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大阪文化賞
事業概要
大阪府・大阪市では昭和38年から、大阪の芸術文化に貢献のあった方々に対し、その功績を称える事を目的に、大阪文化賞・大阪芸術賞等を贈呈してまいりました。平成21年度からは、この歴史ある賞をさらに魅力あるものとするため、5つあった賞を「大阪文化賞」に一本化するとともに、それまでの「長年の功績」に対する賞から「旬の活躍」に対する賞へと変更し、際立った活躍をされ、大阪の文化芸術の振興に著しい功績のあった方等に贈呈しています。
令和6年度大阪文化賞候補者を募集します!
賞の対象 |
直近の1年間に、学術、生活文化、芸術の分野において、際立った活躍をされた方、もしくは団体、または文化芸術の活動者の支援や大阪文化の情報発信など、文化芸術の振興に著しい功績のあった方もしくは団体。 |
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留意点 |
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推薦方法 |
大阪府に在住、在勤、在学の方であればどなたでも推薦できます。 所定の推薦用紙に記入の上、郵送、ファクシミリ又はインターネット(電子申請)のいずれかの方法で推薦してください。 (1)郵送、ファクシミリの場合 推薦用紙(PDF:309KB) 推薦用紙(ワード:45KB) 次の「インターネット申込みはこちら」をクリックしてご推薦ください。 インターネット申込みはこちら(大阪府行政オンラインシステム)(外部サイトへリンク) (送付先・お問い合わせ先) |
受付期間 | 令和6年9月1日(日曜日)から令和6年9月30日(月曜日)必着 ※郵送の場合は、受付期間中の消印有効 |
選考 | 府民及び推薦委員(学識経験者等)により推薦のあった候補者の中から、選考委員会での審議を経て受賞者(1名もしくは1団体)を決定します。 |
大阪文化賞候補者推薦 募集要領(PDF:150KB) 大阪文化賞候補者推薦 募集要領(ワード:43KB)
大阪文化賞に係るご質問(Q&A)(PDF:61KB) 大阪文化賞に係るご質問(Q&A)(エクセル:13KB)
大阪文化賞ホームページ(外部サイトへリンク)
令和5年度大阪文化賞受賞者の決定
令和5年度の大阪文化賞は、選考委員会の審議を経て、パイプオルガン奏者の冨田一樹氏に決定し、贈呈式を令和6年3月6日(水曜日)午前11時からシティプラザ大阪において開催しました。
冨田一樹氏は、「私としては、お客様を楽しませ、良い音楽を提供するために一つ一つの本番をしっかりやりこなすことが使命であると考え、精一杯頑張ってきました。その様子を大阪の方がちゃんと見てくれていることに嬉しさを感じ、大阪人として、音楽家としても誇らしい賞をいただいたなと思っております。」と述べられました。
≪受賞理由≫
氏は、大阪出身のパイプオルガン奏者でドイツにて修練を積み、平成28年にバッハ国際コンクールオルガン部門で日本人初の第一位となるなど、海外において活躍されてきました。
帰国後は、大阪・関西を拠点にした演奏活動や演奏指導などにより、オルガン音楽の普及に尽力するのみならず、18世紀のドイツを代表する作曲家ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品ならではの構造や和声、表現方法などについて研鑽を積み、作曲家の世界観を読み解く技術に長けていると高く評価されています。
この一年は、演奏指導のほか、羽曳野市立生活文化情報センター(LICはびきの)、ザ・シンフォニーホールなど大阪において多数の演奏会に出演し、多くの聴衆を魅了するなど大阪の文化の発展に寄与されてきました。
さらに氏は、愛知県芸術劇場コンサートホールをはじめ全国各地の演奏会に出演し、国内でも広く活躍されるとともに、演奏を交えながらバッハ作品やオルガン奏法をわかりやすく解説するなど工夫を凝らした演奏会を通じて、オルガン音楽の普及に精力的に取り組まれてきました。
このように、氏の活躍は、大阪の文化振興への貢献が極めて大きく、今後の更なる活躍を期待してここに大阪文化賞を贈ります。
受賞者について(PDF:194KB) 受賞者について(ワード:64KB)
≪令和5年度選考委員≫(50音順・敬称略・選考委員会開催時点)
佐藤 友美子(学校法人追手門学院理事)
島 敦彦(国立国際美術館館長)
中西 進(大阪女子大学名誉教授)
中村 将(産経新聞大阪本社編集局兼写真報道局局長)
吉田 昌功(大阪商工会議所副会頭)
令和4年度大阪文化賞受賞者の決定
令和4年度の大阪文化賞は、選考委員会で審議を経て、美術家の塩田千春氏に決定し、贈呈式を令和5年3月26日(日曜日)午後2時からホテルプリムローズ大阪において開催しました。
塩田千春氏は、「大阪出身でこのような大きな賞をいただき、光栄です。ずっとサポートしてくれた母に送るものだと思っています。地元岸和田市での個展があっての賞で、選んでいただき心から嬉しく思っています。」と述べられました。
≪受賞理由≫
氏は大阪出身の美術家で平成8年よりドイツを拠点に、国際的に活躍されてきました。
身体性を際立たせる初期のパフォーマンスから一貫して、生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」「存在とは何か」を探求し、糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作されてきました。
なかでも、展示空間に糸を縦横無尽に張り巡らせるインスタレーション作品は、その場所やものに宿る記憶といった不在のものの存在をみごとに表現し、その独自の世界観は、国際的に高く評価されています。
この一年は、ヨーロッパ、オセアニア、アジア等世界各地で大規模な個展を開催するとともに、日本国内でも、精力的に活動され、郷里の岸和田市では「塩田千春展Home to Home 家から家」を地域一体となって開催し、多くの注目を集めました。
このように、氏の活躍は、大阪の文化の発展に寄与するとともに、国際的にも高く評価されていることから、大阪の文化振興への貢献は極めて大きく、今後の更なる活躍を期待してここに大阪文化賞を贈ります。
受賞者について(PDF:197KB) 受賞者について(ワード:210KB)
≪令和4年度選考委員≫(50音順・敬称略・選考委員会開催時点)
佐藤 友美子(学校法人追手門学院理事)
島 敦彦(国立国際美術館館長)
中西 進(大阪女子大学名誉教授)
山浦 一人(朝日新聞大阪本社編集局長)
吉田 昌功(大阪商工会議所副会頭)
令和3年度大阪文化賞受賞者の決定
令和3年度の大阪文化賞は、選考委員会で審議の結果、竹工芸家の四代 田辺竹雲斎さんに決定し、贈呈式を令和4年3月25日(金曜日)午前11時からシティプラザ大阪において開催しました。
四代 田辺竹雲斎さんは、「美しいアート作品は、人種や宗教、性別や時代を越えて、心に触れる思いを共有できます。アートは人と人をつなぐ力があると感じています。これからも新しい世界に挑戦し、人と人がつながるような、多くの方の心に触れることができるような作品が作れるよう研鑽を重ねたいと思っています。ありがとうございました。」と述べられました。
≪受賞理由≫
氏は、大阪で代々受け継がれた竹工芸の技術を継承し花籃や茶道具などの伝統作品の制作を続ける一方、竹を使った現代的なアート作品や空間を埋め尽くすような大型インスタレーション作品を発表するなど、大阪を拠点に世界各地で活躍されました。
しなやかで強い素材の虎竹を用い、繊細な表現と同時にダイナミックな造形作品を創り出す氏の技巧や芸術性は、国内外で高く評価されており、令和3年1月にフランス国立ギメ東洋美術館が開催した第1回Mingei bamboo賞では、大賞を受賞されました。
また、7月には、海外ファッションブランドと共に国の有形文化財を舞台に、竹製の現在アート作品とファッションがコラボレーションした展示を行い、活躍の場を広げられるとともに国内外から注目を集めました。
さらに氏は、竹のワークショップを開催し次代を担う子どもたちに竹工芸への興味を喚起するなど、次世代育成や文化芸術に触れる機会の創出に取り組まれました。
このように、氏の活躍は、大阪の文化の継承・発展に寄与するとともに、大阪から国内外へ日本文化を発信するなど、大阪の文化振興への貢献は極めて大きく、今後の更なる活躍を期待してここに大阪文化賞を贈ります。
≪令和3年度選考委員≫(50音順・敬称略・役職は選考委員会時点)
佐藤 友美子(追手門学院大学地域創造学部教授)
島 敦彦(国立国際美術館館長)
鳥井 信吾(大阪商工会議所副会頭)
中西 進(大阪女子大学名誉教授)
松尾 徳彦(読売新聞大阪本社編集局長)
令和2年以前の受賞者