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安威川ダム自然環境保全対策について
- 安威川ダムの建設にあたっては、「人にやさしく、環境にやさしく」をキーワードに、自然環境が豊かで、将来にわたって安心して住める流域の形成に貢献する安威川ダムを目指し、事業を進めることを基本としています。
- 平成8年5月に知事に環境影響評価書(アセスメント)を提出しました。それに対して知事は、動植物の注目種について事業実施までにさらに詳細な生息・生育状況等を確認する調査を実施し、適切な保全対策を講じる旨の意見書を出されました。
- その意見を受け、アセスフォローとして注目種についての詳細調査及び保全対策の検討・実施を行っており、これまでの調査において約4,000種(アセス時は約2,000種)の動植物が確認されています。
- また、事業者である都市整備部だけでなく、大阪府庁内の専門部局(環境農林水産部、水道部、商工労働部、教育委員会)の参画も得た「安威川ダムネイチャーステーション検討会」を発足し、広く専門知識を得ながら、必要な検討を実施してきました。さらに、必要に応じて学識経験者の指導を受けながら、よりよい対策の検討を実施しました。
- 平成12年度には、工事施工時のオオタカの保全対策等の検討を行うため、専門家を委員とする「安威川ダムオオタカ調査委員会」を 発足し、平成14年8月30日開催の第7回「安威川ダムオオタカ調査委員会」にて、オオタカの保全方策についての提言をとりまとめていただき、営巣木近傍での工事については、調査を行い、影響の有無を確認しながら工事を進めています。
- 平成14年度からは、これまで個別に検討されてきた環境対策の整合を図り、「自然環境保全マスタープラン」の作成を行うため、専門家を委員とする「安威川ダム自然環境保全対策検討委員会」を発足し、委員会と部会(水質保全部会、動植物保全部会、材料採取対策部会、水質部会)、現地視察会を開催しました。
- 平成17年7月27日に開催した第4回委員会において、府民意見に対する大阪府の見解や本マスタープランの最終案についての説明を行ったところ、府民意見に対する大阪府の見解と本マスタープラン【資料】編について若干の修正意見がありました。また、自然環境への影響が特に大きいと 考えられる下音羽川流域について、今後の具体的な検討を行っていくにあたり、委員会から慎重な検討を行うよう要望があり、指摘事項の確認や委員会意見のとりまとめについては、委員長及び両部会長預けとなり、1週間の期限で各委員から修正などのご意見をいただくこととなりました。
- 平成17年8月8日に同委員会委員長及び両部会長による審議の結果、各委員から寄せられた意見をもとに修正した府民意見に対する大阪府の見解や、本マスタープラン【資料】編と、本マスタープランに対する委員会意見の内容について了承が得られ、ホームページによる公開についても了承されました。