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密集市街地って何?
密集市街地とは
密集市街地とは、古い木造の建物が密集して、道路が狭く公園が少ないために、地震や火事のときに大規模な火災になる危険性が高く、避難しにくい市街地のことを言います。
大阪市内の密集市街地は、多くが第二次世界大戦の戦災被害が少なかったところです。一方、郊外へ伸びる鉄道の沿線の密集市街地は高度経済成長期に急激に人口が増えた地域で、田畑があったところに、道路や公園が十分整備されないまま、共同住宅がたくさん建ち並びました。
大阪府では、密集市街地において、市等と連携し、火災の燃え広がりを防止するために道路の拡幅や、公園の整備を行っています。また、木造賃貸住宅や老朽建築物を耐火・準耐火建築物へ建替えていただくよう地域の方々への呼びかけも行っています。
門真市石原東・幸福北地区
阪神淡路大震災の教訓
平成7年1月17日の阪神・淡路大震災では、建物の倒壊などにより発生した火災が、市街地大火となる等、大きな被害が発生しました。特に、老朽住宅の多い密集市街地においては、被害が顕著であり、燃えやすい建築物の存在や道路・公園等の都市基盤の不足によって、大規模な災害をもたらすことが明らかになりました。
これを教訓として、大阪府では、平成9年に早急に対策を講ずる必要のある区域を「災害に強いすまいとまちづくり促進区域」と位置付けました。
また、平成26年3月には、「災害に強いすまいとまちづくり促進区域」のうち重点的に改善を図る地区について、早急かつ確実に安全性を確保するため、「大阪府密集市街地整備方針」を策定しました。