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家畜伝染病予防事業 業務の内容
伝染病や動物由来感染症を予防するため、予防注射や検査をしています
- 安全・安心かつ安定した牛乳生産のため、伝染病の発生予防に努める必要があります。
牛の結核病検査
炭そ予防注射
- いろいろな病気の浸潤状況、予防注射の効果、家畜の健康状態を検査するために採血を実施します。
動物はじっとしていられないので、安全かつ確実に採血するには動かないようにしっかり保定することが重要です。馬は頸部を圧迫して首(頸静脈)から採血し、牛も同様に5ヶ月齢くらいまでは頸静脈から採血しますが、それ以上大きくなると保定が大変なので尻尾の内側(尾静脈)から採血します。豚は頸部の前大静脈、鶏は翼の裏側にある翼下静脈から採血しますが、いずれも血管が肉眼で直接確認できないため、熟練を要します。
馬、牛、豚、鶏の採血
抗体検査、血液検査
抗体検査を行うことにより、伝染病に感染したかどうか分かります。またワクチンの効果を調べ、今後の衛生管理指導に役立てます。
エライザ検査
寒天ゲル内沈降反応検
血液成分を詳細に分析します。赤血球や白血球の数、白血球の分画等を測定することにより、健康状態や病気の程度を調べ、診断に役立てます。
血液検査
血液塗抹検査
家畜伝染病の発生に備えるため、調査・指導・訓練等を行っています
渡り鳥等、野鳥からの鳥インフルエンザ侵入を防止するため、飛来地において材料を採材し、ウイルスの浸潤状況を調査しています。
鳥インフルエンザの検査を実施するため、綿棒で気管スワブ等を採材します。
野鳥の鳥インフルエンザ保有状況調査
鶏の気管スワブの採材
飼養衛生管理基準の遵守調査・指導
家畜の所有者は、毎年、家畜の飼養状況や衛生管理状況等を府知事に報告することになっています。家畜保健衛生所では、家畜所有者に対する啓発を行うため、広報活動を実施するとともに、提出された報告内容に基づき、実際の飼養衛生管理状況を確認するため、農場を巡回し指導を行っています。
防疫訓練
重大な家畜伝染病が発生した際には、できるだけ早くまん延を防止するため、迅速かつ的確な防疫対応が必要です。いつ発生しても確実に対応できるよう関係機関と連絡・調整を行い、適時、訓練を実施し、発生に備えています。
鳥インフルエンザ防疫訓練
口蹄疫防疫訓練