ここから本文です。
高潮・耐震事業について
高潮対策について
大阪湾は、地形的に台風による高潮現象が起こりやすく、今まで何回となく高潮による被害を被ってきました。この高潮対策事業として、大和川以北の大阪市域を対象にした西大阪地域高潮対策事業と、大和川以南の二級河川を対象にした泉州河川高潮対策事業とがあります。
西大阪地域高潮対策事業
西大阪地域は、その地形的条件から高潮が起こりやすく、昭和25年のジェーン台風、昭和36年の第2室戸台風による被害を契機として数々の対策を行ってきました。そして昭和40年度からは、より高い安全度を確保するため、計画目標を「史上最大と考えられる伊勢湾台風級の超大型台風による高潮に十分対処できる恒久的防潮施設を整備すること」とし、事業を推進しています。
泉州河川高潮対策事業
伊勢湾台風(昭和34年9月来襲)級の超大型台風が大阪湾に最悪のコース(室戸台風、昭和9年9月大阪湾通過経路)を通って満潮時に来襲したことを想定して、高潮被害を防止する為、泉州地区河川の防潮施設を整備するものです。現在は大川(岬町)、津田川(貝塚市)で整備を進めています。
耐震事業について
大阪府では、昭和52年度より、河川防潮堤の耐震補強を実施しています。平成7年の兵庫県南部地震を機に設計基準も見直し、地震により防潮施設の機能が損なわれ、津波や日々の干満で浸水被害が発生するおそれがある箇所を抽出し、「地震防災アクションプログラム」(平成21年3月)に位置づけ、優先的に耐震補強を実施しています。
着 工 前
施 工 状 況
完 成
津波・高潮ステーションについて
大阪湾沿岸では、地形的条件などから高潮現象が起こりやすく、過去、たび重なる甚大な被害が発生したため、防潮堤や水門等の整備を進めてきました。特に西大阪地域(大阪市西部)は、低地(ゼロメートル地帯)が広がっており、防潮堤や水門、鉄扉といった施設により水害から守られています。このたび、大阪府では、出先事務所(西大阪治水事務所)の建て替え(耐震化)にあわせて、この事務所が所管する防潮堤や水門の津波・高潮防ぎょ施設の一元管理を行う防災棟と府民に津波や高潮について正しい知識を習得していただくとともに、防災意識の向上を目的とした展示棟をあわせもつ、「津波・高潮ステーション」を、平成21年9月にオープンしました。施設利用については、随時受付中です。是非皆さん見に来てください。
施設概要
- 防災棟(水防災機能の強化)・・・平成19年6月完成
- 展示棟(情報発信機能の強化)・・・平成21年9月完成