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更新日:2024年7月9日

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HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)感染症について

HTLV-1とは

HTLV-1とは

「ヒトT細胞白血病ウイルス-1型」の略称で、主にヒトの白血球(リンパ球)に感染するウイルスの一つです。
一度感染すると自然にウイルスが消失することはないと考えられており、終生感染が持続します。
このウイルスを保有している方を「HTLV-1キャリア」と呼びます。

HTLV-1の感染経路

HTLV-1の感染は、キャリアからの生きたリンパ球が体内に入ることで起こります。
感染経路としては、
・母子感染
・性行為感染
・輸血による感染
の3つがあります。

1986年以降、献血された血液に検査が行われるようになったため、現在では輸血による新たな感染はありませんので、主な感染経路は、母子感染と性行為感染です。
職場や学校等での社会生活の中で感染することはありません。

HTLV-1関連疾患とは

「HTLV-1関連疾患」とは、HTLV-1感染に伴って起こる可能性のある疾患のことです。
・成人 T 細胞白血病・リンパ腫(ATL) … リンパ球の一種(T細胞)が腫瘍化する疾患
・HTLV-1関連脊髄症(HAM) … 歩行障がいや排尿障がいを引き起こす脊ずい疾患
・HTLV-1関連ぶどう膜炎(HU) … 眼球内のぶどう膜の炎症
残念ながら、現在のところ関連疾患の発症を予防する方法はありません。
しかし、発症するのはキャリアのごく一部であり、約95%の方は生涯、関連疾患を発症することなく過ごされています。
1人のHTLV-1キャリアの方が生涯に ATL になる確率は約4~5%、HAM は約0.3%、潜伏期間は ATL で40年以上、HAM や HU は数年以上と言われています。

HTLV-1とは(PDF:47KB)

HTLV-1相談と抗体検査

HTLV-1に関する相談については、最寄りの保健所や医療機関等で対応しております。
詳細については、関連サイト【HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に関する情報/ HTLV-1相談・医療機関検索(厚生労働省)】をご参照下さい。
*妊婦の方については、お住まいの保健センター等へご相談ください。
 また、相談の中で検査を要する対象者※1に対し、府保健所では平成25年5月から HTLV-1の抗体検査(スクリーニング検査及び確認検査※2)を開始します。 詳細については最寄りの府保健所にお問い合わせ下さい。
※1 対象者 ・両親、配偶者、血縁のある祖父母・兄弟姉妹等がHTLV-1のキャリアである者 ・1986年11月以前に、輸血を受けたことがある者 等
※2 確認検査 HTLV-1感染の有無を確定するために確認検査を行いますが、現在の検査方法 では判定保留(感染しているかどうかわからない)となる場合もありますので、ご了解の上お受け下さい。

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