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「八尾若ごぼうの半日体験ツアー」と飲食店等と連携した地産地消の推進
報告年月日 平成25年2月28日
中部現地情報 No.5
「八尾若ごぼうの半日体験ツアー」と飲食店等と連携した地産地消の推進
食卓に春を運ぶ八尾市特産の「八尾若ごぼう」は、1月下旬からハウス栽培の出荷がはじまり、トンネル栽培、露地栽培の順に4月上旬まで続けられ、出荷のピークは3月中旬頃である。
府内のスーパーなどで1束(約500グラム)300円から400円程度で販売されている他、JA大阪中河内の農産物直売所「畑のつづき八尾店」では、目玉商品として期間中ほぼ毎日販売されている。
八尾市農業啓発推進協議会(八尾市、JA大阪中河内、JAグリーン大阪、中部農と緑の総合事務所)では、「八尾若ごぼう」の知名度アップと消費拡大に向け、毎年出荷シーズンに合わせてPR作戦を展開している。
その一環として、飲食店で「八尾若ごぼう」を使った料理を提供してもらい、より多くの消費者にその美味しさを知ってもらおうと、八尾市内の飲食店関係者に絞って「八尾若ごぼう半日体験ツアー」を平成25年2月7日に開催した。
このツアーは本年で4年目となるが、今回は、地産地消の飲み歩きイベント「八尾バル」※の参加店など、当日は8店舗11名の参加があった。
「近鉄八尾」駅からマイクロバスでほ場に移動、生産農家やJA大阪中河内職員から収穫方法などの説明を受けた後、1人5束ずつを収穫、JA大阪中河内の調理室に移動した。
今回の参加者のうち若ごぼうの調理経験者は3名と少なく、先ず、農の普及課から「若ごぼうの保存方法」、「根・軸・葉の下処理方法」、「苦味がある葉の調理方法」など調理ポイントを説明した。その後、各店舗1品の若ごぼうの創作料理を調理し、料理完成後は生産者と共に試食しながら交流を図った。
参加者からは、「若ごぼうの生産現場に触れ、新鮮であった」、「八尾若ごぼうは調理が難しいが、工夫次第で色々な料理ができることを体験した」、「農家や同業者との交流も刺激になった」と好評であった。一方、農家からは、「今後も、このような飲食店体験ツアーを通じたPR活動に協力していきたい」、「若ごぼうの品質向上を目指したい」と意気込みが語られた。
また、このツアー開催と併行して、農の普及課では、八尾若ごぼうのPRと併せて大阪産(おおさかもん)の普及推進のため、八尾バル実行委員会に対して、八尾バルポスターへの大阪産(おおさかもん)ロゴマーク表示、バル参加店での八尾若ごぼうミニのぼり(大阪産(おおさかもん)ロゴマーク入り)と八尾若ごぼう紹介リーフレットの設置を働きかけた。
今後も、地域の飲食店や食品業者との連携を深めながら、地産地消の推進と大阪産(おおさかもん)の普及に向け取り組んでいく。
【参考】
※八尾バル
開催日時:平成25年3月9日12時から23時
第4回。今回のテーマは「八尾若ごぼう+α」で八尾市内飲食店32店舗が参加。
若ごぼうの調達は、JA大阪中河内農産物直売所「畑のつづき」が協力している。
若ごぼうの収穫方法を説明する生産者
生産について質問する参加者
プロの料理人が手際よく創作料理を生産者に提案
参加者の創作料理を試食しながら、生産者と料理人とが交流
参加した料理人の創作料理