委員)
    部活や顧問の先生や先輩に憧れて、この学校に行きたいと決めている受験生もおり、志望校変更というのは酷な選択であると思う。受け入れる枠が増えることはよいことではあるが、このことについて重く受け止めていただきたいと思う。大塚高校で受験生のための説明会や見学会を実施する予定はあるのか。
  • (和田高等学校課長)
    大塚高校においては、26日の午前10時から予定をしている。また、同じく体育科を設置している摂津高校において同日午後4時から予定をしている。
  • (隂山委員長)
    今回の決定も含めて、市立と府立ということではなく大阪の問題として私たちは捉えている。本日の昼に大阪府と大阪市の長、委員長、教育長の6者での意見交換を行ったが、結論としては市長から受け入れをしてもらえないかという要請があり、知事からもこういう時にはワン大阪の考え方で臨んでほしいと依頼があり、市教委からはお願いしたいという言葉はなかったが、基本的にはこの方向でということで了解をとれている。私たちにできる最大限の対応ということで了解されたと考えている。なお、今回の募集停止について様々な意見があるが、私としては次のように捉えている。今回の入試の変更というのは市教委の判断であり、このことについては組織が違う私たちが桜宮高校について必要な情報を持っているわけではないので、市教委の判断を尊重する。私たちの立場からすれば受験生や保護者のことを考えると予定通り入試が行われる以外の選択肢はないのであるが、市教委がそのような決断をしたということで緊急の措置として私たちがやれることは行うということで、この府立高校の募集人員の増加を判断したということである。
  • (立川委員)
    桜宮高校の体育科のクラブ活動は「原則、入部」となっていたらしいが、大塚高校と摂津高校の体育科は、「原則、入部」となっていないか。もし、退部した時、学校に居られなくなる雰囲気があったりするのは問題だと思う。
  • (和田高等学校課長)
    クラブ活動をするかどうかは任意である。
  • (中尾委員)
    伝統という名前のもとに隠されているものがあると思う。もう一度原点に戻って学校とは何をするところなのか、部活動はどうあるべきかなどを改めて考えていただきたい。
  • (木村委員)
    しつけは大事であるが履き違えがないようにしていかなくてはいけない。
  • (隂山委員長)
    今回の件というのは事件である。子どもを10数回殴ることが常態化していたことは考えられない話であり、特異なケースである。全国的にもそうあることではない。本件については事件とした上で、学校でも事件が起きるのだということである。いじめや体罰は学校内で処理すべきことであるが、事件となると警察の対応が必要となる。特別な事件を取り上げて、全体に網をかけるということは大きなマイナスである。現在、教師に対する魅力が落ちており、教師になりたいと希望する人材が減っている状況にある。特別な事件が発生するとどこにでもあることだろうと全国に網をかけることは避けて欲しいと思う。体罰と事件とは分けて考えないといけないと思う。頑張っている先生が胸を張れる環境をつくらないといけない。
  • (立川委員)
    クラブ活動のあり方を考え直さないといけない。熱心にクラブ活動の指導している先生の待遇は休日1日やっても2千円程度と聞いている。先生方の献身や熱心さに頼る仕組みはどうかと思う。
  • (隂山委員長)
    週休2日制になったときに教師が休みたいからだという議論もあった。手弁当で努力している先生の存在が顧みられずにいる。国においてもこの問題については検討されるべき。
  • (山本教職員室長)
    教員の勤務形態は時間外手当になじまないということで教職調整額が支給されている。休日のクラブ活動については別途手当を支給している。
  • (木村委員)
    一人の生徒の命が失われたという緊急事態であり、府市で協力してやっていかないといけない。
  • (隂山委員長)
    今回の措置は緊急的なものである。これからは大阪の子どもたちに信頼される仕組みを作っていかないといけない。

採決の結果

原案どおり決定した。

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