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第20回 大阪府公共建築設計コンクール
近年、公共事業の見直しや予算の縮減とともに、事業の意義や費用対効果について、一層の意識改革が求められています。また、学生の皆さんには堅実な技術力を養っていただくことがより重要であると考えています。これにともない、事業化を想定している最優秀作品の選定にあたっては、「夢のあるユニークなアイデア」から、「永く愛され親しまれる公共建築づくり」へと軸足を移し、学生の皆さんに求める提案も、使う人が主役となる機能性や維持管理に配慮した施設整備に重点を置いていきます。
課題趣旨
今年度の設計課題は、大阪府営瓜破東1丁目住宅(以下「本住宅」という。)の集会所です。
本住宅は、大阪市平野区に位置し、大阪市営地下鉄谷町線「喜連瓜破駅」から徒歩約10分と非常に交通の便がよく、住宅の周辺には高層マンションやショッピングモールなどが建っています。内環状道路や長居公園通りといった幹線道路が敷地周囲を通っていながらも、なだらかで平坦な地形に農地や霊園があり、南側に1.0kmほど行くと大和川があるなど、多様な周辺環境が見られる場所です。(【別添-1】参照)
本住宅は、建設後約50年が経過し老朽化が著しいことから、平成19年度から建替事業を進めています。既に敷地中央の一部住棟(1期)は完成しており、今後、集会所を含めた北側の住棟(2期)、南側の住棟(3期)と建替えを進めていく予定です。(【別添-2】参照)
課題の集会所は、本住宅の入居者が利用する交流の場となる施設であり、維持管理は自治会によって行われ、自治会の集会はもとより書道、華道などのサークル活動や子どもの学習教室、冠婚葬祭といった地域の式事などにも利用されます。また、高齢者や世代を超えた住民がお互いに交流し、助け合い、生きがいのある自立した生活ができる「ふれあいの場」として、自主的な運営を目指しています。
これらを踏まえ、子どもから高齢者まで誰もが安心して使いやすく、気軽に立ち寄ることができるコミュニティの中心として親しまれる集会所の提案を募集します。
応募要領
審査結果について
表彰式・プレゼンテーションについて
平成23年3月30日(水曜日)、社団法人 大阪府建築士会 会議室において実施しました。