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感染症(結核、性感染症、エイズ等)について
保健所では、結核をはじめ性感染症(HIV感染症・梅毒・クラミジアなど)や感染性胃腸炎(ノロウイルス・腸管出血性大腸菌感染症など)などの感染症について、予防啓発、健診(検査)、相談を行っています。
詳しくは、岸和田保健所感染症チーム(072-422-6077)までお問い合わせください。
1.結核について
結核は過去の病気ではありません!
大阪府では年間約1,100人の人が、全国ではおよそ1万人の人が新たに結核を発病しており、結核は「過去の病気」とは言えません。
最近の結核の特徴として、過去に感染していた高齢の方の発病が多いことが挙げられます。
現在は医療や生活水準の向上により、薬を飲むことで完治することができますが、治療しないと、肺全体、全身に広がっていき、最後には死に至ることがあります。
結核予防の第一歩は結核を知ることです。また、早期に発見し、早期に治療することは、重症化を防ぐためだけではなく、大切なご家族や職場の方などへの感染拡大を防ぐためにも重要です。
結核ってどんな病気?
結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。
症状が進んでくるとたんの中に結核菌が混ざってきます。結核菌はそのような状態の人のせきやくしゃみのしぶきの中にも入っています。このしぶきは目に見えない、小さなものでしばらく空気中を漂い、その空気を吸い込むことで感染が広がります。
感染したら必ず発病するのでしょうか?
菌を吸い込んでも発病するのは10人のうち2人程度です。
長引くせきは赤信号!
せき・たん等が2週間以上続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。また、せきが出る時はマスクをつけるなどのせきエチケットをこころがけましょう。
結核と診断されたら?
結核の治療にとても効果的な薬があります。複数の薬を6ヶ月から12ヶ月程度確実に飲み続けることが大切です。
また、感染性があると診断された場合は入院が必要になります。
結核の医療費はどうなるの?
結核と診断されると感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下、感染症法)に基づき、治療費の一部で公費負担制度を利用することができます。
保健所は結核相談の窓口です!
感染症法により、結核と診断した医師は直ちに保健所に届け出ることが決められています。保健所ではその届け出をもとに保健師が患者さんの療養支援を行います。また患者さんの周囲で感染のリスクがある方の健康に関する相談や健診のご案内をしています。
事業所(医療機関・学校・施設)の皆様へ
結核に係る定期健康診断の実施と報告について
感染症法の規定に基づき、医療機関・学校・施設などにおいては、毎年度定期の健康診断を実施し、保健所を経由して知事に報告することが義務づけられています。
健康診断実施後は、届出様式により報告書を保健所へ提出してください。
医療機関、学校、施設、市町村の方へ結核に係る定期健康診断実施報告書届出様式
2.性感染症について
性感染症ってなんだろう?
性感染症とは性行為によって感染する病気の総称で梅毒、淋病、クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭(せんけい)コンジローマ、HIV感染症(エイズを含む)など10種類以上あります。
性体験のある人なら誰でも感染しうる本当に身近な病気で「自分には関係ない」ではすまなくなっています。特に、クラミジア感染症の報告数が多く、全体の半数以上を占めています。また、2023年梅毒新規報告数は2,019件で、2022年と比較して194件増加しています。男性では20~40歳代、女性では20歳代で報告数が多くなっています。
性感染症は症状が出にくいことや、軽いことがあります。そのため、気づかないまま性行為を続け、感染を広げてしまう可能性があります。いずれの性感染症も放置すれば進行し、不妊や生殖器のがん、他の感染症にかかりやすくなる恐れがあります。
ストップ!性感染症
性感染症の予防にはコンドーム
コンドームを使用すれば多くの性感染症を防ぐことができます。ただし、最初から最後まで正しく使うことが大切です。
不安なら検査を受けましょう
お近くの保健所、保健センターの相談・検査は匿名で受けることができ、プライバシーも守られます。費用は無料です。
異常を感じたら早めに医療機関へ
身体に何か気になる症状や異常を感じたら、恥ずかしがらずに早めに医療機関(男性は泌尿器科、女性は婦人科)を受診し、医師に相談してください。
また、皮膚の異常なら皮膚科を受診してください。
もう一度ちゃんと考えてみませんか?性行為のこと
性行為により、性感染症のリスクと望まない妊娠という思いがけない問題を引き起こす可能性があります。
大切な身体を守ることができるのは、自分自身です。周りに流されて後悔しないためにも今の自分を大切にしましょう。
性感染症についてもっと詳しく知りたい方は下記サイトへ
3.HIV感染症・エイズについて
HIV感染者の年間新規報告数
2022年の全国の新規報告数は、HIV感染者632件、エイズ患者252件、HIV感染者とAIDS患者を合わせて884件でした。
また、大阪の新規報告数はHIV感染者73件、エイズ患者18件、HIV感染者とAIDS患者を合わせて91件と4日に1人のペースで感染が判明しています。
エイズ(AIDS)ってどんな病気?
エイズとは、HIVというウイルスに感染し、免疫が低下することによって生じる様々な病気の総称です。
感染してから平均10年程度症状のない期間があり、この間にHIV感染症の検査を受けなければ感染していることを知ることはできません。
無症状でも他の人へ感染させる可能性があります。
治療を受けることにより、エイズの発症を予防する、あるいは発症を遅らせることが可能になっています。薬の服用を続けることでこれまでの生活を送ることができるようになっています。
感染する可能性のある行為は?
HIVの感染源となるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳です。その感染経路は性行為・母子感染・血液感染の3つです。
感染の不安があるときはどうするの?
まず検査を受けることが大切です。岸和田保健所では相談・検査(HIV感染症・クラミジア感染症、梅毒)を実施しています。匿名でプライバシーも守られ、費用は無料です。
岸和田保健所の検査情報はこちら
全国の検査情報はこちら
HIV感染症・エイズについてもっと詳しく知りたい方は下記サイトへ
- 大阪府ホームページ大阪府エイズ・HIV情報
- ChotCastなんば(外部サイトへリンク)
- おおさかエイズ情報Now(外部サイトへリンク)
- エイズ予防情報ネットApi-NetエイズQ&A(外部サイトへリンク)
- 公益財団法人エイズ予防財団HIV感染症・エイズについて(外部サイトへリンク)
4.結核・性感染症以外の感染症について
保健所では様々な感染症(O157、感染性胃腸炎、インフルエンザ等)についての予防や発生時の相談を行っています。