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ドバトでお困りの方へ
ドバトってどんな鳥?
- 由来:中近東、北アフリカ、南ヨーロッパなどの乾燥地帯に住む野生のカワラバトが飼いならされたものです。日本には古く奈良時代に持ち込まれ、多くの人に飼われていましたが野生化し、現在のドバトになりました。
- 習性:木の実,草の実,芽,葉など、植物性のものを食べ、雑草の種を駆除してくれるといった良い面もあります。
- 行動パターン:群れで行動し、雨の降り込まない棚状の所にねぐらや巣を作ります。繁殖期は長く、早春から初冬まで何度も子育てをします。
よく耳にします。こんな苦情!
ベランダの手すりやひさしへ群れでやって来ると、糞や羽毛で辺りを汚したり鳴き声がうるさい。
ベランダなどに巣を作ると、まわりが汚れたり、 ダニや羽虫が発生したりする。
知らない方には教えてあげましょう!
野鳥は法律により捕獲が禁止されています!
迷惑だからといって、ドバトを勝手に捕まえたり卵を取り捨てたりしてはいけません。野鳥を捕獲することや卵を採取することは捕獲場所の市町村長の許可が必要です。詳細はお住まいの市町村までお問い合わせ下さい。
大阪市(PDF:29KB)及び各市町村の連絡先はこちらです。
ハトにエサをあげないで
ドバトは繁殖力が強く天敵も少ないため、すぐ増えてしまいます。ドバトが増加すると「ドバト公害」も増加します。最近では、公園などでエサをやる人と近隣住民との間でトラブルが多発しています。また増えすぎることはドバトにとっても良いことではありません。エサを与えることはやめましょう。
- ドバト被害防止パンフレット「エサをあげないで!」(環境省)(外部サイトへリンク)
- 野生動物にエサをあげないで
エサやり防止の普及啓発用のチラシを公開しています。地域の状況に合わせて、内容を変更するなどしてご利用ください。
どうしても困ったときは?
手すりやひさしに止まらせないようにしましょう(テグス法)
ドバトはベランダなどに降りるとき、いったん手すりなどにとまり安全を確かめる性質があります。手すりにとまれないと降りることはできません(広いベランダなどには直接降りる場合があります)。そこで、手すりの上にテグス(細いワイヤでも可)を張り、止まれないようにしましょう(※下の図を参照してください)。
なお、ドバトは糞のあるところが安全だと判断するようで、糞を放置するとますます集まってきます。面倒でもこまめに掃除をしてベランダ等はいつも清潔に保ちましょう。
(図・写真)テグス法について
釣用テグス(3号から8号)または20番程度のステンレスワイヤを木片(3cm×3cm×3cm)やL型金具(家具固定金具)などを利用して、手すり上面から5cmから6cmの位置に張ります。鳥の重さで弛むようでは効果がありませんのでしっかりと張ってください。幅の広い手すりではテグスを約5cm間隔で並列に張ってください。
木片を使用される際は、釘を木片に打ち付けます。そして木片やL型金具を接着剤でしっかりと手すりに固定します。L型金具は地震の際に家具などが倒れることを防止する際の取付金具です。金物店やスーパーなどで購入することができます。
マンションや賃貸住宅などでベランダの手すりに穴を開けたり釘を打ち付けたるすることができない場合には割り箸を3本程度束ねた程度の太さの木片(割り箸をボンドで貼り付けても可能)を手すりにくくりつけます。手すりの上面から5cmから6cmのところにテグスを張ってください。
巣を作りそうな場所をなくしましょう
ドバトは雨のかからない乾いた棚状の場所に巣を作ります。特に人の出入りが少ないベランダの隅やエアコンの室外機の下や裏などは要注意です。このような場所に入らせない工夫を行うとともに常にこれらのまわりを清潔に保ち巣を作り始めたらすぐに取り除いてください。巣を作りそうな場所には木酢液やクレゾール石鹸液など臭いのする薬品等を適度に薄め、雑巾や古タオルに浸したものを敷いておくと寄り付きません。また最近は「動物忌避剤」としてホームセンターなどで販売しているところもあります。テグス法と併用してください。
ただし巣作りしてヒナや卵がある場合は、巣立ってから巣材を取り除いてください。卵は16日から18日でかえり、ヒナは約30日で巣立っていきます。
※クレゾール石鹸液などは薬店で購入できます。使用にあたっては使用上の注意をよく読み、定められた用法用量を守って、子供やネコが触れないように注意してください。