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更新日:2024年5月29日

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平成21年度第2回大阪府子ども施策審議会

  • 日時:平成22年1月18日(月曜日)午後2時から午後4時
  • 場所:プリムローズ大阪 3階 高砂
  • 出席委員:山縣会長、藤永会長代理、浅野委員、石田委員、木戸口委員、くち原委員、才村委員、谷元委員、鉄崎委員、西田委員、原委員、森田委員(50音順)

次第

  • 開会
    <議事>
    1. こども・未来プラン後期計画の策定について
  • 閉会

配付資料

議事概要

議事

1 こども・未来プラン後期計画の策定について

【事務局】(資料2について説明)

【会長】
1(計画の目的・性格・期間)から3(基本理念・基本方向・子どもの将来像・子育て目標)までは前回意見をいただいているので、それをベースに、意見があっても、ほかの委員から追加の修正がなければ、元のままという原則でいきたい。4(施策の推進方向)・5(計画を推進するために)は、新しいものはできるだけ反映するという、前回と同じ方針でいきたいと思う。

1(計画の目的・性格・期間)、2(こども・未来プラン策定(平成17(2005)年)以降の状況の変化)、3(基本理念・基本方向・子どもの将来像・子育て目標)について

【委員】
「計画の目的」の「すべての子どもが大切にされ」という部分は、14ページのように「性別、国籍、障がいの有無、家庭の状況、生まれた環境など等を問わず」ときちんと明記したほうがよいのではないか。
また、「少子化の現状」の未婚化、晩婚化のグラフについては、結婚をせずに子どもを生み育てるという選択をする場合もあり得ることから、どうかと思う。

【委員】
若者を取り巻く環境整備で、有害情報等の規制という1項目では物足りない。大人のマナー、大阪府民のモラルに触れたほうがいいのではないか。

【委員】
「基本的視点」の「子どもの利益、権利擁護を最優先にする」というところに、「子ども自身の意見や意思が最大限に尊重される」と書かれているが、子どもの声を聞くという表現が入ってほしい。
「子どもの将来像」の「チャレンジする子ども」について、チャレンジできる社会づくりという理念は分かるが、チャレンジする子どもという部分が前面に出てしまうと、そこからはみ出る子どもが出てきたときに、変な見方がでてこないかという懸念がある。

【委員】
私が提起した性的少数者の問題が、性別等という言葉に含まれているとの事務局の説明だが、性別の問題と、性的少数者の問題とは少し違う。もう少し、はっきり打ち出したほうがいいのではないか。
また、社会的援護を要する子どもたちの中に、いわゆる同和問題にかかわっての指摘がまったくされていないのはなぜか。いわゆる同和地区の子どもたちが、どんな状況におかれているかが2002年以降しっかりと把握されていないため、低学力の問題や進学率、中退率の問題等が解決されたかのようになっているのではないか。

【会長】
以上の意見について、委員のご意見を伺いたい。計画の目的の「すべての子ども」の中身は、14ページで書いてあるから修正はせず、リンクして読んでもらうということでよいか。

(異論なし)

【会長】
ではそのようにさせていただく。未婚化、晩婚化のグラフについてはどうか。

【委員】
さまざまな家族の形態があるという思考を、ぜひこの中には入れてほしい。

【会長】
事務局の出した資料は、未婚を否定しているのではない。結婚しにくい要素があるならば、しやすい環境を作らないといけないが、しない人にしろという発想はまったくない。そこは共通理解がある。事務局的に入れ替えられそうなものは、ありますか。ちょっとこれは預けておきます。
次に子どもの将来像については、事務局から説明があるか。

【事務局】
この基本方向に定めている社会づくりを大人の責任で実現した結果として、子どもが自ら望むチャレンジができるような、子ども目線での状態を表現した。勉強することもチャレンジだが、縄跳びを上達しようとか、毎日早起きをしようとか、子ども自身の選択によって分野や難しさが異なる様々なチャレンジがあると考えている。
もし、そういった子どもの多様な活動や可能性を制約するものがあれば、それを取り除き、必要なサポートをおこなうことで、子ども自身が思うところの可能性にチャレンジしてもらいたい。そういう姿をチャレンジする子どもと表現している。

【委員】
チャレンジ「する」という文言になるから、何か全員がしなければならないイメージがあると思う。チャレンジ「できる」という表現であれば、いかがか。

【会長】
「できる」とすると、少し変わると思うがどうか。修正案があることを前提に後ほど確認する。次に、性的少数者の話と、同和問題に対するいろいろな視点が弱いのではないかという指摘についてはどうか。

【委員】
現在同和地区というものはもうないので、あえて必要ないのではないか。垣根はないようにしていかないといけない。

【委員】
同和対策事業をやるための地区、法的な意味での地区というのはないが、現実的に土地に関する問い合わせ事件や調査事件があるなど、実態的に差別される地域があるという意味で、提起させていただいている。

【会長】
「生まれた環境」という言葉の中に含まれているという見方と、それでは弱いということだと思うが、ほかの委員はいかがか。

【委員】
踏み込んだ表現にしたほうがいいと思う。

【会長】
事務局の意図は。

【事務局】
「大阪府同和対策審議会答申」で、同和問題が解決されたとはいえない状況にあると示されている。また、平成20年には「大阪府同和問題解決推進審議会」から大阪府へ提言が出されている。それには現在においても各種の調査結果から平成13年と同様の状況が続いているとされており、大阪府としてはそれらの趣旨を踏まえ、一般施策により同和問題の解決に取り組んでいるところである。
「生まれた環境などにかかわらず」のところに含まれているという理解で、原案を作らせていただいた。

【会長】
ここについては、もう少し踏み込んだらどうかという意見があるので、少し修正という形でいきたい。ただ、ストレートに同和問題と入れるかどうかについては、施策の関係もあろうかと思う。
15ページの子どもの意思の尊重のところで、意見を聞くというもう少し突っ込んだ表現にしたらどうかということについては、他の委員の意見がないのでこのままの表現で。
「若者を取り巻く環境整備」のところは、場合によっては書き込んでもいいのかもしれないし、中から引っ張り出せそうなものがあれば後で工夫する。

4(施策の推進方向)、5(計画を推進するために)について

【委員】
医師会の先生方ともお話しする中で、保育園等で母子手帳があったら緊急でも経歴や既往性が理解できるという声がある。母子の健康増進のところで、母子手帳の有効活用というものが入らないか。

【委員】
現実的に出産の施設の中で、保護者側から、アプガールスコア(分娩直後の新生児の状態を点数で評価するもの)などは低い値を書くと、入園時に差別をされる材料になるので、あまり書かないでくださいといわれることがある。母子健康手帳の正しい運用という言葉ぐらいかなと思う。

【委員】
幼稚園や保育園では、そのことで差別するということはないと思う。正しいことを知らせていただきたい。
話は変わるが、28ページの「生活リズム向上キッズ大作戦」の、ブロック別講習会のチャレンジカード等というのは何か。また、平成23年以降のところで「市町村や保育所等の単位で」とは保育所だけなのか、それとも幼稚園等も踏まえてするべきことなのか。
また、民生委員という表現については、児童委員や主任児童委員と一連のものとして正確に記述したほうがいい。

【会長】
民生委員、児童委員、主任児童委員のところは、直してください。

【委員】
重点施策の基準というのはあるのか。

【委員】
母子家庭は何十年も前から厳しい経済状況の中で暮らしている。仕事と子育ての両立でいろいろな保育施策が進んでいるが、母子家庭の就労に関して社会的な意識を変え、深く考えていただく方法がないかと思う。母子家庭に対する就労支援に、もう少し踏み込んでいただけたらと思う。

【会長】
質問部分を答えていただけるか。

【事務局】
まず、チャレンジカードの活用の中身は、幼児期から早寝早起き、あるいは、朝ごはんを食べる、朝排便をおこなう、という項目について、子どもたちが期間限定でシールをためるようなカードを検討している。平成23年度以降の保育所等の「等」については、ご協力の依頼などもこれからの話である。私どもとしては、保育所に加え幼稚園のご協力もいただきながら、こういった取組を普及できればと思っている。
また、重点施策の考え方は、関連する計画で重点事業として位置付けているものや各部局で重点的に取り組む事業なども取り込みながら、子育て目標の達成に向けて寄与度の高い取組を重点事業として位置付けている。

【会長】
ひとり親家庭に関する委員のご意見については、施策の中で書き込みをしっかりしていただくということで。

【委員】
医療に関して、インフォームド・コンセントという言葉があるが、15歳の子どもでもインフォームド・アセントということで、説明をし、了解を得るという時代が来ていると思う。具体的な施策として、子ども患者の権利宣言を各病院が作るよう、勧告してほしい。
また、母子保健でも飛び込み出産等、子どもの権利を守らない大人たち。われわれ大人の果たす役割が、若者を取り巻く環境整備につながっていくのではないかと思う。

【会長】
子どもの場合は、インフォームド・アセントというのか。

【委員】
子どもの場合には、アセントという言葉を使っている。自分自身で了解をして、親と相談をして、法的な問題も含めて、15歳以上であれば自分の意思で決定をする。医療ネグレクトという言葉もあり、親の思想、その他で医療が受けられないこともあることも含めると、医療環境で子どもたちの権利を守ることにもつながると考える。

【委員】
「障がい者理解教育」という表現は意味からいっても、おかしいのではないか。

【会長】
教育の方はよくこれを使っているが、例えば「障がい理解教育」ではいけないのか。

【関係課】
持ち帰って検討させていただく。

【委員】
教職員が長時間、過密労働という中で、精神疾患による休職が増大している中で、「教員の力の向上」の教員の評価育成システムは逆行するのではないか。もう1点、若者の就職支援ということで、JOBカフェOSAKAの取組が紹介されているが、こうした施設の拡充の方向もこのプランの中で打ち出していただきたい。

【委員】
あえて不適切な教員に対しては、分限免職などを実施しますということを書くより、お互いに頑張っていこうという方向性を書いたほうが積極的ではないか。

【会長】
入れられた意図は。

【関係課】
教育委員会の教育力向上プランの基本方針10項目を重点として、同じ表現を使いながら、挙げさせていただいた。

【委員】
見出しの部分にあえて、指導が不適切な教員を現場から外しますというマイナスの表現が入っていて、熱意ある人材を確保するという側が抜けているのは、逆ではないか。

【委員】
教育力向上プランをこの未来プランに盛り込むにあたっては、そのままスライドさせるのではなく、もう少し検討をしていただきたい。

【会長】
ここは少し修正の方向でいきたい。

【委員】
市町村の取組を府が支援する、というところで、学童保育については、「積極的に」という文言を入れていただきたい。

【委員】
ひとり親家庭の就労にも関連して、女性の非正規雇用が多いことが、経済格差の一つの要因であると思う。施策としては難しいが、非正規雇用のグラフがあればと思う。
また、子どものエンパワーメント、若者が親になるための視点が必要ではないか。

【委員】
ドラッグについて触れるべきだと思うが、どうか。

【会長】
他にはよろしいでしょうか。事務局、最初にペンディングにしていた少子化のグラフについては他のグラフは見つかりましたか。加えて、子どもの将来像を「できる」とすることに、もし何かあれば。

【事務局】
18歳未満の子どものいる世帯数や一世帯あたりの子ども数などがあります。

【会長】
では、そこは入れ替えてください。子どもの将来像のところは「する」から「できる」に修正ということに。今後の予定としては、もう一回、本日の意見を踏まえた会議を開くのは難しく、委員の了解が得られるようであれば、会長代理と私にお預けいただき、検討して判断をするという形でさせていただけたらと思う。

(異論なし)

【会長】
ありがとうございます。事務局から、今後のスケジュールを少し説明いただきたい。

【事務局】
この後、2月上旬から3月上旬にかけて1カ月間、パブリックコメントにかけさせていただく。併せて本日、委員の先生方からいただいたご意見について、会長等ともご相談をしながら、修正させていただく。3月下旬に予定している次回の審議会で、成案としてご報告を申し上げる。

【会長】
パブリックコメントと並行して修正作業という段取りである。ここもご了解をいただいたことにして、今日の会議は終わりたいと思う。

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