ここから本文です。
南河内の河川整備
南河内地域の過去の災害について
南河内地域は、金剛山地と泉北丘陵に、はさまれた地域で、古来より交通の要衝として繁栄し、古市古墳群をはじめとする優れた文化遺産を有しています。この地域の河川では、流域内において急速な都市化や人口が増加するなか、昭和57年豪雨や平成7年豪雨では多くの被害が発生しました。
過去の災害の写真
南河内地域の整備計画及び整備の現状について
南河内地域においては、概ね10年に一度発生する規模の大雨(1時間に約50mm)に対応した河川改修が、
要改修延長約84kmうち約76%で完了しています。長期的には100年に一度発生する規模の大雨(1時
間に約80mm)に対応できるように河川改修を進めます。
南河内の河川改修事業 (概ね10年に一度発生する規模の大雨(1時間に50mm)に対応した河川改修状況)平成20年度末 |
||||
---|---|---|---|---|
河川名 | 流域面積(km2) | 指定延長(km) | 改修率(%) | 備考 |
石川 | 220.0 | 29.9 | 74 | |
飛鳥川 | 10.2 | 5.6 | 81 | |
天見川 | 56.9 | 7.5 | 30 | |
梅川 | 31.8 | 7.3 | 48 | |
佐備川 | 17.22 | 6.3 | 29 | |
西除川 | 46.3 | 26.2 | 78 | |
東除川 | 39.7 | 13.7 | 100 | |
落堀川 | 10.3 | 3.7 | 100 | |
大水川 | 2.7 | 2.5 | 100 |
※今後の治水対策の進め方策定以降、各河川の治水目標、治水レベルを河川整備審議会で審議し、要改修延長を決定する。
そのため、要改修延長が見直されることから、平成23年度以降、データ修正を行っていない。
〈今後の治水対策の進め方以降、整備指標をアウトプット(整備延長)からアウトカム(浸水想定面積の減少)に変更〉
大阪府都市整備中期計画別冊 参考資料 令和3年3月 大阪府都市整備部
https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/12969/chukisankosiryo.pdf
多自然川づくりへの取り組み
河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、河川が本来有している
生物の生育・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・創出することに取り組んでいます。
事例紹介
飛鳥川:まちづくりと一体となり歴史と緑のネットワークの形成を目指し、ゾーンを設定して整備を行っている。このゾーンでは親水性の高い空間を創出している。
石川:河川敷を利用した公園との一体整備を行っており、豊かな自然に恵まれた広大なオープンスペースを創出している。
老朽化護岸等への取り組み
河川堤防は、治水の根幹をなす施設であり、その機能の保全は、府民生活の「安全・安心」を確保するために必要不可欠なものです。しかし、建設から50年以上が経過し、著しい老朽化等のため、局部的な補修では対応できない堤防もあります。そこで局部的な補修で対応できない堤防について、老朽化護岸対策、河床低下対策、堤防補強を実施することにより、浸水被害を未然に防止します。
老朽化護岸対策
河川堤防の老朽化により発生するコンクリートブロック護岸のクラックや堤防天端の空洞などにより、護岸崩壊の危険性が高い河川の調査を実施し、適切な対策を実施しています。
河床低下対策
河床低下により、護岸の根入れ部が不足して、護岸崩壊の危険性が高い河川の調査を実施し、適切な対策を実施します。
堤防補強
河川堤防において、洪水時の降雨及び河川水の浸透により、堤防が不安定となる恐れのある土堤等の絞り込みを行い、そのうち堤防崩壊の危険性が高い河川の調査を実施し、適切な対策を実施します。