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平成29年度第1回大阪府戦略本部会議 議事概要【議題1】
議題1 公立大学法人(府立大学・市立大学)の統合について
資料名 |
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資料1 公立大学法人(府立大学・市立大学)の統合について | 公立大学法人(府立大学・市立大学)の統合について(PDF:354KB) | 公立大学法人(府立大学・市立大学)の統合について(PPT:122KB) |
参考資料1 新法人について(案)-公立大学法人大阪府立大学と公立大学法人大阪市立大学の統合に関する計画- |
新法人について(案)-公立大学法人大阪府立大学と公立大学法人大阪市立大学の統合に関する計画-(PDF:792KB) | |
参考資料2 新たな公立大学としての2つの機能・戦略領域【報告書】 | 新たな公立大学としての2つの機能・戦略領域【報告書】(PDF:2,468KB) | 新たな公立大学としての2つの機能・戦略領域【報告書】(PPT:1,477KB) |
※資料に基づいて、府民文化部から説明
【新井副知事】
- 今日は何を決めるのか。昨日、副首都推進本部会議もあり、同じような議論をしていた。若干ぐちゃぐちゃになっているところがある。
- 資料の2ページ「統合の取組経過」にも記載されているが、統合関連議案が可決され、副首都本部会議において「法人統合を行う」という方向になったと書いている。
- いま府としてどこまで意思決定しているか。さらに、今日は府として何を意思決定しようとしているかということが、よく分からない。
【府民文化部】
- 正式な意思決定で言うと、資料2ページ「統合の取組経過」の中で申し上げると、2015年12月、府議会で「第2期中期目標の変更」が可決をされた。「大学統合に向けて検討を進める」ということが中期目標の議案の中に入っていて、議決をいただけたということ。
- 2016年4月、副首都推進本部会議の中では、「法人統合をまず先に進めるという方向性を軸に検討を進める」ということで、府としての意思決定というよりも、方針を確認してその後検討を進めているという状態。
【新井副知事】
その副首都推進本部会議で、府としての意思決定をしているのか。
【府民文化部】
- 意思決定していない。方向性を確認させていただいて、それに基づいて案を引き続き検討していたということ。
- 2016年10月には、第3期中期目標の中に、「法人統合から大学統合に至る準備を円滑に進め、新大学の実現を図る」ということを書かせていただき、それについて議決をいただいている。
- 法人統合について、府として正式に方針を決定するというのは、今日のこの場でお願いしたい。
【新井副知事】
法人統合の中身を決定するのか、法人統合自体はもうすでに意思決定していると考えていいのか。
【府民文化部】
- 法人統合という方針は、先ほどの中期目標という形では決定いただいている。
- ただ、法人統合の中身、実際どういう定款かということなどがまだその時点では示されていない。
- 今回は、その定款などを議案として9月議会に諮るということについて意思決定をお願いしたい。
【新井副知事】
- 両大学によって、「新・公立大学」大阪モデルが公表されており、基本的に府大と市大は統合するということが提示されているが、まずその部分の意思決定があるのかないのか。
- また、法人統合を行うということを議案としては出しているので、そこはもう意思決定をされているということで、今日は法人統合にあたっての具体的な中身を決定する、確認するという理解でいいか。
【府民文化部】
- まず今おっしゃっていただいた2015年2月の「新・公立大学」大阪モデルは、あくまでも両大学名で主体的に発表いただいているので、これについて府は意思決定に関わっていない。
- 昨年4月の副首都本部会議で方向性の確認をさせていただいて、検討を進めているという状態。
- 法人統合を進めるということは、昨年の第3期中期目標の可決をもって府としては意思決定していると思っている。今回、その中身を具体的にお示しして、具体的に決定していただく。
【新井副知事】
中期目標の中に、府大と市大を統合するということを前提というか、その前に法人統合するということをたしか書いていたと思う。今の説明であれば、府大・市大を統合し一つの大学にするが、それに先立って法人統合するということは、府として決まっているということでよいか。
【府民文化部】
府としてはそういう方針で進めている。
【政策企画部長】
統合するという方向性は、府としてこれまで意思決定をしている。中期目標で出しているので。そのやり方として、まず法人統合してその後大学を統合するということについては、戦略本部会議にはかけていないが、副首都推進本部の中で大阪府と大阪市の間で確認をしている。
【新井副知事】
確認しているだけ。
【政策企画部長】
これを踏まえて、今回統合の中身を意思決定する。
【新井副知事】
法人統合の中身ね。
【政策企画部長】
- 法人統合をまず新設合併方式でやるということと、運営協議会方式でしっかりフォローする体制を作るということを、ご確認いただきたい。
- 当然、こういうことを出したということは、まず法人統合を先行して、やる。その後、大学については新しい法人の下で具体的な統合の内容を詰めていくということがこの案件に付随して出てきているという理解。
【新井副知事】
議会への説明の仕方も変わる。これから何をしていくか、何を詰めてさらに次のステップに行くか。その時には何を意思決定するかということが、並行して走っているから、よく分からない。
【知事】
今回の資料には統合までのスケジュールも入っているので、両大学統合までの意思決定を、今回するということだ。
【新井副知事】
次の意思決定は何か。具体的な大学の中身か。
【府民文化部】
はい。
【政策企画部長】
統合案を決定する。
【府民文化部】
この議案が通った後は、具体的な統合案の中身を作る。
【新井副知事】
スケジュールはこのように進めるということで、大阪市もいいのか。
【府民文化部】
はい。
【政策企画部長】
定款、運営協議会規約の内容など、中身についてご意見があれば。
【新井副知事】
少なくともこれは、いろいろ関係者が多いが、大阪府と大阪市、理事者同士、大学同士ということについては、大学というのは何をもって大学というのはあるが、この中身については、いま言った4者の間で共通の認識をもっていて同意をしているということでよいか。
【府民文化部】
はい。4者の間で共通の認識をもって作った。
【新井副知事】
それを府・市でそれぞれ意思決定するということか。
【府民文化部】
はい。
【政策企画部長】
運営協議会は、府と市の関係者で構成するという仕立てになっているが、協議会が外からの意見を聞くことは、評価委員会以外に、何かあるか。
【府民文化部】
- 運営協議会については、資料の8ページに規約の概要が記載されているが、基本は設立団体の事務の調整が担任事務であり、知事・市長・府市の事務執行する担当部局が構成委員になって決定していただくことになる。
- 会議の運営に記載のとおり、「必要に応じて法人の関係者、職員等を会議に出席させ、説明または助言を求めることができる」ので、外部の委員は、あまり想定はしていないが、法人の大学側の関係者を呼ぶ、職員がさらには出席をして助言をすることはできるようにしている。
【政策企画部長】
評価委員会の意見を踏まえて運営協議会の設置者が協議をするという仕組みを取っているということか。
【府民文化部】
はい。
【政策企画部長】
評価委員会の中に、外部の者が入るということか。
【府民文化部】
評価委員会の委員7人はすべて外部委員である。
【新井副知事】
運営協議会は必置か。
【府民文化部】
運営協議会は、必置ではない。
自治法に基づいて今回設置する。例えば、大阪産業技術研究所は、協議会を置かずに、府市の担当部局で調整をしている。大学は大きな組織であり、非常にたくさんの事務があるので、運営協議会を作って、きちっと常設の場で協議をしていきたいということで設置をする。
【政策企画部長】
- いい大学を作ろうとすると内部や行政だけでなくて、できるだけ外の意見、客観的に評価してもらう視点がいると思うので、特に設置者側、運営側にもそういう視点が入るような仕掛けが必要ではないか。
- それと、先走っているかもしれないが、大学統合をやっていくときに、高専はどうするのか。
【府民文化部】
高専は、今回法人統合の中では、いま府大法人が運営しており、そのまま新法人が高専も含めて運営することになる。
【政策企画部長】
あと、場合によっては統合の中で高専に新たな機能を付加するというのはあり得るのか。そこは否定せずに、広げて議論するのか。
【府民文化部】
元々平成23年に高専を府大に移管したときに、高専と大学の連携、その辺の融合を目的にやっているので、今回、大学統合のこれからの姿を検討していく中で、高専とどのように機能を一体化できるかなども当然議論になってくる。
【新井副知事】
- 昨日も副首都推進本部会議で報告書などが出ているが、昨日の議論にあった、例えばキャンパスの問題、拠点化、集約化の問題などは、今回の資料に書いていないので、それが決まるわけではないということでよいか。
- 昨日、荒川学長のご希望を聞いて、それについては財源の議論というのもあったが、そういう具体的な大学の中身は、さっきもここで言ったように、今回はここでは触れていないという理解でよいか。
【府民文化部】
はい。それはこれから法人統合して、大学統合までの間に新法人が我々行政と議論して考えていく。基本的な考え方は、10ページに書いてあるとおり、議論していくことになる。
【新井副知事】
これから議論していく。
【府民文化部】
はい、これから。
【浜田副知事】
理事長の任命の手続きの件だが、学長と理事長の一体型の場合は、選考会議を作るということが決まりになっていると思うが、今回、分離型をとろうとしているので、そのようなものは必要なくなるのか。それもやるのか。
【府民文化部】
- 資料の4ページになるが、副知事がおっしゃったように、学長と理事長が兼務の場合、府大も現在そうだが、選考会議で、6人の委員で候補者を決めていくという手続きがある。それはあくまでも学長に関して、そういう手続きが法律上求められているので、理事長と学長を分離した場合の理事長には、法律上そういう手続きはない。
- 任命権者は設立団体の長になるので、知事と市長が運営協議会で協議をいただき、決めていただく。
【知事】
- 本日の定例会見でも記者から言われたが、議会でこれから議案を出すために、政調会で説明していくが、「将来ビジョンが見えない」と市議会が言っているらしい。
- 将来ビジョンはもう見えている。昨日も両学長が二人で「将来こんなことをします」と言っているが、これがビジョン。それを丁寧に説明するように。
- 将来ビジョンが見えないという意味が分からない。将来ビジョンをこれだけやっているのに見えない。医学部と獣医学部がある大学が出来るというだけでも、すごい将来ビジョンにも関わらず、「見えない」と言う。そういうところを丁寧に説明するように。
- さっきのキャンパスの話など、箱モノをやるためにやっているわけではない。アカデミアの新しい形で、研究成果として新たなものを生み出すための準備をしているので。
- 実際にまだ統合していないが、両学長と両大学の研究者のみなさんが集まって、いろんなことをやって、シンクタンクやろう、ビックデータを使おうということは、まさに将来ビジョンだ。
- そこを丁寧に説明しないと、議会の理解がそこまで進んでいないように感じる。「いまは出来ていないが、これができるようになります」ということが将来ビジョンだと思う。これから府市両議会の政調会で丁寧に説明するように。大阪市側にも、お願いするように。
【府民文化部】
はい。
【政策企画部長】
今日の議題である、大学統合については、まず法人統合して、その上で大学統合をするということで、この9月議会には法人統合にかかる4つの議案について提出して議論をする。その際、知事から指示があった将来ビジョンについて説明を行っていくということを確認させていただく。